"Land of the Free" タイ
タイのこれまで
タイは歴史上植民地支配を一度も受けなかった、珍しい国です。それゆえに 1939年に国名が "Land of the Free" を意味する Thailand になったんですね。
第二次世界大戦の時にも、タイ政府は各地へ侵略していった日本と交渉をし、タイ本土への影響を退けてイギリス領土に矛先を向けることに成功しました。
タイの政治
タイは日本と同じように、憲法に基づいた政治を行い、皇族がいる国です。
第二次世界大戦の後には、親日の軍部がタイ国内の勢力を獲得し、軍部による統治が1973年まで続きます。
しかし1973年になると学生による暴動がおき、軍部による統治は終わります。その後選挙が行われたのですが、政治は不安定になってしまったんですね。
そのため、1976年には軍部が再び勢力を獲得します。
これまでに、新しい首相を任命するための軍事クーデターが度々おきていて、タイでは軍事政権の時期と民主政権の時期が入れ替わりになって、政治を安定させるために模索してきました。
そうした中、2010年には国民による大規模なプロテストが起きたりしたのですが、2016年には "軍部が政治をリードした方がよい" という国民の投票が多くなり、新しい憲法に改正されます。
この年には国王が寿命で交代するなど色々なことが起きる中、軍部が政治をけん引しつつも民主政治を実現しようという流れになっているんですね。
国の南側に住むイスラム教徒
イスラム教国家のマレーシアに近いタイの南側には、イスラム教徒が多く住んでいて、独立を望む動きがみられてきました。
2004年にはその地域で一時的な軍事統治が行われたりして、緊張状態にあったんですね。
2013年にタイ政府とイスラム教徒のあいだで平和交渉が行われたものの、2019年に暴力事件が起きるなど緊張状態は続いています。
参考: BBC News
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?