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どうでもいい写真集

1.南日本……?

 中野坂上のマンションで発見。思いっきり東京のど真ん中なわけですが、どんな気持ちで”南日本”っていう名前をつけたのでしょうか。大家さんが過激派北海道民で、「本州は全部南日本や!」という思想の持主だったりするのか?

2.大人と子供とエレベーター

 どこだったかは忘れましたが、どこかの施設の荷物搬入用エレベーターの写真。ちょっとしたバイトで伺った際に目についたので撮影。
 見ての通り、街角の終わった壁ばりに落書きがされています。多分、一般の人は入れない内部用のエレベーターだと思うのですが、結構ひどい有様です。普段社会性を着こんでいる大人たちも、一人になるとこんなもの。でもこれはこれで人間味を感じて悪くなく思えてしまいます。

3.雨の日の残骸

 先日の雨の日に街角で撮影。終わりかけの雨が死んだビニール傘に降り注いでいた。決して良い光景ではないが、実に都会らしさを感じる一幕です。
 無個性、無遠慮、使い捨て。ただ今を防ぐためだけに雑に使われ、終わってしまえば無造作に捨てられる。そこには綺麗ごとも美しく着飾ろうという意識もなく、むき出しの利己心が踊っている。
 「こうはなりたくないな」そう思って帰路についた私ですが、ふと壊れた傘が家に溜まっていることを思いだした。捨て方が分からず、3年ぐらいベランダに放置しているものもある。
 もしかしたら、燃えないゴミの捨て方がもっと簡単になったら、ビニール傘のポイ捨ては減るのかもしれないな。

4.三点リーダーの奥ゆかしさ

 街角のゴミ捨て場付近で撮影。個人的にゴミ捨て場の看板を観察するのが趣味なのですが、これは中々ポイントが高いです。大抵の看板は怒り狂っているか、非常に事務的な感じなのですが、これはそういう雰囲気がせずフラット。しかも、地味に体言止めで三点リーダーを使っているのがオシャレですね。
 構文の感じからして、書いたのはインターネットユーザーの方かもしれない。ネット民なんて、全員ゴミ捨てが下手な社会不適合者だと思っていたのですが、少々偏見が過ぎましたかね。中にはゴミ捨てのルールを説く秩序側の人間だっているのかもしれない。
 でも、現実では荒れ果てたゴミ捨て場を清掃している傍らで、ネットではしょうもないお下劣文言を放流しているのだとしたら、なんか辛いですね。
 インターネットは全てを受け入れる。それはそれは残酷な話ですわ。

5.大人のちょっとしたサボり

 ←を指すために↑を回転させて使っているのを見かけた。きっと、間違って印刷して持ってきちゃったけど「まあいいか」という判断で貼り付けたんでしょうね。大人のこういうちょっとしたサボり……いい。
 世の中はちょっと真面目過ぎると思うんですよ。致命的な物事ならともかく、大して変わらないであろう小ミスにまでぴーひゃらこーぴゃら言わなくたっていいと思う。
 ちゃんとやっているフリをするために犠牲になる紙の亡霊もそう言っています。


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