見出し画像

簡易企業分析(番外編)

今回は「簡易企業分析(番外編)」として、SusHi Tech TOKYOで開催されていた『わたしのからだは心になる?展』の雑感をお届けします。

【目次】
1,概要
2,興味深かったもの
3,まとめ

1,概要
場所:東京都千代田区丸の内3-8-3 SusHi Tech Square1階
期間:2023.8/30-11/19
概要:アートとテクノロジーを駆使して、現代における「身体」のありようを鋭く問いかける作品群が集結(冊子より引用)

会場入口

2,興味深かったもの
(1)「わたしのからだは空気になる」《Air on Air〈forest/sea/city〉》筧康明・赤塚大典・吉川義盛
(説明)
自分の体内から吐き出された息が、遠くの土地で空気となって舞い上がる参加型インスタレーション・シリーズ。
今回は山、海、都市のどこかで、自分の息だったシャボン玉が舞う様子をスクリーンにてリアルタイムに眺めることが出来る。
(感じたこと)
シャボン玉という幼い頃の思い出が情緒を呼び起こすのか、機能や試みを知らなくても「このシャボン玉はどこへ向かい、誰に気づいてもらえるのだろう」という、人の思いの転換装置になっている。
病院や会社の休憩スペースに置いたら、癒しになると思う。

展示入口
実施した様子

(2)「わたしのからだは誰かになる」《Uber Existence》花形槙
(説明)
自分の体が「そこにいること」自体を提供する「存在代行」サービス。存在代行者が登録すると、アプリを通じてサービスの利用者から様々な指示がやってくる。
(感じたこと)現代社会では「仕事」があり、それに基づいて「業務」ができ、「役割」が与えられる。だが、このサービスでは「役割」が先にあり、その「業務」は利用者から与えられることになる。つまり、デカルトが言う、「本来自分の意思(心)が体を支配している」のにもかかわらず、体が利用者に支配され、意思外のことを指示されることも予想される。実際、紹介VTRが流されていたが、利用者も代行者も最初は戸惑いながらも、時間が経つにつれ、「利用者」(意思)と「代行者」(体)が分かれはじめる様子が窺えた。実存主義と構造主義を考えるきっかけとなる。

展示入口
利用者の感想など
説明1
説明2

(3)「わたしのからだは生態系になる」《Enabling Relations》Alternative Relations
(説明)
人間がインターネットによって遠隔での交流を実現したように、植物や昆虫同士でも、現代の技術によって物理世界ではあり得なかった関係軸を生み出せるかを探求するプロジェクト。
(感じたこと)
違う土地の植物を「同居」させることにより、どのようなネットワークが形成されるかを見る。
根を伸ばして繋がろうとするところに「本能」を感じたが、変化そのものを把握することは出来なかったので、その過程がわかる写真があったら良かった。

展示入口
展示の様子
採取場所

3,まとめ
閉会直前だったこともあり、一部稼働していなかったり、反応が遅かったのが残念。一方でアートとテクノロジーは親子や友達同士のコミュニケーションを生むきっかけとなることを改めて思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?