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イエメンとアラブの春

2020年12月14日に Saudi Arabia(サウジアラビア) 所有の石油タンクが爆発しました。こういった石油関連の爆発が度々続いているんですが、Saudi Arabia(サウジアラビア) 側は ”Yemen(イエメン) の the Houthis による攻撃だ” と主張しています。

これはどういうことでしょうか?

アラブの春

2011年に中東でアラブの春という大規模プロテストがおきました。Tunisia(チュニジア) から始まって、各国が続くかたちで自国の民主化を望む抗議活動を行っていったわけです。

Yemen(イエメン)でも大規模なプロテストがおこり、長い間 Yemen(イエメン) の大統領をしていた Ali Abdullah Saleh という人から権力をはく奪することに成功しました。

the Houthis という反政府グループもこのプロテストで積極的に活動していたんですね。

アラブの春の後で失敗

プロテストが終わって、新しい大統領に Abdrabbuh Masour Hadi という人が選ばれたのですが、この新大統領が国の安定を取り戻すのに失敗しちゃうんです。

失業率が上がって食べ物は不足し、Al-Qaeda(アルカイダ) という軍事組織による攻撃にも上手く対応することができなかったんです。

そんなこともあって、the Houthis はプロテストを続けるわけですが、それにとどまらず軍事行動を通して Yemen(イエメン) の首都を占領し、国の政治に対する不満を主張するんです。

ちなみに、the Houthis は自分たちの軍事力を高めるために、元大統領のAli Abdullah Salehと手を組んでいます。アラブの春のプロテストで失脚させた人物を、今度は利用したわけです。

外国の影響

2014年に the Houthis が Yemen(イエメン) の首都を占領したことをうけて、
2015年には隣国のサウジアラビアやUAE(アラブ首長国連邦)、アメリカが、
Yemen(イエメン)政府の力を取り戻すためにサポートをはじめます。

ちなみに、アメリカやサウジアラビアのライバルであるイランは、この時 the Houthis をサポートしています。

この ”サウジアラビア率いる Yemen(イエメン)政府サポート” に反撃して、
the Houthis がサウジアラビアの石油タンク等を攻撃しているわけですね。

石油関連の紛争は、中東だけでなく多くの国の経済にも影響をおよぼす問題なので、世界が注目しているのです。

参考: Al Jazeera, BBC News, Vox, TRT World, Sky News

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