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ひとくち独話集 part13

日々考えている、どうでも良いちょっとしたことをいくつかまとめて書く。


・choice

先日、近所の整体に行った。5年以上、常に腰痛があり、整体に期待はしてないけどもしかして治ったりするものなのかなという興味本位で。整体に限らず、自分の人体のメンテするっていうのが人生で初だった。現状説明したら、まずは5回、週1で通ってくれと言われた。\8,000 / 回 なので出費がエグかった。で、通ってみたんだけど、毎度の施術直後にも改善が感じられなかった。なんとか金額分はもとをとりたくて、整体師に質問攻めした。

じじい「私は医師ではないので何とも言えませんね。」

だったら、病院行きます。っつって、途中で帰った。時間の無駄なので。
近所の整形外科行ってもそうだった。

じじい「ほとんどの腰痛は原因わからないから。」

って言われて、効かない湿布買わされただけで終わった。近所にあるから、っていう理由で行くと失敗するな、っていうのがわかった。そういう選択ではなく、すばらしい医師を見つけて、そこに遠出してでも通うっていうのが良いと思った。

思えば、15年近く同じ人に髪切ってもらってる。家族以外で、15年も続いた人間関係って他にないような気もする。早いし、安いし、何も言わなくてもそれなりに気に入った型にしてくれる。しかも、毎度、昔のKOFやロマサガ、モンハン、ビジネスの話で盛り上がるなんて最高なことある?話したすぎて、もっと切ってくれだの、ワックス付けてくれだの、注文付けて時間引き延ばしてる。

髪を切ってもらうために、片道1.5時間以上かけて埼玉まで通っているけど、全然苦ではない。人で選べる時代なんだから、近所にあるところに行くという選択はもう辞めていいと思った。むしろ、ずっと通うなら、自分がその店の近くに引っ越すっていうのもありかな、と思ったりもした。



・今の若い人には通じない

「今の若い人には通じない言葉」みたいので自分の青春時代の言葉が取り上げられていると、「え~!」とかなることがあるんだけど、若い奴らが勉強を怠っているだけ。それくらい知ってろ!



・旅立ち

人生で初めて粗大ゴミを捨てた。
モノを手放すのに何で有料なんだよってのと、いざ申し込もうとしたら引き取りが何週間も先になるのを待つの嫌だなってことで、人生今まで一回もせずに生きてきた。逆によくそれで生きてこられたな、とも思う。

おそらく、自分は、世間ではミニマリストと言われる類の人間なんだけど、家があまりにも狭いのでモノを持っていなくても、生活スペースが狭い。今回も、通常の人類では手放さないであろう、十何年も使ってきた上に、現役バリバリである、電気スタンドと座椅子を捨てた。十何年にもわたって普通に使ってきたモノで、惜しいとは思いつつも、手放さないと何かもう息苦しい気がして。

それらを買った状況も覚えている。今ではネットで買うのが当たり前だけど、当時はそういう考えはなくて、家から遠い店で買って暑い日に重て~と言って歩いて持ち帰ったことを覚えている。

回収の日の朝、それらを家の前に置いた。ずっと当たり前に家の中にあったものが、家の外に置かれているという状況だけでも不可思議に感じた。粗大ごみ回収って初めてだったので、「ここに置いておくだけで本当に回収してもらえるのか?」っていう不安もあった。

午前中、普通に仕事をして、お昼休みに外に出たら、その電気スタンドと座椅子は、回収されて無くなっていた。その瞬間、胸がグワっとなった。毎日当たり前に使っていたモノが・・・、目の前からなくなった?!!!

家の中にあった時は、「場所占めすぎなんだよ、どっか行けよ。」って思ってたんだけど、いざさっきまで家にあったものが唐突になくなってしまったことに、心がグラグラっとしてしまった。これって、子供が巣立つ親の気持ちなのではないか。十何年も前、自分が実家を出て大学に行くとき、電車が発車するまで親が駅にいたことをはっきりと覚えている。その時、「何してんだ、早く帰れや。」って思ってたんだけど、親は全然違う思いだったんだろう。それと似た感覚だったのではないか。この件で、初めて親の気持ちとか考えたと思う。

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