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サッカード素人の相模原市民がSC相模原に出会い、「サガミスタ」になった話

12月5日、J2リーグ最終節。

アウェイ東京ヴェルディ戦、0-3。完敗。

J3の昇格枠を争っていた試合の結果も受けて、僕が今年出会ってから1年弱応援し続けた地元クラブ・SC相模原のJ3降格が決まった。

試合前、どんな結果になっても泣くだろうと思っていたが、これが意外なもので、降格が決定しても涙は出なかった。
もちろん、悔しさがない訳ではない、落ち込んでいない訳でもない。正直、未だに気持ちの整理がついていない部分も多い。

けれど、今日の試合を見て怒るサポーターなど、いるはずがないと思う。


止める・蹴るの精度、寄せの強弱、スペースのケア、ゴール前の競り合いでのボールを押し込むパワフルさ、一対一の強さ、古豪・東京ヴェルディを上回れない点は多々あった。
逆転の可能性を信じ攻勢に転じた間隙を突かれ、更なる失点を献上したりもした。

けれど、どれだけ結果がついてこずとも、辛い状況になろうとも、僕が今年応援し続けたSC相模原の選手は、懸命に前を向いて力の限りプレーし続けていた。

諦めていた選手など、誰一人としていなかった。


SC相模原は開幕前、最下位候補筆頭でJ3降格大本命とまで言われていた。

その中で、選手・スタッフ・クラブ職員、そしてサポーターは必死にもがいて、前を向き続けた。

その結果、最終節まで残留をかけて争えた。怪我をしていた選手含むベンチ外の選手全員や職員も詰めかけてこの一戦に望んだ。それだけに悔しさはひとしおのものがある。


今日、高く険しい東京ヴェルディの壁に挑み続ける相模原の選手を見て、J2リーグ挑戦のこの1年間を思い出していた。

上手くいかないことの方が圧倒的に多かった。試合が終わって悔し涙を流したことは、一度や二度ではなかった。悲しいことや、納得のいかないこともあった。
けれど、その度に前を向いて、次の試合で諦めずに戦う選手達に、これ以上ないエールをもらった。彼らが毎試合本気で立ち向かっていたからこそ、感じたエネルギーがあった。

だからここまで熱くなれた。

力及ばず。
しかしその懸命さはきっと、味の素スタジアムの屋根に大反響するクラップを響かせていた多くの相模原サポーターには届いていた。

試合後の挨拶で、悔し泣きしていた選手達に送られた万雷の拍手が、それを物語っている。

悔しい、本当に悔しい。
ただ、相模原を残留させようと必死にもがき戦った選手達を称えずにはいられなかった。

気持ちの整理こそつかないが、また来年、このカテゴリに戻ってこれるように応援しようと心の底から思えた。

味スタに大挙したサガミスタの大クラップ。
またあの光景を、そしてきっとその先にあるさらに輝かしい未来を、見に行こう。

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話題は変わるが、僕には今年1つ後悔していたツイートがあった。それがこちら。

開幕戦でSC相模原公式ファンクラブ「サガミスタ」に入会したツイート。

チケット引換券に惹かれ入会を決めたのだが、この時の僕は、心のどこかでサッカーやクラブという存在を舐めていたのだと思う。



SC相模原と出会い、ハマり、多くの人とお話しする機会を頂いた中で、
このクラブが背負っているものの大きさ、それを支えるスポンサー、人生をかけて相模原でプレーする選手やスタッフ達のこと、本当に色々なことを知った。

そして何より、遠く離れたアウェイの地でも重たい横断幕をたくさん持ってきてチームを鼓舞する熱いサポーター、
ホームゲームで試合運営を支える大勢のボランティアスタッフの方々、
チームを信じてゴール裏から選手を後押しするサガミスタの方々。

とても多くの強い想いに支えられて、SC相模原があることを知った。

だから、あのとき僕はまだ「サガミスタ」ではなかったと、自分の発信したことを悔いていた。

この記事を上げて、僕の人生が変わってから、もう260日ほどになる。

数えてみれば、今季観戦した試合数は34にまでなった。
サッカーのド素人で選手すら全く分からなかった自分が、これだけサッカー、そしてSC相模原にのめり込むようになるとは、思いもしなかった。



サガミスタの方々、クラブ関係者の方へ

2021年のSC相模原と、嬉しいことや楽しいこと、辛いことや悲しいこと、たくさんの経験をしました。

そして、その中で多くのサガミスタの方々と出会えたことは、僕の中でとても大きくて、最も嬉しい誤算でした。

アウェイでゴール裏に行けば、その日の試合の展望やスタジアムの感想を口にしたり、差し入れを頂くこともありました。

僕がハマりたてでまだ着ていくユニフォームが無い頃には、ギオンスのゴール裏でTシャツをプレゼントして頂いて、なんと温かいサポーターなんだと、びっくりしてしまいました。

そして、勝ったあとにサガミスタの方々から「記事楽しみにしてるよ」とたくさん声をかけてもらったりツイッターでリプライをいただけたことが本当に嬉しかったです。

きっと僕がSCSにハマったのは、サガミスタの方々の温かさがあってのことだったと思います。いきなり現れた自分のような不束者を受け入れてくださった方々、このnoteを読んでくださった方々、本当にありがとうございました。

皆さんのおかげで、きっともう流石に「サッカード素人」ではなくなったと思います笑。
来年以降noteを続けるかは未定ですが、またスタジアムで楽しく観戦させてもらいます!

そして、クラブ広報の高佐さんをはじめ、クラブで働く方々ともお話しをさせて頂けるようになったり、選手などからもリアクションをいただけることがあり、「いいのか?いいのか?!」とビビってしまうことが起こり続けた1年間でした笑。

このクラブと出会って、1シーズンを皆で共に戦い、共に喜び共に泣き、共に育った今なら言えます。

僕は、SC相模原のサポーター、「サガミスタ」になりました。


オフ、そして来シーズンもきっと良いことや悪いこと、色々あるんでしょう。
けれど、全部共にして、またJ2昇格を目指しましょう!

1年間、本当にお疲れ様でした。
来年もよろしくお願いします!

共に育ち、共に戦うクラブ。
いつまでもSC相模原を、信じ続けます。

gloveace

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