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ひとくち独話集 part14

日々考えている、どうでも良いちょっとしたことをいくつかまとめて書く。



・捨て中

最近、部屋にある物を捨てまくっている。
テーブル、いす、家電、本、服、バッグ、靴、食器、・・・

テーブルもいすも普通に毎日使ってたけど捨てた。服は持っているものの半分、本は8割くらい捨てた。加湿器とか、電動歯ブラシ、パソコン周辺機器や書類やらも、このタイミングで捨てないならばそれを一生涯持ち続けることを覚悟しろ、と自分に言い聞かせてめちゃくちゃ捨てた。

最近、物を持っていること自体にものすごくエネルギーをつかっていることに気が付いた。メンテすることや、部屋に置いてあるだけでそれを除けて掃除するとか、生活するスペースが狭くなっていて余計な動作をしないといけないとか。そういうことに疲れてしまって、手放そうと思うんだけど、「これを捨てるのか。全く壊れてすらいないものを捨てるのはもったいない。思い出もあるし。」とかやっていて、全く捗らない。そう考えてることだけで時間を使うし、捨てよう!っていう決断するにも何日も掛かったりする。粗大ごみ引き取りに申し込むのは月単位の時間を使う。

本を捨てるのが一番苦労する。思い出もあるし、また読みたくなることもあるだろうとか考える。売ろうと思えば売れるのでは?とか考えだすと、売るために金も時間も使う。売れたとして、それに使った金と時間を引いたら普通にマイナスだと思う。

物を手放すことで、金がたまるみたいなこと言う人間がいるけど、それはたしかにそうだと気付く。家電や家具は捨てるのが面倒とかいう理由で買わなくなった。いままで、毎月2万円以上は本代につかってきたけど、最近は図書館で借りることにして0円になった。読みたくなったらまた借りれば良いだけなので楽。持ち続けるエネルギーもゼロ。家の本棚は10年以上かけて超厳選されて最高の本だけが並んでいるので気分が良い。

最近は、次は何を捨てる?とか常に考えるほどの捨て中毒になってしまった。もともとコレクタ気質という相反するものも持っているので多重人格者っぽい。どっちが勝つんだろう。


・無価値提供者

腰痛がひどくて、ネットで情報を良く調べるようになった。ネットで腰痛について調べていると、軽いケースから、最悪のケースまで書かれている。自分はそういうのを見ると、自分は最悪のケースであると思ってしまいがちだけど、まずは中程度なのだと想定して整体に行った。ネットで調べて、近所にあるカウンセリングが評判だとかいう店へ・・

整体師「普段の生活では、~~を気を付けてください。」

俺「らしいですね。ネットで見ました。」

整体師「意外と~~も影響するんです。」

俺「それもネットで見ました。」

整体師「次回は、もっと踏み込んだ内容お話しします。」

俺「今教えてください(もう来るわけねえから)。」

整体師「一度にいろいろ言っても守ってもらえないと思うので次回で。」

引っ越しするときも、ネットで調べたり、実際に町を歩いてみたり、数か月かけて住みたいマンションを探した。ついに一軒に絞り、そのマンションを掲載していた不動産屋に行き、「もう決めてきました。このマンションにします。」って言った。そしたら不動産屋が「大切なお住まいを決めるのに、ほかにこんなに良いものがあったのかと後悔してほしくないのです。他にも候補お持ちいたします。」とか言い出した。

不動産屋「ここはご希望のところと近くて、もっと広いです。」

俺「これ実際に行ってみたら、横に廃墟あってきもかったので候補から消したやつですね。」

不動産屋「これはご希望のところより駅に近いです。」

俺「あ、これは、あの大通りにあってうるさそうな奴ですね。あと、あれだけ古いと嫌です。」

不動産屋「事故物件って興味あります?」

俺「無いです。」

実際に何か月も町を歩いていた俺の方が詳しいし、要らない物件紹介されてる1時間まじで無駄だった。不動産屋も、ネットの情報見せてるだけで、何も知らないと思う。

自分で、ネットで散々いろんな情報を得られるので、ショボい情報しか提供できない人間と話す意味ない。本で読んだり、ネットで調べた情報を超えるものが出てこないと、まじで話聞きに行く意味ない時代になったと思う。

数年前、一緒にプロジェクトやってた人に軽い気持ちで「飲み行きましょう。」って言ったら、

人「結婚でもしたん?それくらい意外な情報提供できる?何もおもしろい話無いくせに飲みに行こうとか言うな。」

って言われてけっこうショック受けたのと同時に、かなり感動したのを思い出した。


・リフト

最近思うこと。

リフト渡るの怖くなった。

ここで言う「リフト」とは、「アクションゲームで、下に落ちたら即死になる状況で渡っていく、小さな動く足場」のこと。

ワギャンシリーズでもロックマンシリーズでもソニックシリーズでも、アクションゲームでは定番の仕掛け。昔は、こんなものを何とも思わずにクリアしていたんだけど、じじいになってからやってみると、心臓がグラっとくる感覚がある。それで落っこちるか、っていうと別にそうでもないんだけど、とにかく怖いと感じる。キャラへの感情移入する力が強くなったからなのだろうか。

昔は、親がこういう仕掛けであっけなく落ちてて、「馬鹿じゃねーの!」って言ってたんだけど、じじいになると、軽々しく物事ができなくなるんだな、って胸グーっとなった。

それだけです。



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