見出し画像

違いは強み、違いは価値。

夏休みで、10日間の家族旅行に出かけていました。7歳、4歳を連れて、和歌山から入って高知まで抜ける移動続きの旅。ちなみに今回は完全に夫によるプロデュース。私は彼がプランしたものに乗っかって行った感じでした。


それにしても10日間というのはなかなか長いもので、もちろん楽しいことはアレコレあったのですが、実は私はひとり苦悩していました(苦悩っていうと言いすぎかな・・でもかなり苦しかった)。とはいえ旅行中はその苦悩がどこからくるものなのか考える時間もなくて、夜ベッドに入ってからようやく一人の時間ができて、でも今度はいろいろ考えすぎて眠れなかったりして・・・体はクタクタに疲れていたのですが。


何を考えていたかというと、パートナーである夫との関係性ですね。10日間、ずっと家族という単位で24時間一緒にいれば「チーム」としての関係性を実感するわけで。「どうしてこの人はこうなんだろう?」「もっとこうしてくれたらいいのに」と思う機会が多くて、どことなく私もイライラ・・・


そうこうしているうちに7日目。実はこの日の夜、夫から私が怒られるという出来事があり、夜に話し合いをしました。起きたこと自体はさして大きいことではなかったのですが、夫と私の捉え方が180度違って、なかなかお互いに相容れなかったのです。


とりあえず私が(やむなく)折れたのですが、その日の夜は怒りで眠れなかった。寝苦しかったですね、、、笑 でも、そんな中で考えていたら、この旅行が始まって以来の私の苦悩の理由が分かったんです。



何に苦しんでいたかって【私だったらこうするのに】とのギャップに苦しんでいたんだな、と。「私だったら●●するのになんで××?」の積み重ねで苦しくなっていたのだの分かりました、


そうしたら「受容」という言葉も浮かびました。もちろん「私だったら●●」の選択肢は常にある。でも、同様に「彼だったら××」の選択肢も常にあるのだと気が付いて、それも受け入れよう、と思ったのです。


これに気が付いてから、だいぶ楽になりました。なんというか、腹に落ちたというのでしょうかね。いろんな選択肢があって、それを各々選択しているだけだ、ととらえられるようになったんです。


そして、その後の8日目、9日目。

8日目は 
レンタカーでグルグル細い山道をかなり運転してようやくたどり着いた、日本三大秘境の一つである祖谷山村【 東祖谷山村 ・ 西祖谷山村 】(徳島県三好市)にある築300余年の茅葺き民家 「篪庵(ちいおり)」に泊まり、

9日目は
同じく祖谷にある祖谷温泉に宿泊して、祖谷川で遊んだり、わざわざケーブルカーに乗らないとたどり着けない露天風呂(しかもかなりのぬる湯)に行ったりしているうちに、


私はなんでここにいるんだろうなぁ・・・(不思議w)という気持ちになりました。だって、もし自分がプランしていたら絶対にここに来るという選択はしなかった。それなのに今ここにいるというのは、自分ではない別の人(夫)がここに行きたい!行こう!と考えて、その選択をしたからだ、と気がつきました。


そうしたら、「違いは価値」「違いは強み」だと腹に落ちたんです。人生、一人で生きているわけではなくて、誰かと一緒に生きているからいろんな体験ができる。自分だけだったら経験できなかったことを今経験している。つまり違いは価値であり、チームとしての強みなんだなとクッキリ見えました。


未熟な私なので、10日もかかってしまったわけですが(笑)、というわけで最後には夫に心からのありがとうを伝えることができました。あーよかった。


家族はチーム。せっかくこの世に生まれて、ここで生きるわけだから、チームとしてたくさん楽しめる人生にしたい。そんなことを改めて思いました。10日間もの家族旅行(Produced by 夫)を皆元気に、怪我も病気もなく行ってこられたことに感謝です。