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【ポケカ】対戦準備の順序について【初心者】

松茶です。

私の不定期で開催している小学生以下のイベント「タネばくだん練習会」には、まだイベントなどでのバトルに慣れていないお子様も参加されているので、今日は対戦準備の順序について書こうと思います。

1 ”公式ルール”の対戦準備

ポケモンカードゲームのトレーナーズウェブサイトには、あそびかたについて解説されているページがあります。

公式のルールでは、

  1. あいさつ(とあくしゅ) ※現状は感染対策であくしゅはしません。

  2. じゃんけんで先攻後攻を決める

  3. 山札を置く

  4. 手札を7枚引く

  5. バトルポケモンを出す

  6. ベンチポケモンを出す

  7. サイドを置く

  8. 対戦開始

となっています。

これが”公式ルール”の対戦準備の順番です。

2 ポケモン公式YouTubeチャンネルの動画

「【公式】9分でわかるポケモンカードバトル」という公式のポケカのバトルの解説動画があります。

この動画の対戦準備の順番は、

  1. デッキをよく切って、山札を置く

  2. あいさつをする

  3. じゃんけんで先攻後攻を決める

  4. 手札を7枚引く

となっていて、公式ルールとは初めの順番が微妙に異なります。

では、どれが正しいかと言いますと、ジャッジ資格を持っている者からすると、公式ルールが正しいとしか言えませんが、実情は概ね動画のほうが近いと思います。但し、一番最初、席に着く時にあいさつ(対戦前にも「よろしくお願いします」とあいさつをします)、その後、デッキをよく切って山札を置いてからじゃんけんという流れで対戦準備を行うのが一般的になっているので、動画とも少し若干異なると思います。公式ルールの1→3→2の順になります。

3 デッキを切る(シャッフル)

この前、「みんなカードを順番に並べているけど、あれは何ですか?」というご質問を受けました。私は、「カードが偏ったりしないために、カードを混ぜています。また、デッキが60枚あるかどうかの確認のためにも行います」と回答しました。これを「デッキを切る」「シャッフルする」と言います。

トレーナーズウェブサイトには、「ポケモンカードフロアルール」というファイルがアップされておりまして、この第7章には下記のように書かれています。

デッキを「切る」(シャッフルする)とは、デッキのカードの順番が、お互いのプレイヤーにわからないよう、十分ランダムになるまでよく混ぜることです。

「ポケモンカードフロアルール Ver.2.6 第7章」

対戦準備では、一般的には「ディールシャッフル」「ファローシャッフル」「ヒンズーシャッフル」を組み合わせて行うことが多いです。小さいお子様だと「ファローシャッフル」は難しいと思うので、まずは「ディールシャッフル」「ヒンズーシャッフル」の2つからやってみましょう。

<ディールシャッフル>
カードを上から順番に、10枚(5枚×2列)や6枚(3枚×2列)ずつ並べるようにシャッフルする方法です。よりランダム混ざるように、カードを置く順番を不規則にする人もいます。10枚とか6枚に分けると、デッキが60枚かどうか確認しやすいです。

<ヒンズーシャッフル>
いわゆる、トランプを切るときによくやるシャッフルの仕方です。左手でカードを持って、右手で一部のカードを上に持って行くやり方です。小さいお子様の場合は手が小さいので、最初の60枚の時は無理せずに山札を半分ずつに分けてシャッフルをしてもいいと思います。但し、びっくりするほど混ざらないので、「ヒンズーシャッフル」だけで準備を行わず、「ディールシャッフル」も合わせて行うようにしましょう。
皆さんご経験があると思いますが、前の対戦後のデッキに対して「ヒンズーシャッフル」を数回やっただけで始めると、山札が全然混ざっておらず、手札がエネルギーばっかりとかポケモンばっかりになってしまうようなことが起こります。

シャッフルについては、Tier4チャンネルさんの動画がとても参考になります。

そして、シャッフルが終わった後、デッキを3つの山に分けます。その後、お互い対戦相手に3つの山を置く順番を指定してもらい、その順番に山札を戻します。これで山札の準備は完了です。

また、対戦中のシャッフルは、自分自身で行った後、対戦相手は合理的な範囲内で追加でシャッフルを要求することができます。これは、本来は自分がシャッフルした後に、対戦相手がカットを行っていましたが、現在は対戦相手の山札には触れることができないための代替措置です。自分がシャッフルした後で、対戦相手がカットすることにより、イカサマなどを防ぐために行います。

追加シャッフルについては、公式には下記の3パターンを推奨しています。

  1. 対戦相手がストップというまで(ヒンズー)シャッフルをする

  2. 山札を3つに分けて、対戦相手が指定する順番に戻す

  3. 指定した枚数のカードを、山札の上から下に入れる(枚数は1~10枚)

対戦前に、この中から1~2パターン選んで対戦相手と相談し、対戦中の追加シャッフルの方法を決めます。

※ ここからは少し上級の話です。

「ディールシャッフル」というのは、意図していなくても「積み込み」という不正行為ができてしまいます。「積み込み」とは、特定のカードが来るように故意に並べ替えることです。但し、切り方によっては、ランダムにするつもりが、全くランダムになっていないということが起きてしまいます。下記のように検証されている方もいらっしゃいます。

最初にデッキを作ったときに、「ポケモン」「グッズ」「サポート」「スタジアム」「エネルギー」と綺麗に分けてデッキケースに収納する方も多いと思いますが、そのまま特定の枚数で「ディールシャッフル」をすると、規則的に並んでしまい、そのまま対戦をするとすごくいい手札になってしまって、自分が有利になる可能性があります。最初の手札に、たねポケモン、ボール系、博士の研究やマリィ、エネルギーがまんべんなく揃っていると、かなり有利になってしまいますよね?そのため、シャッフルは複数の組み合わせで行う必要があるということになります。私も今は、7枚で「ディールシャッフル」をし、積み込みの疑いをかけられないようなシャッフルをするように心がけています。

4 たねポケモンがいないとき

山札から7枚手札を引いて、たねポケモンがいないときの処理の仕方です。大人でもよく間違っている人がいますが、ルール上の順番は、

・相手がサイドを置く。
・自分の山札を見せて、相手にたねポケモンがいないことを確認してもらう
・自分の手札を山札に戻して、デッキをよく切る(山札を3分けにするところからやり直し)

となります。

よく、たねポケモンがいなかったら、相手がサイドを置くまで待たずに見せてしまう人がいますが、相手がたねポケモンを準備する前に自分の手札を見せてしまうと、自分が不利になる可能性があります。手札を見せる=相手に自分のデッキの情報を与えることになるので、相手のデッキの内容が分かれば、相手は最初に出すたねポケモンを、自分が不利にならないようなポケモンに変更できます。手札の7枚で自分のデッキがばれてしまうこともあるので、注意しましょう。

5 最後に

私も家庭内で親子のバトルしかやったことないところからジムバトルデビューした時、誤って理解していたルールがたくさんあったので、最初のうちは分からないことがたくさんあっても大丈夫です。今、バリバリの上級者でも最初はみんな初心者でした。

最初は間違うこともあると思いますが、ジムバトルくらいであれば、対戦相手の方が正しい処理の仕方を教えてくれると思います。私のイベントでも、分からないことがあれば何でも聞いていただいて構いません。ジムバトルと近い形式でやっていますが、練習会なので間違っても大丈夫です。間違ったら正しいやり方を覚えて、次から間違わないようにすればよいのです。たくさん対戦をしながら、覚えていきましょう。

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