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新劇場版エヴァ アスカのオリジナルが第13号機に居た理由を考察

※ネタバレを含む内容になっています。新劇場版エヴァンゲリオンを最後まで見ていない方は注意して下さい。

●.はじめに

    新劇場版シン・エヴァンゲリオンの劇中で、式波・アスカ・ラングレーがエヴァンゲリオン第13号機に取り込まれる際に、第13号機の中でオリジナルの式波・アスカ・ラングレーと対話をするシーンが有ります。

式波・アスカ・ラングレー(クローン)
以降:式波クローン

式波・アスカ・ラングレー(オリジナル)
以降:式波オリジナル

    新劇場版シン・エヴァンゲリオン劇中でのやり取り
式波クローン「式波タイプ、私のオリジナルか」
式波オリジナル「ハハハハ、最後のエヴァは神と同じ姿。あなたも愛と共に私を受け入れるだけ。さぁこちらへ」

    劇中で式波オリジナルが現れたのは第13号機のプラグ内と推察というか確定と思われます。これは式波オリジナルの足元に渚カヲルが映っている事が分かっているからです。渚カヲルは新劇場版:Qで第13号機の中でDSSチョーカーの爆発によって死んだとされています。これらの理由から第13号機には式波オリジナルが取り込まれていると判断できます。

    では何故?第13号機に式波オリジナルが存在していてるのか?これは以前の第11使徒が第13号機のベースに使われているのではないか?という私が書いた記事の中で説明をした際に、第13号機は使徒とアダムスベースかリリスベースのエヴァンゲリオンを合体させて作ったと推察した事の証明になっていると認識しています。式波オリジナルまでたどり着くには事柄を整理しながら遡っていく必要があります。

●.式波オリジナルもエヴァに乗っていた?

エヴァンゲリオン第13号機の内訳予想
①.第11使徒を鹵獲して使用
②.式波オリジナルが乗っていたエヴァンゲリオン

※新劇場版での使徒は倒す(コアを破壊)すると形状崩壊を起こしてしまうため、鹵獲しなければ使う事ができない。例:第3使徒のように封印しながら細切れに

    式波オリジナルが乗っていたとされるエヴァンゲリオンとは何か?考察していきます。時系列で考えれば式波クローンが乗っていた弐号機より前のエヴァンゲリオンが該当する機体になると想定されますが、、、零号機と初号機の可能性は無いと思います。

 ●.1番怪しいのは仮設5号機

    この理由は複数の事柄を一気に整理した加持リョウジの画策=ゲンドウの画策から読み取れるからです。以前の記事で第11使徒の正体は?という考察をしました。その際に加持リョウジが新劇場版:破のベタニアベースで行ったマルドゥック計画を頓挫させるという画策が有りました。

この時に行った事
①.第3使徒の封印システムを解除
②.仮設5号機での撃破及び自爆
③.ネブカドネザルの鍵を盗む

①.第3使徒の封印システムを解除
    ベタニアベースの職員が英語でまさか封印システムが破られるなんて!と言ったそばからこれみよがしに「あり得る話ですよ」と職員に言います(笑)これは最終的に大きな計画への第一歩になっています。

②.仮設5号機での撃破及び自爆
    ①で封印システムが解除されれば当然第3使徒は逃げるというか、本能的には第3新東京市のセントラルドグマを目指すはずです。。。ベタニアベースは北極にある基地なんで遠いな〜ちょっと可哀想な第3使徒(笑)逃がす=倒さなきゃになります。そして自爆へと続くここが大きなポイントになります。まさに後の布石の連撃!

③.ネブカドネザルの鍵を盗む
    本件にはあまり関係ないのでスルーしますが重要な要素では有りますよね?加持リョウジ優秀!(笑)

●.第13号機の開発の為に使徒が必要だった

    ゲンドウが第3使徒を倒しておく理由、普通に考えれば使徒10体倒す約束なんだし、倒した方が良いでしょ?になるんですが、裏にはエヴァンゲリオン第13号機を作るために邪魔な存在になるとゲンドウは考えたからです。第3使徒を封印している時点で倒す使徒が1体足りない状態です。更に第13号機を作る為に、私の推察では使徒が必要になります。※こちらの理由に関しては下記の記事を見てもらえると理解していただけると思います。



    そうなると2体も使徒が不足する事になります。皆さんの印象に大きく残っている渚カヲルの13番目の使徒へ落ちるという高難易度な荒技で使徒1体はどうにかなるけど、2体は流石のゲンドウも無理だとその時に判断していたかは分かりませんが、、、出現する2体分の使徒を殲滅せずに10体倒すというのは現実的には難しいというか無理かもしれません。残っているのは第2使徒のリリスですが、リリスの契約で使徒10体を殲滅する事になっているからです。また、北極から封印システム下で運用しなければならない第3使徒をネルフ本部まで運ぶのは現実的ではないと断定します。

