今はとにかくファンタジーの世界に没入できたあの頃を丸ごと抱きしめたい
小学生の頃
トランクスに本気で恋をして震え、
ひたすら彼を描いては心が悦び、
スカウターとドラゴンレーダーが欲しすぎて自作し、
いつまでも男子はおっぱいおっぱい言ってるものなのだと悟り、
敵にも同じように心があることを知り泣き、
諦めない心、人を信じる力を教えてもらった
ドラゴンボール。
1番好きな曲は雨の滴る窓辺に佇むブルマが印象的な
「ロマンティックあげるよ」
私が初めて大人女子の一人暮らしに憧れた原風景でもあり。
ドラゴンクエストはI〜Ⅴまでどっぷり。
IIIからスタートして、Ⅳ、Ⅴ、II、Iの順だったかな。
親の目を盗んで夜中に暗闇の中テレビ画面だけつけて、
こっそりプレイしていたあの懐かしい背徳感。
家族がトイレに行く足音を聞いて慌てすぎて、
本来テレビ画面を消すところを、
ゲーム機本体の電源を落としてしまった時の絶望感。
全部私の栄養。
全部今の私を形成してきたもの。
いろんな人の心にいろんな鳥山明先生の作品の思い出があって、
きっと今みんなそれぞれ反芻しては、
胸がギュッとなってるんだろうな…。
前に主人が夢を教えてくてね。
「俺ね、子どもたちの手が離れたら、ドラクエもっかい一気にやるのが夢なんよね」
大の大人がこんなに子どもみたいにワクワクした顔になっちゃうんやもん。
何歳になっても一瞬で共通事項としてあの頃のワクワクを取り戻せるの、すごいよね。
今はなかなか時間が取れないけど、その時は一緒に夜更かししながらまたドラクエしたいな。
そんな楽しみも残してくださった鳥山明先生。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
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