13年。振り返るには少し遅そうだが。
13年が経った。3月11日。
そこに怒りや憎悪を抱いてるわけではないが、特別な日であることは確かだ。
所々記憶は曖昧で、けれど所々再現できるほどに鮮明な記憶がいま私の頭の中に浮かんでくる。幼少期の記憶はときについさっきのことよりも強烈で頭の片隅に居座り続ける。
大きく視界が揺れたのはつい数歩教室を出たときだった。地震=机の下、8歳の私は必死に机の脚を押さえながらも、教室でひとり立ち続ける先生に変に感心していた。
それからは初めてで驚きの連続だった。がちゃがちゃで足の置き