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【フィリピン起業】フィリピンでの組織運営方法・マネージメント方法

こんにちは、グループ会社に海外進出を立案・企画し、そのままフィリピンで会社を設立し経営して5年のシャッチョさん(32歳)です。現在従業員は現地従業員100人を超え、日本メンバーをあわせると120人の従業員がおります。
※グループが上場企業のため、コンプライアンスの観点から会社名など具体的な業務の内容は避けております。

今回はフィリピンでの組織運営方法のコツやマネージメント方法について述べてます!


フィリピン人の組織を円滑に進める方法

まず信用できるコーポレートを取る

正直5年フィリピンの組織を運営してみて、一番重要だなと思うことはコーポレート(総務・経理・労務・人事などをまとめられる人)を採用することです。最初は事業できる人を採用したい気持ちはわかりますが、まずコーポレート(特に経理が強い人)を採用できないかぎり、事業は成長しないと断言できます。
まずフィリピンには日本にはない税法があったり、労働方法があったりします。それを知らないなか経営するのは困難ですし、いきなり罰金発生ってことも可能性としてはあります。また、どうしても会社のお金の管理を経理に任せなければいけない場面が出てきます。そこで信用のできない人にまかせてしまうと横領があったり意味の分からない使用など発生したりします。

実際に僕のお知り合いの方でフィリピン歴も僕より長い経営者でしたが、日本に帰国中とんでもない額(言えないぐらい…)横領されたこともありました。

なのでまず信用できるコーポレートサイドの人を採用する。そして横領されないように裁量を大きく渡さない、横領されないような仕組みづくりを徹底しましょう。

女性のほうが働き者

今の時代にセンシティブなことを言いたくありません。しかし、ファクトとしてフィリピンでは女性のほうが働き者な傾向があります。女性進出が日本より進んでおり、フィリピンでは世界の中でも女性役員率が高いです。

ぼくも経営してみて思ったのが、女性のほうが遅刻が少なく、仕事への真面目さは高いです。もちろん仕事によっては男性のほうが向いてるなどはあるかと思います。感覚的なことで申し訳ないですが、フィリピンでは経理、人事などは女性比率が高いような気がします。銀行のマネージャーや銀行員は基本的に女性です。

マイクロマネジメントを嫌うがマイクロマネジメントが必要

フィリピン人のマネージメントのコツは、マイクロマネジメントをすることです。しかしフィリピンの方はマイクロマネジメントされることを嫌がります(笑)。言ったことに対してアウトプットはすごい良いのですが、なにも言わなかったときのアウトプットはやや質が悪いことが多いです。

フィードバックするときに「なぜ今回できなかったのか?」と聞くと「言われなかったから」ってなることが多々ありました。過去僕が経験したことなのですが、英語でマニラの観光スポットについての記事作成を依頼しました。このように文字数やお題の具体例などない場合、500文字ぐらいの記事を提出することがありました。その後エクセルで「見出しはこれ書いて」「スポットは10個」「文字数は5000文字で◯◯ペソ」「テキストはこのようなイメージで」みたいに凄い細かく注文することで素晴らしいアウトプットが返ってきました。

このようにフィリピンでは基本的にマイクロマネジメント、to doリストの管理などを徹底してマネージメントするのがおすすめだと僕は思います。

フィリピン人マネージメントの注意点

人前で怒らない・注意しない

これは日本がおかしいのかもしれませんが、日本の意識のままフィリピンでマネージメントすると痛い目に合います。その中でも代表例が「人前で怒る・注意する」ことです。

フィリピンではセクハラ・パワハラに対しては日本以上に厳しく、人前で怒ることは「人前で辱めを受けた」と同義です。もし人前で従業員を怒った場合、すぐ退職しDOLE(日本で言う労基)に言います。営業停止になどに陥る可能性もございますし、最悪殺されることだってあります。「いやいやさすがにそんなことないでしょ!」って思うかもしれませんが、実は邦人が数多く殺されている国は何を隠そうフィリピンです。拳銃も簡単に入手できる国です。

人前では絶対に怒らず、注意するときは個人メッセージ、または個人的にどこかに呼び出すなどして行いましょう。※注意すること自体問題ないです。

逆に褒めるときはみんなの前で褒めちぎります(笑)。

イベントは毎年行う

フィリピンのマネージメントするうえでイベントは欠かせません。フィリピンの従業員の流動率はめちゃくちゃ高いです。1年で40%の人が辞めるって言っても過言じゃ全然ありません。しかし会社によっては10%以下(我々の会社もそうです)だったりします。
これはフィリピン経営者の人からもらったアドバイスですが、フィリピン人は毎年のイベントを楽しみしており、会社のイベントごとをしっかり行っている会社は辞めづらいそうです。ではどんなイベントをやったり良いか?

絶対外せないのはクリスマスイベントでしょう。フィリピンの85%以上の人たちはカトリック教徒ですし、9月からデパートからはクリスマスソングが流れるぐらいクリスマスを大切にしています。そのため、クリスマスイベントは絶対に外せません。クリスマスイベントでは会社の業績発表やMVP表彰やビンゴなど各種イベントを用意しましょう。

また、フィリピンの夏3〜4月には社員旅行などもおすすめです。

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