病んでいた頃の催眠療法?①

 『抗うつ薬を絶って』よりも数年前、病みながらもなんとか社会生活を送っていた時期でしたが、時々ネットで精神療法や催眠療法など、色々と検索してどこかいい所はないかと探していることがありました。今までにいくつか悩みを改善・解決するといわれる場所に足を運んだことはありましたが、今回はその一つになります。

 ちなみに私の精神的な悩みなどについては、割愛しますが、何なんだよと思われましたら、ホントに申し訳ありません。メンタルよわよわで衰弱してました。

施術
 
そこは10回の施術?といえばいいのでしょうか。10回ワンセットで数十万円するところでした。藁にもすがる思いもありましたので、夜間のバイトをして何とか工面し、通い始めました。ホームページの内容は全く覚えてないのですが、色々と脳についての詳しい内容が説明されていました。そして素晴らしい施術?を受けられる内容だったように思います。

 そこはマンションの一室。施術者の先生は1人ですが、私のように施術を受けに来る方が時間になるとぞろぞろとやって来ます。若い方からご年配の方まで多い時は20名ほど集まります。全員揃うと10畳ほどの部屋で端にある空いた椅子に各々座って、いわゆる施術が始まるのを待ちます。基本的にはひとりひとり順番に受けていきます。

とうとう始まります
 施術を最初に受ける人の様子を私はドキドキしながら見ていました。施術者の先生が椅子に座っている人の首筋あたりに軽く指を当て暫くすると、受けている人は頭が背もたれの後ろに落ちる状態でガクッと気絶してしまいます。そして暫くして椅子に座ったままガクガク身体が揺れたあと目を覚ますのですが、受けている人によっては「宙に浮いているようだった」、「なんかスゴ」という感想などと言っている人もいました。そしてとうとう私の番です。施術者がスッと私の首筋に指をあてると……

 どこか遠くで声がします。今自分がどこにいるかもわかりません。でも誰かが声を掛けているようで、でも誰なのか…、自分はどこにいるのか…、身体が思うように動かず、必死で目を開けようと、必死で動こうともがきます。そして暫くするとだんだんと目が覚めてきて、ようやく自分が今いる場所を認識するようになります。まさにさっきまで自分が見ていた光景の当事者になっていることに気づきました。でも…
 
ただそれだけでした

 そこに集まる方は皆それぞれ悩みはあるようで、中には少し気疲れしている風な方もいらっしゃったのですが、みな普通に元気な方ばかり。悩みなど無さそうな感じに思える方が多かった印象でした。でも来ているということは、皆何かしら悩みがあって来られていると思うのですが、受ける内容は皆同じ。特に一人一人悩みを聞いていくという訳ではなく、皆集まったら順番に意識を失って目覚めて、次の人がまた…という繰り返しでした。それを2、3回繰り返します。人によっては4、5回あったりと、先生次第です。

 あくまで私の体感ですが、それはただ気絶する、気絶させられる、だけの感覚でした。ただそれだけでしたので、気分が良くなったり元気になることもなく、何も良くならないなぁと、いつもモヤモヤしながら受けていました。私以外の方は人によっては、スッキリ?しているような方も見受けられました。

 そして8回目を受けた帰りに、施術者の先生に「何も良くならないんですけど」と困ったように伝えると、先生はこそっと私に「お金はいらないから、あと5回プラスしてあげる」と。「ただし内緒ね」と。その時はありがたいような、そうでないような気持ちと、そんなの自分だけいいのかな?と。決して安くない金額でもあったので、モヤモヤもありましたが、結局8回も受けてウンともスンとも自分の悩みや苦しさが良くなる兆しを感じなかったため、以後9回目を受けることなく、そこに足を運ぶことはありませんでした。

最後に
 気絶して目が覚めると、とても長い時間が経っている感覚でしたが、実際は一分ほど気絶しているだけという不思議?な体験でした。決して安い金額ではなかったことと、メンタル的な部分で何も改善することはなかった為、残念ではありましたが、自分には合ってなかったんだなぁと割り切るしかありませんでした。いろいろありますね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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