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「技術経験”8年目”の僕がなぜeスポーツ業界を面白いと思うのか」技術チーム・しばてぃ【WPRZT社員インタビュー】

おはウェルちゃんです!

定期的に投稿している「社員インタビュー」ですが、久しぶりにやってまいりました(拍手)
会社の様子や仕事が伝わっていると色んな人に言っていただき嬉しい限り。ぜひ周りに興味がありそうな人がいたら記事シェアお願いします!

そして過去記事で「SNS広報」「大会プロデューサー」の紹介と来て、今回は安定した配信環境で、選手や出演者の魅力的なプレイをかっこよく配信画面にのせて視聴者に届ける技術担当のメンバーに話を聞いてきました!

eスポーツで技術を活用して仕事にしたい人、そして技術的な知識はあまりない人、皆さんに楽しんでいただけるようにインタビューしたので、色んな人に読んでもらえるといいな。
なぜ彼は全く違う業界にまず就職したのか!?人生で大きく後悔した出来事とは何なのか!?技術を担当する者として求める人材とは!?
ぜひご覧ください!どうぞ!!!

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ウェル子(以下、ウェ):今日は柴田さん a.k.a. しばてぃをお呼びしましたー!よろしくお願いします!
早速ですが、ウェルプレイド・ライゼストでやっているお仕事など簡単に自己紹介してもらえますと。

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しばてぃー(以下、しば):秋田出身の32歳で、ウェルプレイド・ライゼストでは配信技術回りの担当として、大会やイベントの裏側を支えています。
”安定した配信環境”とかはもちろんのこと、そこにプラスして選手のかっこいいプレイを皆さんに楽しんでもらえる魅力的な配信画面作りとかにも力を入れています。
…あと僕、そんな面白いこと話せないですよ?笑

ウェ:いや!そこは気にしないで大丈夫だから!笑
「技術」のチームの人に話を聞くのは初めてなんですけど、まぁ気軽にね、話を聞かせてくださいよ!

まずはウェルプレイド・ライゼストで働くことになるまでの話から、今技術チームのメンバーとして考えていることとかを聞ければと。

ーー人生の中でぶち当たった大きな後悔

ウェ:早速ですが、しばてぃーは秋田出身ということだけど東京には昔から出て来ようという思いがあったんですかね???

しば:ありましたね。
地元の大学卒業してから東京に出て来たんですけど、そこに辿り着くまでに人生の中でめちゃくちゃ大きな後悔をしていて。

ウェ:その後悔というのは???

しば:音楽の道に進まなかったことですね。

僕、昔から音楽がめちゃくちゃ好きなんですよ!

学生時代から大好きだった音楽の専門学校に高校卒業したら行きたかったんですけど、親の反対があって4年生の大学に進学しました。
そんなもやもやを抱えながら進学した大学では、知的好奇心はそこそこ刺激されるけど、音楽みたいに自分の心を満たしてくれるものではなくて、なんとなく過ごす毎日。
「ここに音楽があったら毎日楽しいんだろうな」とどうしても思ってしまう自分がいたんですよね。
それこそ大学を辞めようと思ったこともありました。

ウェ:それで大学は実際に途中で辞めようとしたんですか???

しば:辞めようとしましたね!1年生の終わりくらいに「大学辞めて音楽の道に進みたい」って親を説得しようとしたんですけど、そりゃ反対されました。笑

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結局反対を押し切れず大学にはそのまま通ったんですけど、その後は”大学辞めて音楽の道を目指す”とか、”音楽の専門学校に行く”とか、それくらい大きな決断が自分で出来るバイタリティ溢れる時期って人生そうそう来ないよなぁって、かなり凹んだんですよ。
音楽が自分の中で段々と”趣味程度”になっていくのも悲しくて。

ウェ:「何かを自分で決断する」ってめちゃくちゃ大変だし、現状打破って怖いですからね…

しば:バイタリティがあるときに自分がやりたい選択をしなかったことを後悔したんで、次は誰が何を言おうと自分がやりたいことをやろうとその時に決心して。。。
で、その次に「自分はこれがやりたい!」というバイタリティの波が来たタイミングが大学卒業後だったんです。

ーー大学卒業後は音楽でもない、ゲームでもない、地元の大手スーパーに!?

ウェ:バイタリティの波がついに来た!じゃあ就活も東京でしたんですね!音楽系の会社に?

しば:いや、そのバイタリティの波が来たのは大学卒業後、半年してからとかで。まずは音楽とか関係なく地元の大手スーパーを経営する企業に新卒で就職したんですよ!

ウェ:スーパーを経営する会社…!予想と全然違う就職先!

