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「ZARAはどこ?」

9月6日(日)

休日。早起きする。昨日一瞬東京一人酒日記が地上波で取り上げられたので、その影響か、距離感を間違えたメッセージが届いていて削られた。
そういうことがあるかもなと覚悟はしていたけれど、たった一通のメッセージで相当どんよりしたので、そりゃあリアリティーショーとか出ていたらそんなのが数え切れないほど来るのだろうし病むよなあと思った。
朝食にオートミールやナッツの準備をして、いただきものの美味しい紅茶を淹れて、TSUTAYAで借りてきた「ロスト・イン・トランスレーション」を観た。来週末パークハイアットに泊まるので予習である。
東京は新宿のパークハイアットに宿泊して、それぞれの事情で孤独や疎外感を感じている男女の友愛的な映画。
スカーレット・ヨハンソンがビル・マーレイに「年とともに楽になる?」「結婚も楽になる?」と訊いて、「それは難しい」と言われていました。
まったく乗れなかったけれど、併設のプールやスパはバスローブで移動していいらしいことがわかった。そしてせっかくなので窓枠に体育座りするあの絵面で写真は撮ってこようと思う。
最近、筋トレ動画とアイドル以外で一番よく見ているのが仲里依紗のYouTubeなので、途中からスカヨハの横顔が仲里依紗に見えて仕方なかった。

筋トレや通販の発送準備をして、これまたTSUTAYAで借りてきた映画「お嬢さん乾杯!」を観る。神保町の原節子特集を観に行きたかったのだけれど日が合わなそうなので有名どころを借りてきてみた。しかし組み合わせが謎だ。
ざっくり化粧をして、雨の中を出かける。天気雨っぽかったけれど止むのを待つのも面倒で。無事に発送を完了し、レンタルのDVDも返した。お気に入りのカフェに行こうとするも空いてなくてパティスリーへ。たまった日記書き。買い物をして帰宅。

9月7日(月)

午前中、イメコンのオンラインサロンのトータルコーディネートコースの診断結果が届いた。私は骨格ナチュラルで顔タイプクールらしい。顔タイプが意外すぎた。丸顔目ぱっちりだと思っていたのに、まさか顔に直線要素しかなかったとは。骨格ナチュラルに似合うとされている麻やコーデュロイなどの天然素材やカジュアル系のファッションが似合わなすぎるのでなんでかなあと思っていたけれど、顔タイプが大人顔だかららしく、とても納得した。しかも私のパーソナルカラーはブルベ冬である。なんかもう3つ掛け合わせたらまじでめっちゃ強そう。絶対舐められなそう。
とりあえず一通り診断結果見たら開口一番「ZARAはどこ?(byシン・ゴジラの石原さとみ)」って声出たよね。

予約していた美容院へ。トリートメントとヘッドスパとカット。伸びきったショートをボブ風にカットしてもらう。顔タイプの診断結果を踏まえて前髪は流すことに。
美容師Mさんがいっぱい写真を撮ってくれた。

たくさん褒められてうれしい。へらへらしながら、これ見合い写真にするわーと言ったら、え、その気あるなら紹介しますよ! と言われてびびる。
ZARAに駆け込み、とりあえず目に付いたゆるっと感あるメンズライクなシャツやパンツを持って試着室へ。今まで自分が着ているところを想像もしなかった形のアイテムやコーディネートを試していると、それだけでなんだか楽しい。
若い頃骨格ウェーブに合いそうな秋っぽい色のガーリー服ばかり着ていたことを思い出していたたまれなくなったりする。

T氏と落ち合い、池袋駅付近の皇琲亭へ。

欅坂46のドキュメンタリー映画を観に行く。冒頭の「ガラスを割れ!」で平手が花道に飛び出すシーンから身体の震えが止まらない。「黒い羊」のPV撮影も。パフォーマンスで感動して泣くとか本当にあるのね、と思う。
アイドルとしての平手友梨奈を推さなかったこと、生で一度も観なかったことを私は一生後悔するのだろうけれど、推していたら本気でつらかっただろうなとも思う。
他のメンバーのインタビューも、デビュー曲で売れすぎた苦悩や平手に対する尊敬と戸惑いが現れていた。
平手の休演を知らされて脱走して、カーテンの陰に隠れて「主要メンバーがいないのに私がいても意味がない」と言って泣いているメンバーがいたのだけど、これがもし自分の推しだったら無力感に苛まれてめちゃくちゃつらいだろうなと思ったら苦しくなった。
終わり近くの、振付師に対する「大人の役割はなんだと思いますか?」的な質問、こういう状況になるまで放置した運営というか周囲の大人に対する映画制作側の痛烈な皮肉だと私は感じたんだけど、それに対してぼけっとした顔で「見守ること」と答えていたので、うわーまじか、となった。大人がぼうっと見守ることしかしなかったからこんな状況になったのと違うの?
ものすごくポテンシャルのある子たちだと思うから、つらいことが多かっただろうけれど本当に自信を持ってアイドルとしてやっていってほしいし報われてほしい。もちろん平手さんにもまじでめちゃくちゃ元気で世界一幸せに生きていてほしい。
最寄駅に戻って、T氏と中華を食べてビールとハイボールを飲んで解散。

