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線路のゴミと可能性

 今日電車に乗ろうとして、ふと線路に沢山ゴミが落ちていることに気づいた。正確に言えば、ずっと前から知っていたが今日改めてそのことについて考えたというところだが。
 ともかく、線路上には沢山のゴミが落ちている。ペットボトルに傘、はたまた靴まで多種多様なバリエーションだ。分かりやすく不用品が多いので、基本的にはいらない物をシンプルに投げ捨てているのだろう。
 だが、靴などはどういう経緯でここに捨てられたのか全くよく分からない。良いとか悪いとか以前に謎だ。酔った勢いにしても、外で靴を脱いだりするものだろうか。
 正直誰かが捨てたというより、知らないうちに生えてきたと言われた方が納得いくような気もする。馬鹿げた考え方ではあるが、生まれてこの方誰かが線路にゴミを落としているのを見たことが無いので100%の否定もできない。
 もしかしたら、自分が知らないだけで片っぽだけの落とし靴に擬態して人間を喰らおうとする化物とかがいる可能性もある。愚かな人間が蔓延っていると考えるよりは、そっちの方がいくらか面白いしね。
 ああ、でもそうだとしたら、真っ先に喰われるのは私のような人間ですね。ふらふらふらふら、よく分からない物に引かれて夜を彷徨っちゃたりするタイプが一番狙いやすいんだから。
 「好奇心、猫を殺す」とはよく言ったもの。でも、死ぬほど興味が引かれるものがあるっていいことだと思うんですよね。「シュレーディンガーの猫」もそう言っております。選ぶならそっちの可能性だと。

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