●.第13号機の為にエヴァンゲリオンも必要


第3使徒撃破後の台詞
加持リョウジ「5号機の自爆プログラムは上手く作動してくれたか。折り込み済みとはいえ、大人の都合に子供を巻き込むのは気が引けるなぁ」

    自爆させるとはどんな意味があるのか?論理的に考えれば第3使徒を仮設5号機が倒せば、自爆なんてする必要は無いし織り込み済みというのは、自爆するのはマリも分かっているという事です。そして「自爆プログラム」という言い回しに含みを感じませんか?劇中で爆発した後に第3使徒と仮設5号機が死んだと確定させるように2本の十字架を象る光が少し遠目から映ります。ここにミスリードがあると推察します。第3使徒はコアを破壊する様子が出ていますし、また倒さなければ生きている事がエネルギー反応でばれるので光の十字架は本物と判断します。※一部ではヴンダーに流用されているという話も出ていますがヴンダー同型艦は4つもあるし、先にも書きましたが使徒はコアを破壊されると形状崩壊するので、、、どうにも難しそうですよね。

    仮設5号機の光の十字架は自爆プログラムを利用した偽物なのではないか?という推察です。

こうする事でベタニアベースの職員達も仮設5号機はコアごと破壊されたと勘違いさせることができます。それと同時にそっとゲンドウの部隊が仮設5号機を奪い去るという事です。また、第3使徒及び、仮設5号機が爆発した際に女性のオペレーターから「5号機は蒸発」という通信が入ります。これはもうサルベージできない、跡形もないと印象付けていますが、女性のオペレーターが言っているので加持リョウジが上手い事ヤッたんだと推察します。

    この話、何処までの事をマリは知っているのか不明な部分があります。マリは脱出後に「さよなら……エヴァ5号機。お役目ご苦労さん」と言っているので破壊の偽装の事は知らなかった可能性がありますね。

    このようにゲンドウ達は仮設5号機を秘密裏に手に入れる事に成功します。秘密裏じゃなくてもユーロネルフに頼めば良くないか?と思った人居ますか?バチカン条約を忘れてはいけません。この時点で既にエヴァンゲリオンを3体を運用している日本には公式に迎えられる余剰はないんです。

●.エヴァンゲリオン仮設5号機はどんな機体?


    ところで、仮設5号機とはどんな機体でしょうか?正式名称は
「封印監視特化型限定兵器人造人間エヴァンゲリオン 局地仕様 仮設5号機」
となっていて完全に特化で限定兵器になっています。脚が4本で車輪が付いてて手もマジックハンドになってます。。。どうしたんだよ!と言いたくなる有様ですよね?でもここから見えてくる事柄もあります。
①.活動時間がある電源必要なタイプ
②.復元するタイプではない
③.四肢が無いのは元からじゃないでしょ?

①と②が示している事柄はベースはアダムスの器ではなくリリスベースで作られたっぽいということ、③が示しているのは事故機体だということ。そもそもエヴァンゲリオンは人型決戦兵器と言うくらいなので、最初は人型をしていたと推察できます。
この機体はベタニアベースで監視役として存在しています。ちなみにベタニアベースはユーロネルフ管轄の基地となっています。何処で作られたのか?どうしてこんな形なのかも不明ですがユーロネルフの管轄地域で運用されているエヴァンゲリオンです。

●.結論

仮設5号機の正体は式波オリジナルのテスト機体だったんじゃないか!

という結論に至りました。
第3使徒は新劇場版エヴァンゲリオンでは最初に倒すべき使徒として認識された使徒になります。以前の記事で述べたのですが、以下が新劇場版で使徒が倒された順番です。

序:第4、5、6(合計3体)
破:第3、7、8、9、10(合計5体)
Q:第12、13(合計2体)
第1使徒はアダム(アダムス?)
第2使徒はリリス
となっており、リリスとの契約内容を確認できないが第1と第2使徒は倒す対象外になっています。
倒された順番から確認できる事は使徒は発見された順番に通し番号が付けられていると断定できる。また、倒さなくても次の使徒が出てくることも確認できます。これは第3使徒が時系列で第6使徒の後に倒されている結果から断定できます。

