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激動の2020年人材育成を総括&2021年個人のキャリア開発とは

2020年、合計55回を開催したグローバル人材育成研究会。

2005年の開催当初から、毎月1回、定期開催を続けてきました。しかし2020年、コロナ禍における急激なオンライン化への移行を受けて、より変化のスピードに合わせたフレッシュな情報をお届けできるよう、4月より毎週1回の開催に頻度を上げ、人材育成トレンドを発信してまいりました。
その結果、累計1100名を越える人材育成ご担当者様にご参加いただいたグローバル人材育成研究会。2020年を振り返った最終回の研究会の様子をお届けしたいと思います。

2020年、激動の1年の人材育成を総括

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セミナー前半では、当社代表の福田より、オンライン化によって新たに増えた課題解決事例、これからの人材育成の動向等をご紹介しながら、激動の1年を皆様と共に振り返りました。

まず、2020年に当社クライアントの皆様から寄せられたご相談トップ5をご紹介。

1.リモートワーク下での新しい働き方とマネジメント
2.オンラインオフラインの使い分け
3.幹部育成トレンドの変化
4.コロナ禍によって表面化した不活性人材の再・活性化
5.渡航できない!海外研修・ナショナルスタッフ研修

これらは、2020年3月以降、ほとんどの人材育成ご担当者の方々が直面した課題でもあると思います。

手探りのオンライン化から始まり、withコロナを前提とした人材育成・組織開発が問われるようになった中で、1年間でその選択肢や意義はより広がりを見せています。むしろ、人事育成の本質的課題の解決につながる取り組みに繋がってきているのではないでしょうか。

たとえば、リーダー育成において、欠かせない要素となってきているのが、以下です。

①未来への洞察力
②自分は何者か?の探索
③人を動かす表現力

①②のスキルをしっかりと高めたうえで、その考えを③によって他者に伝えていける、変化の激しい時代だからこそ、そうしたリーダー育成が急務となっています。

一方、若手育成、特にこれからの新人研修においては、「一人ひとりの多様な個性を引き出しながら成長支援をし、エンゲージする」ことが重要性を増しているのではないでしょうか。リモートワークが継続する中で自ら上長や先輩に働きかける発信力や、グローバル対応力を高めること、そして自立的なキャリア構築のできる人材を育成するための施策が求められています。

2021年個人のキャリア開発は”好き”ではなく”できる”から考える

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 では、組織として個人のキャリアにはどのように向き合えばよいのでしょうか? 第二部では、当社創業者の布留川勝より、成功する人たち、幸せな人生を生きる人たちの思考特性・行動特性を4つの要素として表現した『gALf』によるキャリア形成についてご紹介いたしました。

『gALf』とは、
grit やり抜く力  Able できること
Like 好きなこと  foresight 先見性

の頭文字をとった造語で、自らの「できること」を出発点とした、VUCA世界、かつ100年ライフの時代における新しいキャリア論です。
※『gALf』のコンセプトについて詳しくはこちらのブログをご覧ください!

このgALfの最大の特徴は、「好きなこと」ではなく「できること」を起点としている点です。本当に自分が好きなことを探し続けても、なかなか見つけることができず、目の前の仕事に意義が感じられない。そういった人も多く見られます。
しかし、「才能や向き不向きは生まれつきのもの」「興味範囲外のことには手を出さなくていいや」という姿勢では、いつまでも自分は変わっていきません。

自分自身にとって、Able(できること)を増やしていくために重要なのは、硬直したマインドセット(Fixed Mindset)をしなやかなマインドセット(Growth Mindset)に変えていくことです。
「情熱は何かをやっているうちに生まれてくる」「壁や批判も学びの1つ」というように、どんなときもポジティブで柔軟な姿勢で物事を見ていくことで、人生の可能性や選択肢が広がっていくのです。

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 しかし、AbleがLike(好きなこと)に変わっていくまでが決して簡単な道のりではないことは、皆さまも経験されていることと思います。それでも、不得意でないことをやり抜いたプロセスや結果が後々になって大きなプラスになった、そんな経験も同時にあるのではないでしょうか?

 自ら計画的にその経験を創り出していくためには、”foresight(先見性)”を持ってキャリアの方向性を見定める必要があります。
 
 たとえば、自分にとって「好きではない、かつ不得意」な領域にも目を向けてみてください。自分の仕事を客観的俯瞰的に見つめてみたとき、その領域にこそAbleを高める可能性が潜んでいるかもしれません。

 さらに、SDGsのように「人生の目的が地球全体の持続性とマッチしている」という実感は、自分をエンパワーする強い要素になります。また、メガトレンドや社会全体の未来に関心を持ち、自分の仕事と結び付けて捉えるIntuition(直観)を磨くことも重要です。

  こうして努力を重ねていくときに欠かせないのが、先述したGrowth mindsetです。チャレンジングな状況こそ成長の機会、他人からの厳しいフィードバックこそ学びの機会、と捉えられる姿勢とgrit(やり抜く力)が鍵となるのです。

 激動の2020年。時代の不確実性がより実感として強くなってきている今だからこそ、どんな環境においても自らを高め続けられる人材を育成していくことの重要性を、改めて皆様と共有することができました。

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 研究会後には、大変な状況下の中で強い信念をもって人材育成を推し進めてこられたお客様、新しく研究会にお越しくださった全てのご担当者の皆様に心からの感謝を込めて、オンラインでの懇親会を行いました。

 本編終了後そのまま懇親会に突入するほどの大盛況!gALfに対するご自身の経験や自社の状況など、幅広い話題を語り合っていただきました。1年を振り返り新たな年に向けて想いをシェアしあう、充実したひとときでした。

 お忙しい中、ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。

 

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