見出し画像

TATEditorで原稿をつくろうメモ

 PCを買い替えたりなんだりでワードと決別する気になったので、ひとまずフリーで探したところ第一印象のよかったTATEditorを使ってみることにした。というわけでやっておくと便利な設定などを気ままにメモしていくものである。

見出し設定

 TATEditorくん(以下、タテデとする)は見出し設定すると勝手にページが区切られて便利だ。ワードでひたすら改ページと闘っていたアレは何だったんだ。アウトラインツリーを表示することもできるし、ツリーから該当見出しにジャンプすることもできる。便利じゃん……。
 初期設定では見出し記号は「.」になっており、これを文頭に入力することによって見出しとして認識させることができる。が、この見出し記号を非表示にする方法が探しても見つからない。可愛い記号にして誤魔化してもいいのだが、できればここは非表示にしたい。なぜかというとこの記号、PDFに書き出しても普通に見えてしまうからです。

表示→設定オプションを表示→property→エディタ設定→アウトライン先頭文字

 というわけで「 」(半角スペース)に設定しておいた。疑似非表示。小説を書いていて半角スペースを使うことはないし……。アウトライン先頭文字の入力個数で階層構造をつくることもできる。便利じゃん……。私はUS配列キーボードを使用している関係上「全角/半角」に相当する操作が非常にめんどくさいのですが、半角スペースなら全角モードでも「Shift+スペース」で入力できるから作業効率も上がるぜ。
 見出しをつけれるものの、それを利用して目次を生成することは現時点ではできない。ので、手作業で目次画像を生成して合成する必要がある。まぁペラで目次作るのとかむしろそっちのほうが気が楽なとこありますけどね……。レイアウト自由度的に……。

改行・空白記号の非表示、背景色・文字色の変更

 あの妙にウザい改行記号や空白記号を非表示にしよう。私はできるだけ完成形態に近い画面で編集もしていきたい派なので……。

表示→設定オプションを表示→Other→改行記号・空白記号のチェックを外す

 ついでに同じ画面から背景色・文字色をいじって目に優しくしておこう。私はダークモード風にしているが、アウトラインツリーにはこの設定が適用されないのでアウトラインツリーだけが白く光り輝いていて非常に眩しい。つらみ。

画面下の数字、何?

 設定ではないんだけど。左から、

カーソル位置の文字数/全文字数
カーソル位置の行数(最初から):カーソル位置の文字数(ページ内)/全行数
カーソル位置の見出し.カーソル位置の段落(ページ内)/全見出し
カーソル位置のページ/全ページ(何かわからない)

 ……たぶんですよ……確証はない……。見出しのカウントについては階層になってようと関係なく、全ての見出しを同列とみなしてカウントされているようです。全ページのあとのカッコ内の数字、何を示してるのかわかりません。何でしょうこれは。全段落とかなのか?

ページ設定

 なんか、めちゃくちゃ癖があるというか、保存しても保存しても設定開くと元に戻っていて、怖いのですが……。いったん設定したらもう設定開かないか、落ち着いてキャンセルで閉じるか、などの対処を迫られる。
 小説本文で塗り足しを設定することはまぁないと思うんですが、私は今回中綴じ本を想定して原稿をつくっていて、表紙に塗り足しが必要なので本文にも塗り足しを設定しました。

ファイル→ページ設定→現在のタブ・現在のタブでプレビュー・設定をコピーして新規作成→OK

 まず右側にある用紙欄から仕上がりサイズを選択。その状態でもう一度用紙欄からカスタムサイズを選択。すると用紙サイズが編集できるようになるので、縦横6mmずつ足す。
 開始ノンブルを変更したい場合は任意の数にする。

 左側で行数等を好きに設定する。中央部分に現在の設定がプレビューされるので見ながら。塗り足しがある場合は、仕上がりサイズで設けたい余白+3mmにて設定する。
 今回の硝水レイアウト文庫版は19行・38文字・上下左右15mm。中綴じなのでノド側も気にしていない。無線綴じの場合は厚みによって変更したほうがよさそうだが、何ミリ必要とかよくわからない。

 さて、ここで、まかり間違っても右上のばってんを押してはならない。絶対に押してはならない。ポップアップ下部に見切れている「OK」を押せ。OKを押さないと保存されない。ていうかなんで見切れてるんだこれ。

 保存した設定は表示→現在のタブの設定を変更から読み込むことができる。

ノンブル位置調整

 なぜページ設定上でノンブルの位置調整ができないのか、謎である。

表示→設定オプションを表示→property→ページ設定→ページ数位置

 奇数ページと偶数ページを別々に設定できる。ここでネックなのがプレビューできないこと。余白なんかも同じ画面で設定できるが、絶対に上に書いたプレビュー画面でやったほうがいい。
 用紙サイズに対し%で指定する。50%なら中央。0%なら左端もしくは上端。100%なら右端もしくは下端。こればっかりは設定・書き出し・調整を繰り返すしかない。
 今回の硝水レイアウト文庫版は横位置9/縦位置91、横位置91/縦位置91とした。見開きで見たときに右下と左下にページ数がくるようにしている。奇数偶数は目次や総扉のページ数などにより変動するので、適宜入れ替える。

フォント変更

表示→フォント

 一部だけフォントを変えるなどという器用なことはできないらしい。惜しいッ。あと文字サイズも全文統一。シンプルでいいが……。あとなんか文字色が選べるようになっているが、選んでも何も変わらない。書き出してみても変わらない。そして設定を開くと黒に戻っている。

マークアップ形式

表示→マークアップ形式

 投稿サイトなどでの表示形式を維持できるらしい。私はルビ振らないし傍点打たないし縦中横しないし注つけないしマジで全く関係のない機能である。

開くとき

 保存したファイルをダブルクリックで開こうしても開けないし、プログラムから開くでも開けない。txt形式だからメモ帳と喧嘩してんのかもしれない。タテデを起動してからファイルを開こう。

PDFを合成する

 これはタテデとは何の関係もありませんが、PDFの結合・分割・ページ削除・ページ追加・画像をPDF化などなどやらねばなりませんので、pdf_asを使いましょう。これが一番便利だよ。ソフトウェアアイコンが謎に猫の写真なとこ以外は至って高機能でまじめなソフトです。

 このソフトで注意すべきなのは「分割」機能。これを使うと1ページ1ファイルに切り刻まれます。包丁ではありません。フードプロセッサーです。たとえば387ページのファイルを3分割したいとかなら、「抽出」機能を使ったほうが無難で安全です。とはいえ何かミスっても元ファイルを自動的に残してくれるのであまり心配することはありません。

 8ページだけ差し替えたいなら「削除」で該当ページを消し、「追加」で差し替えページを挿入すればいいんですが、この「追加する開始ページ」というのをミスると変なところに入っちゃいます。「追加する開始ページ」は挿入したいページの直前のページ数を設定します。「1」なら追加したページは2ページ目になり、「0」なら追加したページが先頭になります。

 そんなこんなで原稿ができたら印刷して遊びましょう。おわり。

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