しば:それで言うと音楽系とか、あとゲーム系も含めて今につながるようなのは就活で受けてないんです。笑
就活では「エンジニアってなんかカッコいい…!」とか思って東京の会社をエンジニア志望で受けまくったんですけど、全部ダメで。結果的に地元で安定企業としても有名なその会社に就職しました。

バイタリティとか言いながら、ただ行きあたりばったりなだけですね。こうやって振り返ると、大学生時代は人生を深く考えていなかったと思います。笑

ウェ:全くeスポーツもゲームも技術も関係ないじゃん!笑

しば:そうなんですよね。笑
それで3か月くらい就職先で働いてみたんですけど、やっぱり「何かが違う」って自分の中で思っちゃって。

お金もちゃんともらえるし、その中で楽しみを見つけるのもいいのでは…と思ったけどダメだったので、入社後3か月でスーパーを退職。
実家に帰って「来週から東京に行きます!」って家族に伝えたんです。

ウェ:突然すぎて家族もめちゃびっくりしたでしょうに…

しば:過去何度か自分の選択を諦めて後悔した。
そんな時にまたバイタリティの波がその時自分の中に来ていたんで、「このビッグウェーブに乗るしかない!」って思ったんですよ。笑

ウェ:それは大きな決断!安定を蹴って特に就職先も決まっていないまま東京へ…!

しば:伊坂幸太郎の「グラスホッパー」っていう小説の中で、「死んでるみたいに生きたくない。生きてるみたいに生きるんだ。」っていう言葉があるんですけど、まさにその時の自分の気持ちに重なったんですよね。

「このままだとずーっとどこかに後悔を抱えながら死んでるみたいに生きることになる」と思って就職先も決まっていないまま東京へ行きました。

ーーワンチャン自分もこの大きなステージに立てるかも…!?

ウェ:東京編のはじまりだ!最初はどんなふうに過ごしてたんですか???

しば:最初の方は警備員のアルバイトをしたりしていたんですけど、転職エージェントに通って色んな仕事を紹介してもらったんです。
その中で「機材オペレーターであれば、学生時代に音楽をやっていた自分の経験を活かせるかも」と思ってイベント映像の会社に入りました。

あとですね…その会社が音楽イベントとかもやっていたんで、「こういう業界に入ればワンチャン自分もステージに立てるかも…!?」とも思ったんですよね!笑

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ウェ:まだ音楽の道を諦めていない!出演する気満々だ!笑
そして東京に来てすぐ就いた仕事はあまりゲームは関係なさそうですが。

しば:そうですね、その時はゲームって好きでしたけど自分の中で”暇な時間を潰すもの”くらいにしか考えていなかったんで。
あくまで”音楽が好き”という軸で仕事を探して、まずは業界に飛び込もうとその時のイベント会社に決めたんです。

ウェ:ゲームはもともと好きではなかった???

しば:そんなことないですよ!温度感としては”音楽”の方が高めだっただけです。
ウェルプレイド・ライゼストって小さい時からゲームが好きな人が多いと思うんですけど、僕みたいにもともとゲームがめちゃくちゃ好きで得意で入ったっていうわけではない人もいるんですよ。

その東京で最初に就職したイベント会社では5年くらい働いて知識や経験を磨いたんですけど、やっぱり技術屋さんって給料が業界全体として安くて。
「このお給料でずっとはやっていけないよ!」と辞めて、フリーのオペレーターに転向しました。

ーーー会社を辞めた後にはじめて触れたeスポーツの世界

ウェ:イベント会社に5年も!その中でゲームやeスポーツに関する仕事もありました???

しば:ありましたね!そのイベント映像会社を辞めた後の話ですが。
当時フリーランスでレーザーを扱うオペレーターとして参加した某有名eスポーツタイトルの大会が、まさにeスポーツを間近で初めて見た経験でした。
それまで普通のスポーツみたいにゲームの大会が大々的に開かれていることも知らなかったので。

後に知ったんですが、それは当時ライゼストが制作していた大会でもありました。

ウェ:そこでeスポーツに出会ったと!

しば:そうです。
でもそこで「すごい!僕もeスポーツ業界で働きたい!」となったわけじゃなくて、その時はただ「すごい世界だなぁ。お金あるなぁ」くらいに思ってましたね。笑

その後からですね、自分がeスポーツの業界に近づいていくのは。

友人の紹介で今のウェルプレイド・ライゼストもグループ会社として所属する”面白法人カヤック”が「技術回りのことがわかる人」を募集していたんですよね。
それで面接受けて入社して、Lobi(ロビー)とTonamelを運営するイベント事業部に配属になりました!

