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モロッコとイスラエル関係正常化

2020年12月、Morocco(モロッコ)が Israel (イスラエル)との関係を正常化することを発表しました。

問題のおおもと
まずはじめに、IsraelとPalestineのあいだには長い紛争が続いているんですね。で、その問題を解決するために、2002年にLebanon(レバノン)で開かれたArab League Summitで、The Arab peace initiative(API)というのが決められました。

これは ”アラブ地域の平和を取り戻そう” という目的があって、

”アラブ諸国が、Israel(イスラエル)との悪化していた関係を元に戻すから、その代わりに Israel(イスラエル)は領土支配をやめて Palestine(パレスチナ)を国家として認めてね” 

という内容なんですね。

世界を引っ張ってきたアメリカは、この方針をアラブ諸国に進めてきたわけで, 今までUnited Arab Emirates(アラブ首長国連邦), Bahrain(バーレーン), Sudan(スーダン)が正式にIsrael(イスラエル)との関係正常化を発表していて、Morocco(モロッコ)は4番目のアラブ国家になります。

世界の反応
Morocco(モロッコ)の Israel(イスラエル) との関係正常化は賛成派と反対派がいて、1979年か らIsrael(イスラエル) と平和条約を結んでいる Egypt(エジプト)とかは、今回の Morocco(モロッコ)の決断に賛成しています。

一方で、”Palestine(パレスチナ)とIsrael(イスラエル)の間の問題が解決した後に、Israel(イスラエル)との関係正常化をすべきだ” というのが反対派です。Palestine(パレスチナ)をはじめ、Palestine(パレスチナ)を支援している Iran(イラン)とかが、Morocco(モロッコ)の決断に反対しているわけです。

アメリカはもちろん今回の Morocco(モロッコ)に賛成なわけですが、アメリカはこのMorocco(モロッコ)の決断に対して、”Western Saharaでの領土問題におけるMorocco(モロッコ)の自治を認める” と発表しました。

これがまた別の国際問題なんですね。

別の領土問題
Western Saharaは、最近までSpain(スペイン)が植民地支配していて、Spain(スペイン)が1975年にMorocco(モロッコ)とMauritania(モーリタニア)に統治を引き渡した歴史の新しい地域で、国連やEuropean Union や African Union などでは国家としては認識されてない、国際問題が起こりそうな地域なんです。(こういった統治権力があいまいな地域をBuffer Zoneと呼んだりします)

Western Saharaにはもともとthe Sahrawiという人々が住んでいて、the Sahrawiの人達が自身の独立国家を求めてPolisario Frontという組織をつくったんですね。Polisario FrontとMauritania(モーリタニア)は仲良くやってたのですが、その地域にはMorocco(モロッコ)の人たちも多く住んでいて、Morocco(モロッコ)は Western Sahara における支配を主張しつつ、地域の80%はMorocco(モロッコ)が実質支配しているのが現状です。

隣国の Algeria(アルジェリア)とかは Polisario Frontを支援していたりして、Western Sahara は Morocco(モロッコ)がかかえた領土問題の地域なわけです。

まとめ
そして、アメリカが今回 Morocco(モロッコ)のWestern Saharaにおける自治支配を容認した感じです。

Polisario Frontはもちろん猛反対で、”これはアメリカの独断で Internatial Communityの決断ではない” と主張しています。

ちなみに、Spainは ”Morocco(モロッコ)の Israel(イスラエル)との関係正常化には賛成だが、アメリカの対応には反対” という感じになっています。

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