エレーヌ・カレール=ダンコース『未完のロシア 10世紀から今日まで』
歴史学者・国際政治学者のエレーヌ・カレール=ダンコース女史の『未完のロシア 10世紀から今日まで』を読みました。
冒頭で、ソ連崩壊後に方向性を見失ったロシアの姿を書き、その後、「タタールのくびき」と呼ばれるモンゴル帝国の支配の時代から、最後の皇帝ニコライ2世の治世の終わりまで、西洋諸国並みの「自由」「民主主義」を獲得するべく歩んできたのロシアの歴史を述べています。
結論という最終章に書かれている筆者の言葉が、西洋化という観点でのロシアの歴史を一言で要約してくれています。