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メモと感想ー地球カレッジ:もっとワインを知りたい!

辻仁成さんのプロデュースで、ワインソムリエの杉山明日香さんのオンライン講義を受けた。物理学専攻、理論物理学博士から、河合塾の講師。両親が大酒飲みだったのをきっかけに、ワインと親しんでいたという方。僕みたいなワイン初心者にうってつけの講義だと思い受講。
パレロワイヤルからの中継で、趣のある雰囲気から始まった。パレロワイヤルは、枢機卿リシュルが建設、ルイ14世が移住してから王宮となる。ここに、グランデフェールという2つ星のレストランがあるそうで少し気になる。
彼女が共同経営するレストラン「ENYAA」にて、ワイン講義。

リラックスした雰囲気の中で、辻さんが茶々を入れて脱線しながらワインの知識を深めていくというところが面白い。ワインの作り方、香り、グラスについての講義だったが、脱線した話の方がためになった。資料に載っている話は、読めば良いし。この中で気になったポイントをまとめておく。

1. ワインのすごいところ:加水をしない
当然のことかもしれないが、意識して抑えるべきポイント。ビールや日本酒は、仕込み水がポイントだが、ワインはブドウ由来の水。ブドウの育つ土壌と気候(テロワール)が重要。
アルコール発酵に数日、樽の中で熟成(1年〜2、3年)。2〜3年熟成させるとパワフルになる。タネからの渋みがタンニンができる。ボジョレーは作り方が違う。白ワインは、皮とワインを一緒に漬け込まない。

2. 地球温暖化の影響
糖度が上がりすぎるので、シャンパーニュ地方でも8月にブドウを収穫することも。
白ワインは、発酵前に圧搾し、白ブドウジュースを作る。赤ワインは、圧搾せず、皮とタネも一緒に醸す。
発酵温度は白ワインは13-20度前後、温度が高いと香り成分が揮発してしまう。

3. アロマ
第1(ブドウが持っている品種特性)、第2(醸造過程で出てくる)、第3(熟成によって香り、ブーケ)に分類される。
コルクが悪くなり、よくない香りがワインに入ることがある。リコルクすることもある。

4. おすすめのワイン
ニュージーランドのソービニヨン・ブラン。CLOUDY BAY。バランスが良い。南島の北、マールボロのワイン。グレープフルーツのニュアンス、グレープフルーツの皮の苦味、パッションフルーツ。ロワールやボルドーでも作るが、ニュージーランドはパッションフルーツの香りが強い。草原を走っている感じ。ミントっぽいスーッとした感じ。フェミニンな感じがする。辻さんはこのフレッシュな感じが苦手だそう。20代の子を口説く力はもうなく、知性のある大人な女性の感じが良い、みたいな。海辺のカフェで、魚介との相性が良い。

他にもいろいろ基本を学んだが、ここでは割愛する。次回は4月に行われる。

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