【記録】2021年4月 #麺dig 録

アイキャッチは航行中の佐渡汽船からみた新潟港です。

なかなか旅行にも出掛けにくいですし、県外への移動は避けたいこのご時世なので、最も近い海外...（笑　ということで佐渡へ行ってきました。主な移動手段はレンタカーで、行先も人の多くなさそうな場所を選び、マスクや消毒などの対策もより一層気を付けながらのの旅行でした。２週間以上経過していますが、味覚障害も発熱などの症状もありませんのでご安心を（笑

春の佐渡は肌寒いながらも、新潟市内では既に散っていた桜を楽しめたり、海を始めとした綺麗な景色や美味しいご飯など見どころ一杯の素敵な場所でした。魅力いっぱいなのでいずれ別記事としてまとめたいと思います。もちろん、佐渡でもラーメンを食べてきましたので、佐渡のラーメンを含めた４月に食べた14杯のラーメンをご紹介したいと思います。

1. maromiとんこつ -まろとん-　900円（麺や　まろみ）

4月の1杯目は柏崎のラーメン屋さん"麺や　まろみ"さんの限定麺 maromiとんこつ -まろとん- ￥900。

まろみの新作メニューは豚骨スープ。鶏スープ同様に丁寧にとったスープは臭みはなく、豚の旨味のみを抽出したスープ。いりごまがスープに香ばしさを加えています。麺は自家製の中太麺です。長浜とんこつとは違いスッキリとした綺麗な豚骨スープなので、白髪ねぎやチャーシューなどを一緒に食べることで調味料のようにアクセントとして加えることができます。他のラーメン同様に丁寧な仕事の光るきれいな豚骨ラーメンでした。

2. 極にぼ(たまねぎ+岩のり トッピング)　1050円（中華そば石黒）

2杯目は新潟駅から亀田方面へ車で約15分ほどにある"中華そば　石黒"さんで食べた 極にぼ(たまねぎ+岩のりトッピング) ￥1050。

新潟市の東区にあった人気店が中央区へと移転していました。店名の通りに煮干しからとった出汁をウリとしています。看板メニューの"極にぼ"といった大量の煮干しをつかった濃厚系メニューと中華そばなどのあっさりメニュー、それから期間限定に加え、他店舗とのコラボメニューなども精力的に出しているお店です。

いただいたのは看板メニューの"極にぼ"です。たっぷりの煮干しの他に動物系、野菜をあわせたドロッとしたスープは甘みのあとに煮干しの旨味がせまってきます。上にふられた一味のピリッとした辛さが甘さをより引き立てており、煮干しもエグみは感じさせない濃厚さです。麺は加水率高めのプリプリとした中太麺です。トッピングにはチャーシューやメンマの他に半味玉とお値段・味ともに満足できる一杯です。

3. 天然真鯛のこがし醤油ラーメン　1100円（あおぎり）

3杯目は長岡市の"あおぎり"さんで食べた限定麺の 天然真鯛のこがし醤油ラーメン ￥110。

鯛の骨からでた甘さを感じるスープに地物の焦がし醤油を合わせたスープは鯛とお醤油自体の甘さ・旨さがぐっと溶け出した優しい味です。たっぷりとふられた煎りゴマが香ばしさを加えるのでよりいっそう旨味を前面に押し出します。麺はかために茹でられた加水率高めの細麺です。熱が通りホロホロとした食感の鯛の切り身はトッピングとしては勿論、食感としてのアクセントにもなります。鯛出汁のおいしさを再確認できるラーメンでした。

4. 澄香　800円（めんや衛登）

4杯目は柏崎駅から車で約15分ほどのところにある"めんや衛登"さんで食べた限定麺 澄香 ￥800。

デカ盛りのカツカレーで有名な"萬来"のむかいにあるラーメン屋さん。甘さのある優しい醤油に魚粉が香る醤油ラーメンや、そこにたっぷりの背脂をまとい、こってりさと食べ応えのある店名を冠した"衛登ラーメン"、他にも二郎系メニューや期間限定麺などがあるラーメン屋さん。餡自体にしっかりと味のついた大ぶりの餃子や昔懐かしミルクレープなどのサイドも充実したお子様連れにも優しいお店です。

