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今日も今日とて一日中眠っていた。
一日中眠っていた時はこの書き出しにしよう。
あとひと月は続きそうだ。

布団を頭まで被っていると、当然だが布団の香りがする。
布団のふかふかほわほわとした感じをそのまま嗅覚に反映したような、どこか安心する香りだ。

ところで、私はこの布団をほとんど洗わない。
一日中被っているのだからそりゃそうだ。それに、そうでなくとも布団のケアの方法など知らないので放りっぱなしで数年間暮らしている。干したりすることもない。

しかし、それでも布団というのは何故かいい香りがする。なぜだろう。不衛生極まる我が生活に付き添っているのだから、少しくらい異臭がしたっていいはずだが。

思うに、余りにも生活に寄り添っているものだから、それに拒否反応を覚えるようだとストレスが大きくなりすぎるため、脳が無理矢理いい匂いだと誤認しているのではないだろうか。
もしそうだとしたとき、健康に与える影響はどうなるのだろう。謎だ。

謎だが、どうしようもない謎である。いや、洗って確かめてみればいいのだからどうしようもないということはないが、私にとっては面倒なのでどうしようもないのと同じだ。
ともかく布団は心地がいい我が安住の地である。それでいいではないか。

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