短歌と写真とTwitter
最近、毎日短歌を書いている。57577の31音。長すぎず、かといって短か過ぎないこの感じが丁度いい。
Twitterを始めとして、SNS全般が苦手な自分には合っていると思う。どうでもいいことを、どうでもよくない形にして書くことができるから。日常の固定化、過ぎ去っていく当たり前への洞察。
ある種これは写真を撮ることにも似ていると思う。同じものを違った角度で切り取り、それを保存するという意味で。
とまあ、なんか書き始めてみたものはいいものの「短歌を書いてます」以上に言う事がなかったので、適当に最近書いた歌を乗せて終わります。
やれやれ。
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テーマ:赤
少しずつ 色づくお湯と 死にゆく葉 紅すする 午後、ティータイム
愛すれば 焦がしてしまう 君の赤 網越しのキスは 肉汁の味
黒猫が カラーコーンの 結界超えて 世界を一つ 確定させた
マッチすり 赤を灯した 幼い日 親の居ぬまの ハレの祝祭
迫りくる 朝の波から 逃げ出して ポストに登る ストロングゼロ
午後一時 Ⓜの路線で 徐行して from 新宿 to池袋
空いた手を 眺めて帰る 黒の道 ヘモグロビンの 孤独の時間
戻りたい 透明だった あの頃に 悪魔に願う 赤いかき氷
信号機 みたいに変わる 青黄赤 女心と 秋の落葉
吹きすさぶ 赤信号と 秋風が 並木通りに 「止まれ」を告げる
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