見出し画像

旨辛を謳う食べ物の誘惑と疑惑

今日は先日親知らずを抜いた際に縫合していた糸を抜いてもらいに歯科医に行ってきた。
まだ完全に痕が塞がっているわけではないが、これから一か月くらいかけてゆっくり治っていくらしい。

私の「歯痛頭痛の根源はこいつに違いない」という推測はどうやら当たっていたようで、あれほど長い期間悩まされていた痛みはもうほとんどない。
どんな風に痛かったか思い出せないくらいである。歯科医療の発展と、ちょっとした悪いことならさっさと忘れてしまえる人間の脳に乾杯だ。


痛みの根源は絶たれたとはいえ、親知らずはあと2本、そして親知らずとは別に抜いたほうがいい歯が1本、虫歯も1つあるようで、治療としてはまだまだ半ばといったところだ。

実際のところどうなのかは分からないが、こうした口内の治療中に刺激の強い飲食物を摂取するのはやめた方がいい気がする。
刺激が強いというのは、例えば辛みや炭酸、あるいはアルコールなどが例として挙げられるだろうか。
幸い私は炭酸飲料を常飲せず、アルコールも全く飲まなくなって久しいので、後ろ二つについては全く問題ない(というかアルコールはメンタル系の薬と共存しないためNGなのだ)。

しかし私は辛い食べ物が比較的好きなほうである(そうはいってもカレーだと2辛3辛がちょうどよく感じるくらいで、激辛とかそういうのはむしろ苦手な、辛い食べ物エンジョイ勢とでも言える立場だ)。
今日も帰り道のコンビニで、以前食べて中々好みだった辛いカップラーメンをリピート買いしてしまった。
とはいえ施術痕に沁みたりするのが怖いので、もうしばらくはこの手のものを食べるのは我慢したほうが良さそうだ。
旨辛を謳う商品の中では「当たり」だな、と思っていただけに非常に残念である。

「当たり」。そう、旨辛だとか辛くて旨いだとか謳っている商品には当たりはずれがある。
「辛いだけで全然旨みが感じられねーじゃねーか!」ということがままあるのだ。
これは主観的な問題で、その手のむちゃくちゃ辛い食べ物を愛好する人々がいるのはもちろん承知している。
しかし私としては、スパイシーさと旨みが調和しているくらいのものがちょうどいいのだ。

この問題故に、辛い食べ物というのはついつい同じものを繰り返し買ってしまいがちになる気がする。
カラムーチョであるとか、近所のスーパーで売ってるメーカー不明の旨辛イカフライだとかがそれだ。過去に食べたことによって、「旨辛」が証明されてきた商品たち。これらを食べておけば間違いない。

しかし厄介、もとい嬉しいことに、旨辛を謳う新商品というのはどれもこれも美味しそうに見えるのである。
冒険心をくすぐられた私は時折その手の新商品を購入し、「こりゃ美味い!」と感動したり、「まぁこんなもんか」と納得したり、余りの辛さに無言で悶絶したりすることになるのだ。
この辺りはひたすら目利きの問題だ。パッケージを観察して、旨さを推している商品なのか辛さを追求した商品なのかを見極め、自分の口に合うかどうかを口に入れる前から吟味する。

最近は目が肥えてきたのか、はずれを引くことはかなり少なくなってきて、ちょうどいい加減の旨辛ライフを送っている。
はやく歯を治療して、今日買ってきた辛いカップラーメンの封を解きたいものだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?