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一年を振り返って

季節にかこつけて小学生みたいな題をつけてしまった。
季節感のない暮らしをしている私だが、たまには季節のイベントにのっとって、それらしいことをしてみよう。
つまり今日で言えば、一年の振り返りをしてみようではないか。

さて、今年は私にとって変化の乏しい一年であった。
生活保護下での生活が二年めに入り、安定と言っていいのか分からないが、ともかく安定してきた。
私自身としては、今のような暮らしがずっと続いてほしいと願っている。一日のうち半分を労働に費やすような生活は、私にとっては耐えがたいことだろうと思う。もはや自分にとってすら説得力がないこの言葉だが、二年前の今頃はとにかくバイトを始めたりやめたりクビになったりしながら色々なところに金の無心をしたり金を借りたりととにかく忙しない生き方をしていたから、きっと「労働に向いていない」というのは正しいのだろうと思う。
今からあの暮らしやあの暮らし以上または以下の暮らしをやっていける気がしない。だからこれで正しいのだ、と思うことにする。

今の私の生活の悩みと言えば、健康状態と退屈していることだろう。
健康状態というのは精神的なものと肉体的なものに分けられる。メンタルの方は薬のおかげもあって安定しているが、薬なしでは恐らく全く大丈夫ではない。
というのも、後に述べる退屈の影響によって、ぼーっとするだけの時間が増え、その時間に考え事をしていると「なぜか不安なことを考えられない」という状況が散見されるのである。これは即ち薬なしでは不安な思考に囚われていたであろうことを意味する。
もちろん薬の効果が薄いタイミングもあって、その時はひたすら私の脳内に父が現れ堂々巡りの問答をしていた。私にとって父は慢性的な恐怖の象徴であり、彼が正月などのタイミングで電話をしてきやしないかというようなことを鬱々と考えていたわけである。

そうした状態を防ぐために薬を飲んでいるわけだが、近頃はその薬の副作用が気になっていて、これが肉体的な健康状態の悩みに当たる。
今飲んでいるミルタザピン(あるいはリフレックス)という薬は「太る薬」とも呼ばれるくらいに食欲への作用が大きいらしい。
幸か不幸か私にこの薬はよく効き、「布団から起き上がることができない」という状態を解決するのに大きく貢献してくれた。
しかし副作用の方もよく現れ、近頃は毎日食欲と戦っている(びっくりしたのは、二郎系ラーメンでお腹いっぱい食べたときにもまだ食欲が収まらなかったときだ。あの時は「薬ってすげぇな」と痛感した)。
私は寿命いっぱい生きていられる気がしないので、食生活での節制なんかとは今まで無縁の生活をしてきたのだが、最近は日和ってダイエットやらロカボやらの言葉に敏感になってきた。変化に乏しい一年だったが、この点は明確に変化していると言える。

ここ最近の一番の悩みはやはり退屈だ。
薬の効果で「起き上がることができない」という状態は脱したものの、今度は「起き上がってもやることがない」に転じてしまった。今となっては「起き上がることができない」に逆戻りする傾向すらある。これはいけない。
さらに悪いのが、退屈を紛らそうとして衝動買いを繰り返してしまったことである。
その影響で懐がかなり寂しいことになっているので、一月は節約しなければならない。

一年の振り返りというよりここ数か月の近況になってしまったが、とりあえずこの辺で切り上げることにする。
悩みは尽きないが、新年に解決されると願って年明けを迎えることにしよう。


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