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【記録】2021年3月 #麺dig 録

アイキャッチは長岡の洋菓子店"ガトウ専科"で食べられる夏の風物詩「レーメン」です。

読売テレビ・日本テレビ系列の番組"秘密のケンミンSHOW(極)"内で「長岡の人は一度は食べたことある」と紹介されていたもの。長岡市はよく行きますが、食べたことなかったので食べてみました。夏の風物詩とのことですが、3月の中旬から始まっているようです。話のネタにもなると思いますので是非、一度。

そしてこのレーメンは #麺dig にカウントすべきなのか...非常に悩んだ結果カウントすることにしました。ということで、このレーメンを含む3月に食べたラーメン9杯を紹介することとします。



1. 名物純のどぐろ塩ラーメンお茶漬け付 900円(ラーメンおこじょ)

3月の1杯目は長岡市にある長岡造形大学のちかくにある"ラーメンおこじょ"さんで食べた名物純のどぐろ塩ラーメンお茶漬け付 ¥900。

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新潟県内は勿論のこと、県外でも多数のラーメン屋を経営していた佐藤直人さんのラーメン屋さん。なおじろうで有名になった「昔食堂なおじ」を生み出した方です。(現在は売却し、別会社が運営中)なおじろうのようなガッツリ系もあれば、他では出会えないような変わり種の期間限定など多くのラーメンをとりそろえています。

看板メニューとなっている純のどぐろラーメンの塩をいただきました。エスプーマされた塩スープは焼いたのどぐろを思わせる香ばしい香りがします。動物系は不使用で魚介からのみという白湯スープが口中をのどぐろの旨味で覆います。麺は細めながらもスープの良く絡むストレート麺です。また、残ったスープに別添えの軟らかめに炊かれたごはん、岩のり、青ネギを入れてお茶漬けとして最後まで楽しめる一杯でした。



2. 塩ラーメン 500円(たんぽぽ)

3月の2杯目は柏崎駅から車で5分ほどにある"たんぽぽ"さんの塩ラーメン ¥500。

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ラーメン専門店でなく、穴場の定食屋さんです。メニュー構成を見る限りが夜の居酒屋営業がメインのようですが、昼間は食堂としてランチ営業しています。店主さんがマラソンや山が好きらしく、マラソンの写真が飾られ、薪ストーブなどのレトロ感漂う店内。もつ煮やからあげなどの居酒屋定番メニューから定食、麺類、ごはん類に加えて弁当の仕出しもしているそうでなんでもござれのオールマイティーさが光ります。

そんな麺類の中から塩ラーメンをいただきます。動物系の出汁がかおる塩スープにはタンメンのように豚バラとともに炒められた野菜がのっており、あっさりとしたスープにコクをくわえます。麺は加水率の高めな細ちぢれ麺で、THE定食屋のラーメンといった感じです。ちなみにテーブルにはGABANのパウダーの白コショウが常備されていますが、ラーメンとともにグラインドの黒コショウが出されますので、お好みでサッとふるのも良いでしょう。



3. 八宝麺 730円(市民食堂)

3杯目は続いても柏崎市内にあります"市民食堂"さんの八宝麺 ¥730。

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何度かお店の前を通るものれんが出ていなかったりとご縁のなかったお店。調べてみるとお昼は11:30~13:30とプライムタイムのみの営業で、他の口コミを見ているとご飯がなくなり早く店じまいをすることもあるそう。そば類はなくラーメン、うどん、定食屋丼ものなどのご飯もののメニュー構成。ラーメンとチャーハンセットの"ハンチヤン麺"などもあります。

初めての店では基本メニューを...と考えているのですが、何となく惹かれた"八宝麺"なるものを注文しました。醤油と塩を選べるそうですが、通常らしい醤油にしました。八宝菜のように豚肉や野菜、かまぼこなどがふんだんな醤油あんかけ麺です。少し甘めな醤油あんかけは非常にボリューミーで最初は汁なしの全トロかとおもうくらい。そんなアツアツのあんの下には低加水の細ストレート麺がたっぷりはいっています。こちらも昔ながらの定食屋さんのラーメンで、美味しくいただける一杯です。



4. みそバター 800円(あじっ子)

またまた続きます。4杯目も同じく柏崎市内の"あじっ子"さんで食べたみそバター ¥800。

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"味のホームラン"と銘打った柏崎市内でも老舗のラーメン屋さんです。基本的なメニューは勿論ですが、店主さんが考えてくるオリジナルメニューが多数あり、画用紙を切り、一言コメントが添えられた手書きメニューが店内にたくさん張り出されています(ぜひ、食べログを参考に)。また、麺類と頼むとセット割してくれるチャーハンもあります。

注文したみそバターはガラと野菜のうまみがでた濃い目の味噌味となっています。そこにチャーシューではなく、細切りの野菜といためられた豚バラ肉が鎮座します。濃い目の味噌に野菜の水分や豚のコク、そしてバターが溶け出していくことでマイルドな変化を味わえます。麺は加水率低めの細ちぢれ麺で、スープとよく絡みます。甘さにふるわけではない、たまに欲しくなる昭和のTHEみそといった雰囲気です。



