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NY流 ビジネスプレゼンス&スタイルのルール

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ビジネスパーソンが知っているべき、ビジネススキルとしての”仕事の文脈”におけるプレゼンス、アピアランスのルールやスタイル、ファッション、グリーミングの基本とについてまとめます。
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記事一覧

「元オリンピアン、英国アン王女の動画メッセージが心に響くわけ」:『Forbes』連載

この度、『Forbes』にて新連載『国際基準のエグゼクティブ・プレゼンス最前線』が開始! 第1回目は『元オリンピアン、英国アン王女の動画メッセージが心に響くわけ』。 この映像が公開された後、米英の記事をいくつか目にしたのが、とても心に残る文章があったので、その日本語訳をこちらに紹介しよう。 ここに本物のロイヤル・レディがいます。彼女は、私たちが成功すること、何をするにしても英国を支援することに全力を尽くしています。彼女は、いわゆる特権階級の生活を送っていたにもかかわらず

「アメリカが恋に落ちた大谷翔平選手、新時代を物語る透明なプレゼンス」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.18

AdverTime(アドタイ)の連載18回目 は、アメリカ人を魅了したLA エンジェルスの大谷翔平選手の、その存在と存在感について。 このコラムのタイトルはESPNの記事中の一文 What Ohtani displayed Monday perfectly illustrated a skill set so alluring, a vibe so intoxicating, a tale so unique to sports that anyone watching

企業ブランドが一瞬にして崩壊:「連絡メール」の皮を被った お粗末な「釣りのメール」

先日、定期的に案内メールを送ってくる某社から、いつもとは感じの違うメールが届いた。普段あまり気にしなかったのだが、冒頭の書き出しが一斉メール風ではなく、筆者個人宛てかのような書き方だったこともあり、気になって読んだ。そして、ガッカリした。 それは、いわゆる「釣り」のメールだったからなのだ。 NYではNY PAUSEと呼ばれる自宅待機令が発令されたのが1年前の3月22日。その日から1年たつ。この1年でNYだけでなく、日本もそして世界の多くの国も経済的打撃を受けた。業種によっ

「記者会見時、マスクは外す?外したマスクはどこに置く?」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.16

AdverTime(アドタイ)の連載16回目 は、公的な場での企業トップや社会的立場のある人のマスクについて。 パンデミックから1年。マスク着用は完全にスタンダード、記者会見の場でもマスク着用で登場するようになった。今回は、そんなマスク着用とその扱い方を、コーポレート・ブランディングの観点から解いてみた。 マスクなど着用しないで人に会い、公的な場所でのマスク云々など言わずに済む日が早くくるのが一番良い。しかし、まだ今はその道の途中。社会的影響力のあるリーダー達の姿勢はマス

ビジネススーツの近未来についてユルく考察①:ワークマンのリバーシブル・スーツ

2月も半分がすぎ、NYは明日も雪。一般的に企業は社員に通勤を義務付けていないので、ほとんどの人々が在宅勤務。当然、従来毎日スーツをきていた人々(主に男性)も、それを着る機会がほぼ皆無。自宅ではオンライン・ミーティングがあって姿が映るとしても、カジュアルなシャツに履き心地のよいパンツであれば十分だ。自宅でスーツを着るというのは、不自然極まりない異様な光景だからだ。 日本では、緊急事態宣言がまだ解除されていないとはいえ、通勤をしている方が多くいる様子をニュースで目にしているが、

「謝罪会見に「赤ネクタイ」はNG!JOC森会長の「不適切」な装い」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.15

AdverTime(アドタイ)の連載15回目 は、東京五輪・パラリンピック組織委員会(JOC)の森喜朗会長のオリンピック臨時評議会での不適切な発言を踏まえた、翌日の謝罪会見におけるプレゼンスとそこから読み取れる意識について解説してみた。 人は口で嘘をつく、だけど日常的行動は嘘をつけない。中でも選択とはその人の深層心理と意識と価値観、その人が身を置いている環境が見事に反映される、鏡のような部分。 こういう場面で身に付けているものを見れば、いろいろ心理的なことやその人を取り巻

「バイデン大統領、就任式でラルフローレンのスーツを着た理由とは」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.14

AdverTime(アドタイ)の連載14回目 は、1月20日に執り行われた米国大統領就任式にて、バイデン新大統領が身に纏うことを選んだラルフローレンのスーツやコートに込めた意志や想いを紐解いてみた。 プレゼンス/アピアランスには、その人の意志や姿勢が顕著に現れる。それが一世一代のことであり、それも問題が山積みの一国のリーダーとなるその日のことであれば尚更だ。 今回、筆者自身、初心に戻る思いでいろいろ考え、再確認した。ブランディングとは、飾ることでも、誇大広告することでも、