ウェ:じゃあその時についにウェルプレイドと出会った…!?

しば:そうですね!「大会運営のシステムはLobiを使うよ!配信はウェルプレイドでね!」というイベントがたまにあったんで、ウェルプレイドの人と顔は合わせてましたね。
当時は小規模のコミュニティ大会を行うことが多く、限られた予算の中で「こういう機材がいいんじゃないですか?」的な技術系のアドバイスをウェルプレイドに自分がしたりしていて。

そんな仕事の中で当時ウェルプレイドのAkiさん(現在もウェルプレイド・ライゼストのデザイナーとして活躍中)に出会って仲良くなって。
Akiさんにウェルプレイドの魅力を聞いたりするうちに、「なんか楽しそうな会社だなぁ」なんて思ってたら、そのあと縁やタイミングがあってカヤックからウェルプレイドに転職したんです。

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ーーウェルプレイドにエモ巻き込みされて入社

ウェ:それはまだウェルプレイドがカヤックの子会社になる前ですもんね!
入ってから思ってたのと違う、とか違和感とかありました???

しば:違和感っていうのはなかったです。もともとゲームは好きだったんで、違和感なくウェルプレイドには入れたし、何より単純に会社の雰囲気が良くて楽しい。
それは今も変わってなくて、代表陣の存在が大きいな、と。

あとは気づいたらウェルプレイドのエモい感じに巻き込まれて飲み込まれていた感じですね!
「感情を動かす仕事をする」というのが社訓にあるんですけど、僕が感情を動かす仕事をされてウェルプレイドに入った気がする。笑

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ウェ:その社訓ウェル子も好きです!
そして具体的に言葉には出来ない”エモさ”を大事にする雰囲気は今のウェルプレイド・ライゼストにもあるなぁ。

今度はちょっと話を変えて”技術屋さん”としての仕事の話を聞きたく。
技術視点でeスポーツ業界に伝えたいこととかあります???

ーーやる気先行型で来てくれた若い人を育てないといけない

しば:技術屋さんでeスポーツの知見がある人間が圧倒的に足りない、というところですかね。
まだ比較的新しい業界なので、昔からeスポーツ関連の技術をやってきた人というのも少ないし、”ゲームを扱う”という部分もあってやる気先行型で来てくれる若い人が多い。

ウェ:「ゲームが好き!」「盛り上げたい!」というので来てくれる人は確かに多いですもんね。

しば:それ自体は素敵なことなんですけど、せっかく興味を持ってくれた技術未経験の人を育てていくためにも、経験のある技術回りのスタッフがeスポーツ業界にはもっと必要だな、と。

あとは「大型イベントで使われているような機材が導入できていない」というのも課題感としてあるかと。
その機材を扱える人が少ない事や、予算の都合上難しいのかな、と思うんですけど、もっと色んな技術を使って、技術からのアプローチでeスポーツをさらに盛り上げたいと自分は考えていて。

ウェ:それはコンサートみたいな大きな仕事をやってきたしばてぃだからこそ、感じる部分なのかな

しば:そうかもしれないですね!
自分がコンサートとかの仕事をやってきて思うのは、”技術的な環境がしっかりあってこそアーティストもより輝ける”ということ。これはeスポーツ選手にもっと注目してもらうためにも、技術の面での発展はもっと必要だと感じるんですよ。

ーーお金をかけられないとeスポーツ業界での発展が難しいという現実

ウェ:このあたりを解決するとなるとやはり…

しば:色んな技術を導入するということでは予算はあればあるほどいいですよね。笑

ウェ:ですよね。笑

しば:お金をかけられないと技術側もeスポーツ業界での発展が難しいなぁと。視聴者の人により没入感のある視聴体験を届けるためにも、もっと色んな技術に挑戦していきたいとは常々思っていて。

クオリティ高いものを提供しようとするとどうしても費用は発生するから、そこの予算と求められる配信技術のバランスが、今の自分の中でも課題として認識してます!

大会やイベント開催を一緒に制作するクライアントに満足してもらえるものを提供したいな、って。

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ーー第一線で活躍する技術屋も注目する業界にしなくてはいけない

ウェ:そんな自分の中での課題もある一方、これから積極的に挑戦したいことってなにかありますか???

しば:自分個人の挑戦のことと言うよりも、業界に向けて声を大にして言いたいのですが…経験豊富な技術屋さんがもっと積極的にeスポーツの業界に参入して欲しい!
これに尽きますね。笑

ウェ:若い業界に今必要なのは経験豊富な技術屋さん!