5. 菜の花とあさりの鶏しお 900円(麺や まろみ)

5杯目は、柏崎市内にある"麺や まろみ"さんで食べた菜の花とあさりの鶏しお ¥900。

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菜の花が旬な春の期間限定メニューです。以前も同じ時期に期間限定メニューとしてラインナップされていましたが、今回は方向性が変更されていました。前回は鶏とあさりの滋味がじわじわと優しくしみる感じでしたが、今回はにんにくの風味が前面に出たパンチのきいたガーリック風味。鶏もあさりもにんにくの風味をまとい一気にうまみが押し寄せてきます。麺は加水率の含めな細ストレート麺です。春の味覚とともに元気いっぱいになれる一杯です。



6. レーメン 680円(MIMATSU CAFE 大手店)

長岡駅から徒歩5分、洋菓子店、美松グループの駅前店"MIMATSU CAFE 大手店"さんのレーメン ¥680

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冒頭でも紹介した美松グループの駅前店。長岡...いや、新潟県民なら知っているであろう年に2回、米粉を使ったシュークリームが1個なんと39円(税抜き)で購入できる「サンキューまつり」でもお馴染みです。シュークリームだけでなくケーキや長岡市民が愛する花火をモチーフにした花火パイなど様々な洋菓子があり、長岡に洋菓子文化を根付かせたお店と言っても過言ではないかもしれません。

そんな洋菓子店に夏季限定で現れるメニューが"レーメン"、名前は似ていますが、盛岡名物の冷麺とはまったく違います。キレイに盛り付けられた野菜の下には中細のちぢれたたまご麺が氷たっぷりの冷たい酢醤油のスープにつかっています。そう、冷麺というよりは冷やし中華です。ただ、市販品の冷やし中華と違うのは甘み、酸味がマイルドなところ。添えられたマヨネーズも酸味を抑えたオリジナルのもので、これとお好みでからしを和えていただく長岡の夏の風物詩です。



7. 担々麺 690円(スプレッド)

7杯目には長岡の飲み屋街"殿町"に位置する担々麺の専門店"スプレッド"さんの担々麺 ¥690。

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昼は担々麺専門店、そして夜は焼肉屋という二毛作での営業を行うお店です。スプレッドでは基本メニューの担々麺とトッピングいっぱいのスプレッドメンの2本での営業。これに具材や香辛料などのトッピング、ごはんなどがあります。スプレッドメンには夜の焼肉屋さんでも出るホルモンなどが添えられた豪華版。夜の焼肉屋さんも気になります。

注文したのは基本メニューとなる担々麺。たっぷりのごまとひき肉が使われたスープを飲むと口いっぱいにごまと肉のうまみがひろがり、ピリッと心地の良い辛さがあります。きゅうりの上に添えられた辛みそを溶かすとさらに辛さが増します。麺はプリっとした加水率高めの細ストレート麺です。痺れはほとんどなしになっており、店員さんにお願いすると花椒がもらえますので、痺れ好きな方はお好みで加えることをお勧めします。



8. 鶏しょうゆ 800円(麺や まろみ)

そろそろ覚えられたでしょうか(笑)8杯目には柏崎の中ではおなじみの"麺や まろみ"さんの鶏しょうゆ ¥800。

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こちらも期間限定のメニューです。レギュラーの醤油ラーメンは鶏とサバ節のダブルスープですが、こちらは鶏のみのスープでチャーシューも鶏のももチャーシューの鶏づくしとなっています。サバ感のなくなった分、スープに甘みを感じる仕様となっています。麺はゆるくウェーブのかかった細ストレート麺です。脂も豚よりサッパリとしていますので、やさしく鶏の旨味に包まれる一杯です。



9. ラーメン 720円(麺屋 次男坊)

3月の締めくくりとなる9杯目は柏崎にある"麺屋 次男坊"さんのラーメン ¥720。

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柏崎駅の裏あたり、国道8号線沿いにあるこちらのお店は豚、煮干しなどでとった濃厚スープに鶏油の浮く、家系ラーメンを模した濃厚ラーメンや、背脂とたまねぎたっぷりの燕三条系、担々麺などの濃厚系にあっさりとした中華そば系、それに加えて限定メニューなども豊富なラーメン屋さんです。

注文はラーメン。前述したとおりのスープですが、煮干しの割合が多めの中華そばよりのスープです。トロッとしたスープを受けとめるのは加水率高めの平打ちちぢれ麺です。軽くあぶられたメンマの香ばしさがスープにくわわります。濃厚系やあっさり系の中間に位置するメニューですので、好みを探すのに一度、試しておいて間違いのない一杯です。


以上、9杯が3月のラーメンです。先月の4杯に比べると倍以上になっていますね。今年、8→4→9と推移している数がどう変化していくのか... いずれにせよ来月も美味しいラーメンを紹介できるのが楽しみです。

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