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動機づけ

給与が上がることは悪いことではありません。しかし、そのためには企業の成長が必要で、具体的には売上をどんどん上げて、利益を出すことが求められます。

高度成長期ならいざ知らず、少子高齢化社会で、就労人口が激減していく日本においてどこの企業も『右肩上がり』を継続して行うことは容易なことではありません。

また、ある分野は伸びても、ある分野は現状維持、または減退となるのは世の常です。

そんな中、金銭的な報酬をどうしたら良いのか、どこの企業も頭を悩ましています。

高い給与を出すことで、優秀な人財を引き寄せることは確かにできますが、その人たちが給与によって高いパフォーマンスを上げるとは言い切れません。

特に、創造性が求められる高度な仕事をする人たちにとっては、「ぶら下げたニンジン」は役に立たないそうです。それどころか、金銭的報酬が他の動機(例:社会的圧力、満足感、賞賛)の効果を壊したり、引き下げたりしてしまい、マイナス効果を生むそうです。

ある実験によると、「ぶら下げたニンジン」によるパフォーマンスの改善がみられるのは、単純作業の職種だけだそうです。

お金は人を惑わします。

優秀な人財が、モチベーションを持って仕事に打ち込めるようにするには、松明を持ったリーダーが示す道に、一緒に戦う仲間たちと立ち向かう環境を整えることです。

もちろん目標を達成したら、平等に褒賞を分けることが大切ですが...。

生きがいは、人生を豊かにしてくれます。

島崎ふみひこ
異文化コミュニケーション研究所(R)
https://www.globalforce.link/
日本企業のダイバーシティ教育、高度外国人財の採用・活用

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