食べたのは春の期間限定...いえ、衛登風に言うと"店主の気まぐれ限定麺"です。豚の美味しさが出たスープに生姜が加わって爽やかながらも旨味いっぱい、さらに焦がしネギとその油がこってり感を加えます。麺は市内の小泉製麺特注の加水率高めの中細麺でプリっとした食感があります。水菜や白髪ねぎ、ゆずのトッピングのおかげでたっぷりのネギ油もしつこく感じずきれいにまとまり、体の芯からぽかぽかとあったまる一杯でした。

5. すし・ラーメンセット(松)　2350円（長三郎鮨）

5杯目は佐渡の新穂エリアにあるラーメンも有名な老舗寿司屋"長三郎鮨"さんで食べた すし・ラーメンセット(松) ￥2350。

佐渡のお寿司屋さんを調べると必ず出てくる有名店。地元の人も観光客にも人気で佐渡産の新鮮な魚介をにぎったお寿司は勿論、ブリを梅シソで巻いた"おけさ巻き"、佐渡のＢ級グルメでもあるぶりカツ丼...とそれにとどまらずカレー、ラーメン、カツ丼などもあり、定食屋使いもできるお店。もちろん、お寿司とあわせて佐渡のお酒もあります。また、昼から夜まで通し営業ですので、ごはん時を逃しても美味しいご飯の食べられる貴重なお店です。

いただいたのはすし・ラーメンセットです。寿司屋さんなので、カツオなどの魚介ベースかと思いきや、鶏ガラをベースに野菜などの出汁もでたあっさりしょうゆ味の中華そば。やわらかめに茹であげられた麺は細めのちぢれ麺。具はシンプルながらもしっかりと味の染みたチャーシューとメンマ、ネギ。先代は蕎麦や丼ものなどを提供していた定食屋さんだったそうで、古き良き定食屋の様相を受け継ぎながら、お寿司とともにお吸い物に似た感覚でいただけるラーメンでした。せっかくのお寿司屋さんなのでセットのお寿司と"おけさ巻き"の写真もどうぞ。

6. カルビ味噌ラーメン　850円（赤ちょうちん）

6杯目は佐渡の佐和田エリアにある焼肉屋"赤ちょうちん"さんで食べたカルビ味噌ラーメン ￥850。

佐和田エリアの老舗焼肉屋さん。肉の質に非常にこだわりがあり、質の低いものが入ると肉屋さんとの取引をやめたこともあったとか。店名を冠した"赤ちょうちんセット"や"ホルモンセット"などをはじめ、多彩なメニューがあります。ごはん類、麺類も充実しており、最近はテイクアウトのどんぶりなどにも力を入れているそうです。

カルビラーメンにも惹かれたのですが、後ろに「激辛」の記載があり、ピリ辛のカルビ味噌ラーメンにしました。ひき肉と炒められた野菜がのったスープは綺麗なオレンジ色。焼肉屋さんらしく鶏や牛、豚などの動物系の味がする味噌スープでじわじわと体が温まる心地の良い辛さが後を引きます。麺は若干ちぢれた中細麺でスープとよく絡みます。〆としてでなく、お昼にラーメンだけ食べに来るのも良いくらい美味しいラーメンでした。

7. まぜそば　1000円（角打ち+81 カネセ商店）

7杯目は長岡駅すぐそばにある角打ち"角打ち+81 カネセ商店"さんで食べた まぜそば ￥1000。

長岡駅すぐそばにある日本酒の角打ち（酒屋の一角で飲めるお店）です。県内外の日本酒を取り揃えており、バルの様なおしゃれで明るい雰囲気なのでこれから日本酒を飲んでみたい人にもオススメ。前菜から〆のパスタまでシェフの絶品イタリアンと日本酒の組み合わせを楽しめます。勿論、ビールやワインなどその他のお酒もありますし、特製蒸しつくねやハイパー干物クリエイターによる干物など日本酒、イタリアン以外も楽しめるお店です。

