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南アフリカ共和国とアパルトヘイト

独立後
南アフリカ共和国は Apartheid(アパルトヘイト)と呼ばれる人種差別に基づいた国政が過去に行われた国です。

南アフリカ共和国は1961年にイギリスから独立したのですが、Apartheid(アパルトヘイト)はそれ以前の第二次世界大戦後から始まっていて、国民が白人、黒人、カラー、アジア人の4つに分けられて、白人至上主義のもと、それぞれの地域への居住を余儀なくされたんです。

反発
この政策に市民を代表して立ち上がったのが Nelson Mandera という人で、国際社会も南アフリカ共和国における Apartheid(アパルトヘイト)に対して制裁を加えていたりしたわけですが、政府はNelson Mandera を逮捕して終身刑に科すんですね。

さらに、南アフリカ共和国の首相が暗殺されたりするのですが、Apartheid(アパルトヘイト)やそれに反発するプロテストは続いていきます。

変革の流れ
そんな中、Frederik Willem de Klerk という人が 1989年に南アフリカ共和国の大統領になり、Apartheid(アパルトヘイト)を終わらせる取り組みを行います。

Nelson Mandera は釈放され、Frederik Willem de Klerk は南アフリカ共和国における白人最後の大統領になるんですね。ちなみにこの時に隣国の Namibia (ナミビア)が南アフリカ共和国から独立しています。

そして1994年に南アフリカ共和国ではじめて「人種に基づかない民主的な選挙」が行われて、Nelson Mandera が大統領に選ばれるんです。この功績をたたえ、国際社会も南アフリカ共和国に科していた制裁をとりのぞいていきます。

今の南アフリカ共和国では、こういった国家体制改革の成功とは裏腹に貧困格差が非常に大きくなっています。人種差別の歴史から、いままで受けてきた待遇の差が収入格差にもつながっているんですね。

また、安定した法治制度もまだ整っておらず、政治的な腐敗を取り締まる法律がありながらも、それらが施行されないなど、不安定な政治情勢が続いているんです。

参考
BBC News, NowThis World, AJ+, Hisotory, NPR

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