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エルデンリング道中記、その1

今日の記事は『エルデンリング』の感想のようなものをぼちぼち書いていこうと思う。
寄り道したりボスや雑魚で沼ったりしているのでまだまだクリアは遠そうだが、未クリア時の感想やら考察やらを残しておくのも楽しそうなので、ゲームとしての出来の評価やら憶測交じりの考察やらをごちゃごちゃにして一旦一緒くたに記事にしてしまおう。

なお、ネタバレの方はゴリゴリに含んでいるので注意されたい。


まずはゲーム冒頭、リムグレイブから。
私は序盤の方はあまり寄り道せずにストームヴィル城に直行したので、多くのプレイヤーがそうであるようにマルギットにボコボコにされた。
初期装備のまま倒そうと一日近く頑張ったが、折角オープンワールドなんだしと思ってレベリングがてら寄り道することにする。
リムグレイブ周辺だけでも相当な数の中ボスや稼ぎ場所、ユニークアイテムが隠されており、探索の楽しみは尽きなかった。
中でも苦戦した中ボスである猟犬騎士が落とした大曲刀に愛着がわいたのでメイン武器として担ぎ、一通り探索したかな?と思った段階でマルギットに再挑戦。今度はかなり楽に倒すことができた。モーションを理解しているのに加えて、やはり火力や体力、回復薬の量の増加が大きかったと思う。

ところでこのマルギット、二つ名が「忌み鬼」となっている。
以降、忌み鬼という言葉は登場していないが、「忌み」の部分だけは登場している。「忌み潰し」と呼ばれる集団が存在しているようなのだ。
忌み潰しは大昇降機以北に時々設置されている強めの雑魚だったり中ボスだったりするのだが、彼らが落とす武器に「忌み」は「なりそこない」を意味する、との文言が記述されている。その武器は忌みから採った角状の部位を刃にしているとも書いてあり、その角状の捻じれた刃はマルギットの容姿にそっくり似ているのである。
また、マルギットに関する私の他の考えとして、「黄金樹の化身」に似ている、というのもある。武器が杖(棍)である点、樹木状の繊維に覆われている点、黄金に輝くエフェクトを攻撃に用いる点が類似点として挙げられる。
以上をもって、現状私はマルギットのことを「「忌み」の中でも強い個体」「黄金樹の化身の変異体」「黄金樹の化身のなりそこない(忌み)」のいずれかであると予想している。マルギット討伐時、彼は「忌み鬼の手がお前を逃しはしない」など、死んでいない、本気を出していない、似た存在が複数存在する、といった予測の立てられるセリフを遺して消える。ゲームを進めていくにつれてこの謎がどう明らかになっていくのか、非常に楽しみだ。


さて、マルギットを超えるとストームヴィル城という大きめのダンジョンに突入する。エルデンリングの破片である大ルーンの持ち主、接ぎ木のゴドリックの居城である。
「接ぎ木」とは他の生物の部位をゴドリックに移植し彼自身の肉体を拡張することを指しているようで、まさしく樹木の如き多腕の異形として主人公たる褪せ人の前に立ちはだかる。体力をある程度削るとムービーが挿入され、ゴドリックは自らの腕を得物の斧で切り落とし(この腕は比較的大きい。接がれたものではないのかもしれない)、先祖の友であったという竜の死骸をその場で腕に接ぎ、第二形態に遷移する。
「先祖よ、ご照覧あれ!」「不敬であるぞ、地に伏せよ」などの物言いから、彼は自分の血統に誇りを持っている人物(というか、デミゴッド)であるらしいことが分かる。
実際、ゴドリックの先祖はゴッドフレイというエルデの初代王、女神マリカの最初の夫であるようだ。ゴドリックを倒して得られる大ルーンは他の大ルーンと意匠が明らかに違い、テキストにも「エルデンリングの中心にあった」と明記されている。ゴドリック突破以降に訪れる円卓では、「ゴドリックは大ルーンを宿すデミゴッドの中でも最も弱く、不足した力を他から「接ぐ」ことによって補っていた」という言及がある。偉大なる先祖の力は既に薄れ、大ルーンのみがその栄光の拠り所であったようだ。
ゴドリック討伐後、彼のいたフィールドにはストームヴィル城門前にいた市民(門衛だったか)が現れ、憎しみもあらわにゴドリックの死骸を踏みつけにしている様子を見ることができる。ゴドリックの死骸は胴と頭しか残っておらず、異形の大部分は「接ぎ木」であり、栄光に縋るための虚飾であったことが分かる。私はこのゴドリックの末路をやや哀れに感じたため、彼を踏みつける市民を殺害するか少し悩んだが、私はフロムゲーでNPCを殺害するのに結構慎重になるたちなのでやめておいた。
(これは余談だが、このゴドリックの居城たるストームヴィル城、下に「なにかいる」。偶然落下死した際に、明らかにボス相当の体躯の謎存在が蠢くのを垣間見てしまった。どうやって最下層であろうあそこにいくのか見当もつかないが、「いる」以上は行く方法もあるはずなので、訪れる日が楽しみだ。)


ここで、エルデの初代王ゴッドフレイという存在についての言及があった。では二代目の王は誰だったか。
二代目の王の名はラダゴンといい、大ルーンを保持するデミゴッド、満月の魔術師レナラ(厳密にはレナラ自身が大ルーンを保有しているわけではないらしいが)の元夫である。ラダゴンは初代王に代わってエルデの王、すなわち女神マリカの夫となり、レナラと離縁することになった。その結果として、狂い、その権能を制御できなくなったレナラが、リムグレイブの西に位置するリエーニエの、そしてそのリエーニエを支配するレアルカリア学院の女王として、褪せ人と対峙することになる。
私は上質ガン振り脳筋プレイでしかもレベルもかなり上がった状態でレナラに挑んだためそれほど苦戦しなかったが、レナラ、特にその第二形態は、多彩な攻撃手段と召喚される影との連携でかなり強かったらしい。実際、第二形態に遷移するムービーで登場するレナラは美貌と威厳に満ちた恐るべき魔術師として描かれている。
彼女が第二形態に遷移する際、「魔女ラニ」と称する存在の介入によって、レナラの「産まれ直し」の権能が発動していると思われる。第一形態の彼女は大量の「出来損ないの子供たち」に囲まれていた。脆く、短命で、稚拙な魔術しか扱うことのできない彼らの存在は、ラダゴンとの離別によって引き起こされた彼女の狂気の産物だろう。ラニがその権能を彼女の代理として利用したことで、レナラ自身が「完全なる産まれ直し」を果たし、改めて全盛期の姿で戦いを挑んでくる……という構図に見える。
じゃあそのラニって何者だよ、という話になってくるが、今日はいっぺんにつらつらと書いて疲れたので、一旦ここで中断する。続きは明日書くことにしよう。こういう記事はできるだけいっぺんに書いてしまいたいものだが、疲れたのでしょうがない。ちゃんと記事には相互リンクを貼るようにするので、エルデンリングの考察でここにたどり着いた人は是非続きも読んでやってほしい。


では、次回、激ヤバ母神レナラと異星の知識編にてお会いしよう。



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