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機動戦士ガンダムSEEDFREEDOMを観ました

※ネタバレアリなのでまだ見ていない人は早く見に行ってください 今すぐにでも

ガンダムSEEDFREEDOMを見ました

1月は「ゴールデンカムイ」「カラオケ行こ!」の実写版が公開され、両方鑑賞した人間としては、どちらも甲乙付けがたいくらいの素晴らしい作品で新年から大満足な映画始めだった。
その一方、私はあの作品はこの二作が立てたハードルを越えられるのか?と心なしか不安になっていた。
そう。
「劇場版機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM」である。
22年前、多くの無垢な子どもたちをガンダムの沼へと引き摺り込み、多くの大人ガノタたちの凶暴性を2段階引き上げたことで有名な機動戦士ガンダムSEEDの20年越しの劇場版である。
かくいう私も、機動武闘伝Gガンダムでガンダムという存在を知った後、初めてリアルタイムで触れたのがガンダムSEEDだった。当時はもう全てが衝撃的で、ガンダムSEEDに触れたことで私の人生が少し狂ったと言っても過言ではない。(ここでの少し狂ったはMETAL BUILDのストライクノワールにライトニングストライカーを付けて喜ぶ大人になったという意味を指す)
しかし、無垢な子供から凶暴なガノタに退化してしまった今の私にとって、種の劇場版をマジでやるという情報が流れてきた時、「あんなにやるって言ってやらない作品の代表だった種の映画本当にやるんだ…」とか「いや今はまず閃光のハサウェイの続きをいつやるかをさぁ…」とか「あんだけめちゃくちゃだった種死から劇場版でスパロボみたいな満足できるアフター作れんのか…?」とかよくないことばかり先に浮かんできてしまう。
続報や新機体のデザインが出るたびに不安な気持ちは増し、監督のTwitterでさらに不安は増し、公開が近づくほどに増される不安はとどまるところを知らず、2次創作のミーア・キャンベルのおっぱいくらいになっていた。
そしていよいよ公開日を迎え、冒頭でもお伝えした様に1月公開の2作が素晴らしい作品だったことも重なり、本当にお前はこの面白さを越えられるのか?機動戦士ガンダムSEEDFREEDOM…?みたいな気持ちで今日劇場に入った。
レイトショーだったが席はほぼ満席で、見る限り歴戦のガノタばかりだった。
もし面白くなかったら、私と地獄まで付き合ってもらうであろう皆様方だ。皆、笑顔はなかった。ただただ戦を待つような真剣な顔で、上映を待っている姿には誇りさえ感じられた。
スクリーンに入り、大画面で流れるブルーアーカイブの広告を観ながら、ただただ面白い作品であることを祈り、心を落ち着かせて鑑賞に臨んだ。(この時点で今日ブルアカの無料10連を引いていないことにも気付いたが、この際そこはもうどうでもよかった)
前置きが長くなってしまったが、この辺りで鑑賞した感想に移りたいと思う。
鑑賞した感想だが、


めっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ良かった…
最高だった…

いやさあ!?もうこんなに全てがある映画ある!?!?!?!?!?思っていた10倍あったよね!?!?!?!?!?!?!?!?
オタクのこんなことあったらいいなが全部入っててその上でお前らこんなもん入ってたら大変なことになっちゃうんだろ?って話まで全部入っててもう頭おかしくなっちゃったもんね!!!!!!!!!!!!!!!!!もう後半ずっと空いてる口が塞がらなかったよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!こんな映画浴びたらもうそれまでの自分には戻れないよ!!!!!!!!!!!!!


内容の話(※ネタバレなので見てない人は見ずに映画を見てください 早急に)