「最高齢大統領、バイデン氏が目指すもの 」:『日経ビジネス電子版』寄稿

米国1月20日に執り行われた米国大統領就任式と、46代米国大統領となったジョー・バイデン氏のプレゼンス、それを裏付ける意志や姿勢、行動、彼が目指すものについて日経ビジネス電子版に寄稿した。 (この記事は2021年1月26日 17:07まで無料で読めます。それ以降は有料会員向けのため、冒頭のみの表示となります) 新型コロナウイルスによる、従来とは全く違うセレモニー開催スタイルを余儀なくされるのはまだしも、昨年の投開票日からこの日に至るまで、通常の次期大統領が味わくことのない

「オンラインスピーチの正解は “三密回避”が分かる背景×自分を大きく見せること」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.13

AdverTime(アドタイ)の連載13回目 は、Salesforce.com CEOマーク・ベニオフ氏のDreamforceでのキーノートスピーチを元に分析。 世界的な大型イベントもカンファレンスも、一気にオンライン開催となった2020年。開催する側、参加(視聴)する側にとって、ただのオンライン開催では無く、コロナ禍での開催であることに真摯に向き合った社会的責任を示しつつ、さらに新しい意義を提案するかのようなキーノートスピーチとその状況設定は本当に見事だ。 2020年に

「実はスピーチが苦手!?「勝利宣言」にみるバイデン流プレゼンス」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.11

AdverTime(アドタイ)の連載11回目 は、米国時間先日11月7日(土)に米大統領選で当確を受けたジョー・バイデン氏の勝利宣言のプレゼンスについて。 先日、2017年にオバマ氏がバイデン氏の8年に及ぶホワイトハウスでの功績をたたえ、米国で文民最高位の勲章となる「大統領自由勲章」をサプライズで授けた際の、バイデン氏のスピーチを聞き返した。 あの時のスピーチの声とは、張りが違う。全身から滲み出る強さも違う。 だけど同じだったのは、落ち着いた水色のタイだった。 今回ア

握手の代わりにファーストバンプ、もっと良いのはお辞儀かも:新型コロナウイルス対策

新型コロナウイルス対策として、日本ではこの1〜2週間が瀬戸際と、大型のイベントや集会の中止、企業のリモートワーク、学校休校と、日本にお住まいの方々は慌ただしく毎日を過ごされていることだろう。 昨日、アメリカでもコロナウイルスに関する会見がホワイトハウスであり、ニュースでもこの話題が一気に増えた。 ここまで大騒ぎになる前からぽちぽち目にしていたのが、「握手の代わりにファースト・バンプ」という記事。 ちなみに、ファースト・バンプとは、日本語的に言うと「グー・タッチ」と言った

「ゴーン氏が会見で駆使した、スピーチを成功させる強者のテクニック」:『AdverTimes(アドタイ)』連載 vol.2

AdverTi me(アドタイ)の連載2回目 は、日本時間1月8日午後10時から行われたカルロス・ゴーン氏の記者会見を、グローバルブランディング視点で考察。スピーチ、プレゼンスを分析してみた。 正にCESの最中、それも弊社クライアントのプレスカンファレンスが行われる日の朝という、最終準備で慌ただしくしている時間に、レバノンで行われたアノ会見。 ライブで見られなかった分、クライアントのプレスカンファレンス無事終わり一段落した後、その夜と翌日ラスベガスからNYに戻る帰途で会見

「社長の腕組みは絶対NG! 企業ブランドにふさわしい経営者のポートレートとは」:『AdverTimes(アドタイ)』連載開始

CESのためにラスベガス出張中だった1月7日、AdverTimes(アドタイ) の連載第1回目がスタート! 「まぁポートレートは別にー」のような企業もかなり多くあるようだ(それはその企業それぞれの意思と意向なので、それも基本的にはご自由になされば良いとは思うが)。 しかし、撮影依頼をしているにもかかわらず、雑誌取材で経営者を撮影したことがあることで「トップのポートレートを撮ったことがある」と発言していたり、芸能人撮影を多くしていて企業トップも同じように撮影してしまう、エグ

「プロトコル/ダイニング・エチケット 〜食後のナプキン扱いで本性が見える?!〜」:『日本経営合理化協会」 コラム寄稿

いろいろな方とお食事する機会の多いこの季節。それはビジネスシーンにおいてもそう。「食欲」という人間の3大欲求を満たす場というのは、偽りのないその人の姿や価値観が顔を覗かせる。だから、食の場でのあれこれは、ビジネスにおける信頼関係に大きく関わってくる。 今回、日本経営合理化協会の連載コラム用に寄稿したネタもとは、昨年筆者がブログで備忘録として書いたもの。「”アレをクシャクシャ ポン!とするのは美味しかったサイン”なわけがない!」という話。 ********** いよいよ1