しば:ゲームの知識がある技術さんが今は少ないんですよね。
外部の技術会社に大会とかイベントで入ってもらうと、どうしても「ゲーミングPCのこととかよくわからないんだよね。ゲーム部分はウェルプレイド・ライゼストさんの方でよろしく!」となってしまいがちなんです。

ウェ:そうなると外部から来てくれた技術の会社と、ウェルプレイド・ライゼストのようなeスポーツの会社で、やることが分断されちゃいますよね。

しば:そうそう、住み分けという部分ではありなのかもしれないけど、もっとゲームにも明るい経験豊富な技術屋さんがいれば出来ることも広がるなぁって。
僕がそのゲームと技術をつなぐような動きはしていきたいとは思っているんですけどね。

ゲーム知識に強い技術さんがいれば提案の幅も広がるし、ゲームのことも理解しているので「このゲームには、こういう技術を使うと安全に配信できますよ!」とリスクヘッジも出来る。

でもそういう人を待っているだけじゃダメだな、というのも同時に思います。

ウェ:待っているだけじゃダメっていうことは、取りに行くってこと??

しば:取りに行くというよりも、技術業界の凄い人たちに「自分たちの力(技術)でもっとeスポーツを盛り上げたい」って思ってもらわないといけないな、と。

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ウェ:eスポーツが技術業界のすごい人たちも注目する業界にならないと、ってことですね!

しば:まぁそんな感じです。笑
eスポーツおじさんならぬ、経験豊富な技術おじさん的な人が業界に入って来て、その人たちがゲームの知識をつけてくれたら最強ですよ。eスポーツ業界の技術が一気に飛躍するし、もっともっと盛り上がると思います!

ーーeスポーツ業界は今こそ経験豊富な人材が必要

しば:そういう経験豊富な人材が必要なことも考えると、「eスポーツは勢いのある若手に任せておけばいい」というのはちょっと違うなって自分は思うんですよね。

ウェ:確かにeスポーツ自体がまだ若い業界だし、”ゲームを扱う”というところでイベントや大会の裏方も若い人が中心のイメージがある人が多そう。

でもそこに”若い人”だけでなく、経験豊富な人たちが持つ知見をもっとeスポーツで活かして、さらにその知見を若い人たちに継承していく必要もある…と。

しば:そうですね。新しい挑戦も、既にある知見がベースにはあるんです。
その”既にある知見”を創ってきた往年の名技術さんたちともっと一緒に働きたいし、そこには自分が今後挑戦したいこともあるのかな、と。

技術業界の一線で活躍する人たちに、今だったら新しいことにめちゃくちゃたくさん挑戦出来ると思いますよ!って声を大にして言いたい。

そんな感じのことを発信してもらえると嬉しいです。笑

ウェ:発信はウェル子に任せてください。笑
往年の名選手たちが注目する業界になれば、もっとeスポーツの技術力もまだまだ上がる可能性がある…!技術チームの視点だからこそ聞ける話を今日はたくさん聞けたなぁ。

しばてぃ、今日はありがとうございました!!!

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しばてぃが技術目線で考えていることを聞けて、自分も新しい発見がたくさんあった!
特に”「eスポーツは若手に任せておけばいい」というのは違う”っていう部分にはすごい納得できたし、今こそ若手だけじゃなくて、経験豊富な人の力がeスポーツの業界で必要になっていることを強く感じました。

そしてウェルプレイド・ライゼストやeスポーツでのお仕事に興味を持ってくれたアナタ!
そう!そこのアナタですよ!!!

10月15日と18日にウェルプレイド・ライゼスト代表 アカホシさんおっぽれさんが「オープンオフィス(ゆるい会社説明会)」に登場します!!!(プロフィール写真の癖が強いw)

オープンオフィス

■開催日■
10月15日(金)19時~
10月18日(月)19時~
参加申込フォーム:こちら

代表自ら創業したきっかけ、どんな事業をしているのか、これから何を目指しているのかなどをがっつりお伝えしちゃいます!

そして8月から開催しているオープンオフィスに来てくれたことがきっかけで、ウェルプレイド・ライゼストに入社してくれた人もいるのです…!

そもそも転職をあまり考えていない人も、eスポーツ業界について知りたいという人も、全く違う業界で今働いている人もお待ちしてますよ!
オープンオフィスについてもっと詳しく知りたい方は人事・マッキーのnoteも合わせてご覧くださいまし。

採用関連で質問がある人はぜひ下記採用ページ、または人事・マッキーのTwitterから気軽にDMを!(DM送る際は簡単な自己紹介はしてね🥺)

それではまた社員インタビューもお楽しみに☆
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ウェル子