9月8日(火)

憂鬱な火曜日。

定時後に設定された会議が3時間近くかかってしんどすぎた。話を無駄に長引かせる同僚が多くて本当に本当にいやだ。

仕事に必要な情報しか共有したくないし仕事に必要な議論しかしたくない。おまえが最近飲みに行ったかどうかとかおまえが思うこの会社の10年後のビジョンとかどうでもいい。

9月9日(水)

朝5時に目覚めてしまった。異変に気付いて起きたわけではなくて、起きたら異変があった。軽くパニックになる。そして、状況が把握できて落ち込む。先延ばし癖のある私だけれど、後処理を先延ばしにしていたらやばいことになるので淡々とやるべきことをやる。寝不足だし落ち込んで泣きそう。
それとは別に、数日前から頻繁に、平常時でも心臓がばくばくいう音が聞こえて不安になっていた。友人が教えてくれた医療系サイトを見てみたら、特に病気が原因の動悸ではなさそうだったので安心する。前に同じ症状が出たのはいつだったかな、と思い出してみたら、転職が決まる前の心身ぶっ壊れていた時期で、その前は大学時代ろくでもない恋愛をして生活がしっちゃかめっちゃかになっていた時期だったのでなんかウケた。
出勤時に会った大家さんに、「あなた痩せたんじゃない?大丈夫?こんな薄ーくちーちゃくなっちゃって」的なことを言われてさらに凹む。
がっつりまじめに働いて退勤、新宿へ。乗り換えついでに伊勢丹地下のパトロールをしてから、ルビーパレスへ。サウナも大好きなのだが、今週はご自愛習慣なので、初めてアカスリ&マッサージがついてくるミニフルコースを予約していた。久々のルビーのロウリュウサウナ本当に本当に最高。アカスリ前は身体を温めなければならないので水風呂は我慢。
番号を呼ばれてアカスリへ。けっこう力が強くてびっくりしたけれど、慣れたら気持ちよかった。湿疹やかぶれが悪化するのをおそれて普段あまりこすらないので、ほらこんなに! と得意げに見せられた。貧乏なおじいさんおばあさんが自分の垢で人形作ったらそいつが人間になって活躍する話、小学校の教科書に載ってたなあ。などと思い出す。
つるつるに磨きあがられた後は湯船に浸かってからオイルマッサージ。決して乱暴なわけではなく丁寧な手つきで、でも必要以上にいたわったりはしない。淡々と磨かれて油を塗りこまれて、大事にしている革靴の手入れみたいだなと思う。自分が無機物みたいに扱われている感覚はとても安心する。黒ビキニの恰幅のいいこの優しい女の人は、私が7キロ痩せたことも今朝漏らしたことも仕事がずっとずっと不安でしかたないことも知らない。
顔面から牛乳をぶっかけられて全身牛乳まみれになって終了。顔射を思い浮かべたら負けだ。
アカスリ後のサウナも最高だった。こんなところに汗腺あったんだ? ってところからたくさん汗が出てきた。一番低音のサウナでうとうとするの心地よすぎた。
帰ってサラダチキンを食べた。

9月10日(木)

日中は淡々と仕事をする。詩の表現教室の第三回課題の〆切が明日の正午なので、今日中になんとかしなくてはならなくて必死。昨日のアカスリで考えたことなど、いくつか詩になりかけの候補作はあったけれど、結局今朝アイディアを思いついたものを推敲して形にしていった。随分前にに詩になりきらなかった言葉の断片が突然紛れ込んできたりして面白い。
前回は身体について、今回は書くことについての詩になった。早く寝たいけれど日付が変わってしまう。寝不足よくないと思いつつ。
早く、本屋lighthouseから届いたこだまさんの新刊を読みたい。

9月11日(金)

早起きして昨日書いた詩の最終的な手直し。ノートやスマホのメモを参考にしてwordで打ち込んだものを、もう一度手書きしてみたり声に出してみたりしながらあれこれ直していく。一晩寝かせるのはとても大事。無事メール送付して一安心した。

自転車操業でこなす仕事。18時に退勤して、最寄り駅ビルのネイルサロンへ。明日から都内ホテルステイ女子会なので、それに向けて美容院やアカスリに行ったり筋トレに精を出してコンディションを整えてきたのだけれど、今日はその仕上げでネイル。ジェルは前に落とした後、相当爪が痛んだので、今回はポリッシュにした。色は悩んだ末にワインレッド。秋っぽくてうれしい。ってか、ポリッシュなら自分でもできるしと思ってこれまでサロンに行くのを躊躇していたけれど、不器用な私は道具揃えて時間かけてやっても絶対こんなに美しく仕上がらないのでプロは本当にありがたい。ってかジェルに比べたらとても安くて、本当にいいの? という気持ち。今後はおめかししたい用事があるときは、自分でなんとかしようとせず迷わずネイルサロンに駆け込もうと思う。
自分でなんとかできることとなんともならないことが仕分けできるようになる、三十代。

帰って明日の支度。なんとか日付が変わる前に就寝。明日が楽しみすぎてうまく寝付けず。

#日記 #エッセイ #ルビーパレス #サウナイキタイ

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