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イングリッシュよりグロービッシュ

ネイティブ英語信仰に懐疑的な話しの続きとなる。

学問的な見地に気を取られずに、ビジネスシーンで実際に使うような英語の実用面を重視した簡素化された英語を話そうという、実体験に基づいたビジネスリーダーの主張だ。

世界共通語としてのグローバル・イングリッシュ=グロービッシュのすすめ的な本を紹介した記事に目が止まった。

グローバリゼーションが進化した今日、英語のネイティブスピーカーが国際舞台で幅を利かせているのは昔の話し。これまで国際化した英語はもはや世界共通語であり、今やノン・ネイティブ話者が大半を占めている。

多国籍環境では、ネイティブ英語がグロービッシュ話者に通じないケースが多々あり、前者が逆に肩身の狭い思いをする状況になりつつある。

筆者の知り合いのイギリス人にも当てはまる。

製造分野の日系企業幹部として長年働く彼は、周囲の日本人の拙い英語に合わせているうちに、自分の英語もジャパナイズされ、母国の家族からは英語が劣化したとイジられているそうだ。

この場合、こうした「ジャパニーズ イングリッシュ」が国際英語と言えるかどうかという議論はさておき、あらゆる英語のバージョンが存在し、それぞれの組織や業界内で必要な範囲とレベルを習得していれば、コミュニケーションは成立することになる。

前述した本の著者によると、世界には18種類の英語が存在するのだとか。この根拠は不明だが、英語を十把一絡げにしてネイティブ英語として捉えないというアプローチには大いに賛同する。

実体験からも、グロービッシュで十分足りると確認している。

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