いただいたのは〆の麺メニューに加わったまぜそば。水菜やキュウリ、トマトなどいろどりも綺麗なまぜそばはジャンク感はなくフレッシュで果実味あるタレとサラダのように美味しく食べられます。もちろんつまみとしてもいけます。卵黄や自家製ドレッシング、ラー油、魚粉などと混ぜながら食べればきっと好みの味と出会えます。注文時に辛さが選べるので、辛党はひき肉やラー油多めにしてお米感のあるお酒と合わせるのも良いと思います。

8. サンラータンメン　880円（やまか飯店）

8杯目は長岡インターそば上除エリアにある中華屋"やまか飯店"さんで食べた サンラータンメン ￥880。

長岡インターそばの上除エリアにある老舗中華屋さん。麺類、ごはん類、一品料理に点心までスタンダードな中華メニューはほとんどあり、どれも美味しくハズレがないお店。何気に梅酒と日本酒の品揃えがよいので、ハンドルキーパーか代行の準備は必要となりますが、夜に訪れて中華料理で飲むなんてのもオススメなお店です。

注文したのはサンラータンメン。全トロのような非常に粘度の高いスープには豆腐やもやしなどの具材も入っています。酸味、辛みともに強くはなく、むしろベースとなるスープの出汁が凄いです。加水率高めの細ストレート麺ですが、スープの粘度が高いのでよく絡みます。卓上に酢と自家製ラー油がありますので、自分好みにカスタマイズできます。途中、白いご飯が欲しくてしかたなくなりますが、盛りも良いので味・量ともに満足できる美味しいラーメンでした。

9. 汁なし担々麺　800円（麺や　まろみ）

9杯目は柏崎市"麺や　まろみ"さんで食べた期間限定メニューの汁なし担々麺 ￥800。

新しい限定麺は汁なし担々麺。ゴマゴマした感じではなく、ラー油の辛さや炒めたひき肉の旨さが前に出てくるタイプです。麺は自家製の中太麺でもっちりとしたタイプ、シイタケの旨味をまとった濃い目の味付けの炒めひき肉と絡めて食べると麺を運ぶ手がとまらなくなります。また、最後はどんぶりの底の方にひき肉が残りますので、別途注文できるご飯と一緒に食べるのがおすすめです。

10. 春の山菜たっぷり塩ラーメン　1078円（あおぎり）

久しぶりの2桁。10杯目は長岡市の"あおぎり"さんの限定麺 春の山菜たっぷり塩ラーメン(麺少なめ) ￥1078。

この前にひとりでたっぷり食べていたので麺を少なめで注文しました。通常メニューだとハーフもありますので安心してください（笑　具材には鶏と豚のチャーシューに加えてせり、やまにんじん、こごみなどのを炒めたものとうるいがトッピングされた春の訪れを感じるラーメンです。去勢鶏とカツオのダブルスープをすすると鶏の旨味の後に山菜の滋味深い味わいが現れて、最後にカツオの風味が気持ちよく口の中を抜けていきます。麺はパッツリした中細のストレート麺で、スープをまとってするっとのどごしよくいただけます。

11. 海老そば　800円（麺屋　次男坊）

11杯目は柏崎市の"麺屋　次男坊"さんで食べた 海老そば ￥800。

２周年の際に限定麺だったものが、レギュラーメニューとして定着したものです。表面を覆うのは海老殻をじっくり炊いてとった海老油です。ベースは通常メニューのラーメンのスープなので豚の風味がしっかりするのですが、その前に甘さや香りなど口いっぱいに海老の旨味が広がります。麺はプリっとした加水率高めの平打ち中太麺です。海老好きなら是非とも一度は試してもらいたい一杯です。