まず開始早々いつもの終わってるコズミック・イラと種には欠かせない西川兄貴のOP、そしてライジングフリーダムガンダムという新しい相棒で自分の信念を守り続けながら無双するキラで我々の知っているガンダムSEEDとして100点満点の絵面を見せつけられる。キラの顔には疲労感が見え、キラと共に戦場を駆けるシンたちコンパスメンバーもそれぞれなにか思うところがある様子である。この時点で「あれ?この作品すでに勝ってるのか?」という思いが出始めている。オタクがちょろすぎる。
それにしてもこの時点でシン・アスカの可愛さがすでにゲージをぶっ壊しそうになっている。種死では常に誰かに縛られ、焦燥し何も見えないまま操られる彼ばかり見せられていたので、20年越しに見られる支配から脱せた彼の姿は素直に嬉しい。それにしても可愛い後輩すぎる。ご飯とかもう毎日おごってあげたい。大盛りのチャーハンとか本当にガツガツ食ってくれそうでいい。見たい。
その後は終わらない戦争とデュランダルが残したデスティニープランの呪縛に苛まれるキラ、この世界では王族に生まれずメカニックとして才能を発揮するタイプだったルルーシュみたいな福山潤「なんでフレイ・アルスターみたいな女が同じ時代のザフトにも存在してんだよ」「フレイ・アルスターがモビルスーツまで扱えたらもう手がつけられないだろ」「絶対この女をスパロボで閃光のハサウェイとクロスオーバーとかさせんなよ」ともっぱら評判のアグネス・ギーベンラートによるシンへの煽り、めちゃくちゃゴッツいラクスの車とバイク甲子園強豪校の寮母が作る夕飯かよと言わんばかりのとんでもねえ高カロリー揚げ物夕食を作るラクスなど、彼らの現状が映し出される。定期的にトンチキな画が映るため忘れがちだが、キラの帰りが遅いため寝てしまったラクスに毛布をかけるキラと、その後起きて椅子で寝ているキラに毛布をかけるラクスは、今の二人がお互いのことを思っていながらそのためにすれ違ってしまっていることを克明に表していてとてもよかった。その後の機械まみれのうるせえピクニックでかき消されそうになったが。
その後はきな臭え国からきな臭え要請があり、みんなで向かうとやっぱりきな臭えやつがきな臭えことをやってくる100%准将曇らせ特化パートに突入する。
ここではキラとラクスの関係に割り込むきな臭え男のきな臭え暗躍と、修学旅行の朝食バイキングで馬鹿みたいに好きなものだけ取って女子に「あいつはガキ過ぎてないよね~」って言われてそうなシン・アスカもうお前がフレイ・アルスターを襲名していいよと言わんばかりに暴れるアグネスなぜかほぼ同じ浮気シチュエーションを2度見せられる准将などの見せ場を経て、大きな一つの山場を迎える。
ここの戦闘に関してはキラとシンの協力という今まで派生ゲーム作品などでしか見ることが出来なかった待望の画などもありつつ、敵の策略によりキラたちが追い詰められるシーンが続く。特に長年ガンダムSEEDの象徴の一つとして活躍したアークエンジェルが落とされるシーンは流石に嘘だろ…って気持ちになってしまいめちゃくちゃ辛かった。
あとアグネスが突然裏切ったシーンはこいつマジか…って思った。さすがにあいつライブ感で生きすぎ。
そしていよいよ万事休すといったところで登場したのがあの男、アスラン・ザラである。ただアスラン・ザラが出てきただけならアスラン・ザラか…で済むのだが、あいつが乗ってきたのはどう考えてもズゴックである。
種死の初代リブート機体はまあ似てるけどオリジナリティも新しさもあるよね~って感じだったのがもうズゴックは見た目がほぼズゴックである。でもなんか頭に見たことある角みたいなの付いてるしゴッツいバックパックつけてるしでツッコミどころ満載のズゴックなのである。
そんなズゴックのおかげで助かった一行だったが状況は最悪、よりにもよってあの人道に反したカスみたいな大量殺戮兵器三兄弟の一つであるレクイエムを敵が持ち出してくるわ、しかもこの混乱に乗じてラクスは寝取られたかもうしれないわで流石のキラも心が折れる。(なお、キラはいつものクソダサい私服に着替えている)そんな時にキラに喝を入れてくれるのが親友であるアスラン…なのだが流石にボコボコにしすぎている。
自分が強いから自分でやるしかないというキラにお前なんてステゴロはクソ雑魚だろうがと言わんばかりのザフト仕込みのステゴロでキラになにもさせずただただアスランだけがキラを殴ったり蹴ったりし続ける。
それを見てアスランのことが嫌いだしキラのことは大好きなシンはどう考えても今回はアスランに非はないのにブチギレて乱入してくるしなぜかそこでシンも速攻でぶん殴られる。そもそもシンはアスランの顔を見てからずっとちょっと機嫌が悪い。お前本当にアスランのことどんだけ嫌いなんだ。
今まで色々なアニメを見てきたが、今回のこの一方的な喧嘩は「コードギアス 復活のルルーシュ」におけるお前眼の前の親友が不死じゃなければ多分3回位は余裕で死んでるからなと言いたくなるほどひどいスザクによるルルーシュへの一方的な暴力に引けを取らない。
とはいえこれで色々なことに気付かされたキラは大切なことを思い出し、いよいよ敵との最終決戦が始まるのだが、ここからが本当にす~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っごい。
去年見た「グリッドマンユニバース」こんなに盛り盛りにしてくる作品が出てくることはあるのだろうかと思っていたがもうそれを上回るくらいのすごいサプライズの連続である。
まずはまさかの登場であるストフリ・デスティニー。インパルスは最初から出るってわかっていたのでここでシンが乗るのかな?と思っていたらまさかのデスティニーである。ストフリに関してもまさか出るとは思ってなかったのでもうこの時点でずっと開いた口が塞がらなくなっている。
そこに畳み掛けてくるのがデュエルガンダムバスターガンダムの登場である。イザークとディアッカは正直ちょっと出てギャンとゲルググ乗って一緒に戦うんだろうなくらいに思っていたのでもうあまりにもサプライズすぎる。しかもただのデュエルとバスターではない。核動力を積み装備を新調しコックピットをザクと同じにしミーティアに対応までしたド級のデュエルとバスターなのである。
デュエルの方に関してはもう正式名称を後でパンフで見てさらにたまげるサプライズの三重の極みである。バンダイは早くこの二体を立体化しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!役目だろうが!!!!!!!!!!!!!!!!!
ここらへんはセリフの方でも過去の2作を見たファンが喜ぶようなセリフづくしで、鬼に金棒を得た歴戦の勇士の皆さんが調子に乗った敵どもをボッコボコにするシーンがず~~~~~~~~っと続く。
そしてレクイエムですら跳ね返して不可能を可能にするアカツキとムウさん。不可能を可能にしてるのはそのチートすぎる盾とコーティングだろ。
地味にここもアカツキの新装備が登場しているのがヤバい。しかもこれに関しては後にデスティニーも装備するので本当にヤバい。バンダイ、もしかしてMETAL BUILDなのか?
それにしても今作、キラとラクスの関係性については本当に丁寧に描いている。
想いだけでも力だけでも成せないならお前には何があるという種における命題に私達には愛があるという答えを出したのは、間違い続けてきたコズミック・イラという世界でやっと一歩を踏み出せたような気がして嬉しい。
色々やってラクスを取り戻したあとのクライマックスでは怒涛のサプライズがまた押し寄せてくる。
いよいよ登場するラスボス機体と敵のエースによる2対1によって満身創痍のストフリ。あのストフリが追い詰められ、(我々の記憶にないなんかよくわからん作戦でやられるストフリの画が少し前に流れてきてはいたが)緊迫の状況からキラをかばうアスランのズゴック。まあなんとなくわかってはいたが案の定ズゴックの中に入っていたインジャ。お前マジでどういう仕組みでズゴックに収まってたんだ。
そしてラクスと共に来た新バックパックを装備するストフリ。ここに来てストフリもインジャも新装備での登場というとんでもねえサプライズにまた口はぱっくり空いてしまっている。最高のデザインの機体があるなら変にそれを超えようとせずうまく使っていけばいいじゃないって感じの一手には驚愕せざるを得ない。その手があったか~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここからは心を読む相手に対して闇の奥底にいるステラに守られ(???)、必殺技である多重分身攻撃(???????)で敵をボッコボコにするシン、心を読む相手に破廉恥なカガリを考えることで対抗(???????)し、相手を煽りに煽って夫婦共同作業により敵を倒すアスラン、めちゃくちゃヤバい偉い人の承認が必要な兵器を隣にめちゃくちゃ偉い自分の嫁を置くことで即座に承認させる裏技(????????)でラスボスを追い詰めるキラなど、実際に見れば分かるけど見てない人にとってはインフルの時の夢?って思うくらいにぶっ飛んだ展開が押し寄せ、最後は敵を倒し、地上に降り、全裸で見つめ合うキラとラクスの画(??????????????)とラクスの言葉で映画は終了する。