   劇中では、加持リョウジが第3使徒が永久凍土から発掘されたと語っていますが、戦っていないとも言及していません。先にも書きましたが、最初に倒すべき使徒と認識されたのが第3使徒です。さてゼーレやネルフは裏死海文書を見ていたとしても、それを知っているかのような振舞いや対応はできないですよね?なぜなら初めて世に出てくる使徒の存在は強く危険だと各国の要人レベルに認識させるにはあえて泳がせ、大敵であると認識させて使徒を殲滅する為の資金や準備を整える必要があったと推察します。TVアニメ版では前組織や設定もありましたが、新劇場版では描かれていないので割愛します。

    推測というか妄想を含めて話を進めますが、第3使徒の発見時にはネルフも小規模で影響力も低く、国連主体で対応して現代兵器を使用することで使徒殲滅していきましょうと判断していたと思いますが、いざ第3使徒を発見して発掘したら現代兵器はATフィールドに阻まれ、倒す事などできないと判断したと推察します。これは新劇場版:序の劇中で第4使徒を現代兵器で倒そうとするも尽く失敗する様子で、再確認させていると推察されます。

    話は戻りますが、第3使徒発見時にもE計画を前提にエヴァンゲリオンを開発する計画は、裏死海文書を手中にしているゼーレによって動いていたと推察できます。ここでポイントになるのが、人型決戦兵器としてのエヴァンゲリオンのデビュー戦をいつやるのが良いのか?と考えると、現代兵器ではお手上げ→こういうの有りますよ!とエヴァンゲリオンを差し向けて使徒を倒す!これはリソースと金をかけてやる必要があるね!というロジックで進めたいかなと。但し、初戦なのでお金もリソースも足りない状態でテスト的に作ったエヴァンゲリオンという名前も付いてなかったであろう機体で戦う事になったのだと推察します。

●.第3使徒はユーロネルフ管轄の後のベタニアベースになる永久凍土から発掘
●.ユーロ支部も小規模で人型決戦兵器を開発していた
●.第3使徒は初めての使徒、できれば鹵獲したい。敵を知るには研究が必要。
●.誰が乗って戦うの?ユーロネルフ所属パイロットでセカンドチルドレン、式波オリジナル!

    セカンドチルドレンという立場上、ユーロネルフ側のパイロットのプライオリティ1位は式波オリジナルであるのは断定に値すると思います。ですが、いざ鹵獲目的で第3使徒と戦った式波オリジナルですが、、、ここで補足です。第3使徒を劇場版:破で見た人は弱そうだなと思ったかもしれませんが、あの状態は鹵獲され封印システム下でネルフに細切れにされて、研究された後の状態です。拘束具のような物で縛られてるように見えますし、顔や首も骨がむき出しでした。※使徒の形状はロジカルに語れないので何とも言えない部分が有るのは理解しています。

続きます。いざ戦闘となると碇シンジも初戦でボコボコにされたくらいですし、お金もリソースもない状態のテスト機体では苦労したと推察できます。おそらくは現状の仮設5号機の状態、つまり四肢をちぎられ胴体と頭が残る状態にまで追い詰められてダブルノックアウトになったと妄想しました。(笑)更に妄想を加速させると、勝気な性格な式波オリジナルはチープな設計のエントリープラグ内で、シンクロ率を高めすぎてテスト機体に取り込まれる結論に至ったのではないかと推察します。もしくは綾波ユイのようにテスト機にダイレクトエントリーしたかもしれません。こちらの方が取り込まれた理由としてもすっきりしています。

この後、ボロボロになったテスト機体を仮設5号機になるように復元して運用する事になったと推察します。その後に、ゲンドウの画策を加持リョウジが実行して仮設5号機はネルフ本部へ、そしてエヴァンゲリオン第13号機を作る大釜の中に第11使徒と一緒に入れられて美味しく煮込まれた結果、式波オリジナルが取り込まれた状態で第13号機は完成となったと推察します。


    この前提を踏まえて弐号機が第13号機に取り込まれる際に式波オリジナルとクローンがご対面となったと推察します。※尚、式波か惣流か議論に関しては旧劇場版の設定を無視しているのでスルーします。

    そして逆に気になる点としては、式波クローンの存在です。本来であればテスト機体からサルベージされるはずだった式波オリジナルが取り込まれてしまい、存在が消えてしまうと、倫理的な問題が発生してしまいます。14才の子供に戦わせて死なせてしまうプロジェクトに資金やリソースを貰えるわけも無いですからね。ファーストチルドレンの綾波レイをクローンとして開発していた技術を使い、式波クローンを作ることでテスト機体からサルベージ出来なかった事を隠蔽したと推察されます。

以上です。長文を読んでいただきありがとうございました。よろしければ他の記事も読んでいただけると幸いです。









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