12. 岩のりラーメン　800円（くいしん坊）

4月の12杯目は柏崎市の国道８号線沿いにある"くいしん坊"さんで食べた 岩のりラーメン(背脂多め) ￥800。

国道８号線を上越方面へ走ると、右手に見える柏崎の老舗ラーメン屋さんです。ラーメンなどの麺類、チャーハンやうま煮ライス（中華丼）などのご飯もの、餃子やトンカツなどの一品料理があります。薄めでサックリとしたトンカツの乗った"くいしん坊ラーメン"や"チーズ餃子"など食べ応え・人気ともにあるメニューがいっぱいです。また、味の濃さ・麺の湯で加減なども選べますし、抽選で食事券の当たるアンケートと毎月更新される店内報など地元に根付いた愛されるお店です。

いただいたのは岩のりラーメンの背脂多めです。岩のりラーメンは醤油・味噌味を選択可能ですが、今回はデフォルトの醤油にしました。チャーシューやメンマなどのトッピングメニューはよくありますが、背脂もトッピング可能でなんと無料。背脂がたっぷりと浮かび、コクが加えられた醤油スープはげんこつや野菜の出汁がしっかりと出たあっさり味。麺は加水率低めの細ちぢれ麺で、しっかりとスープを持ち上げます。変わらない優しさをまとった美味しい一杯です。

13. 汁そば　341円（ミスタードーナツ）

カウントすべきか悩んだ13杯目はミスドこと"ミスタードーナツ"さんの飲茶シリーズから 汁そば ￥341。

ご存じ、日本での大手ドーナツチェーン店のミスタードーナツさんです。甘いドーナツだけでなく食事にもできるパイ系やホットドッグなどのメニューもあります。また、レギュラードーナツに加えて辻利の抹茶やショコラティエのピエールマルコリーニなどとのコラボメニュー、店舗によってはやっていない場所もありますが飲茶シリーズとして麺ものや点心など幅広い商品展開をしています。

食べたのは飲茶シリーズの中でも最もシンプルな汁そばです。トッピングは上に添えられた青ネギだけというとてもシンプルな構成。鶏ガラベースの塩スープはあっさりながらも鶏の風味をしっかりと感じます。塩味はかなり控えめです。麺は細めストレート麺で、若干柔らかめの戻し方だったのかツルッとではなく少し細っとした感じがしました。器は小ぶりですが、値段の割に量もあり軽食にぴったりな一杯です。

14. 鶏醤油そば　750円（炭火焼鳥　備長）

4月最後となる14杯目は柏崎市内の焼鳥屋"炭火焼鳥 備長"さんのランチメニュー 鶏醤油そば　￥750。

柏崎の市内中心部からは少し外れた場所にありますが、非常に人気のあるお店で特に週末は予約なしでは入れない焼鳥屋さんです。久しく訪問できていないのですが、新鮮な焼鳥メニューに加え、バラエティに富んだオリジナルの串ものや一品料理など鶏に限らず様々なメニューがあります。また、日本酒も非常にこだわりがあり、なかなか入手しにくい県外の貴重なお酒を取り揃えています。平日のランチ限定でラーメンの提供を始めました。

いただいたのは最近メニューに加わった鶏醤油そばです。鶏油の浮かぶスープを飲むと鶏油の甘さのあとに醤油の香ばしさと鶏の旨味が口いっぱいに広がります。麺はプリっとした加水率高めの中太ちぢれの平打ちタイプ。豚チャーシューのほかに穂先メンマと小ねぎが食感のアクセントを加えます。平日のランチタイム限定とハードルは高めですが、鶏好きな方には是非食べてみてもらいたい一杯です。

以上の14杯が４月に食べたラーメンです。５月になり、連休ですが緊急事態宣言などで出かけにくい雰囲気で始まった５月。２→３→４月と増えてきたラーメンの数にもどうなるか注目です（笑

美味しいラーメン食べて笑顔でいたいですね。