こうやって書き出してみると、最後なんてもう意味がわからないのだが、ガンダムSEEDという物語の終わりとしてはなにかよくわからないがこれが一番いい気がしてくる。
思えば、歴代のラスボスはキラに対して答えるのが難しい問いを投げかけ、それに対する答えをキラが出せないまま終わってしまうばかりだった。
今回の映画は、今までのすべての問いに対してそれぞれ明確に答えを出す作品であり、それは20年間彷徨ったガンダムSEEDのオタクたちへの鎮魂歌なのではないだろうか。少なくとも私はもう申し分ないです。喜びGOE5000億点。

最後に

長々と劇場版ガンダムSEEDFREEDOMの感想について書いたが、一つ言いたいのは早くこの作品の面白さを色々な人と共有したいということだ。
平たく言えばもうめちゃくちゃ売れて今年の年末くらいには日5枠の年末スペシャルみたいな感じで全国ネットにこの映画を流してほしい。
もうみんなで実況してここはなんなんだよとかここは最高だよな…とかそういう感想をみんなで言い合いたい。
もう全オタクがこの映画を見に行って感想を言い合うことが普通の世の中にしたい。でも全オタクがこんな映画を見ているのが普通の世界はおかしいと思う。
だからもうとりあえず見てない人は早く観に行ってほしいし見た人はもう一回観に行って新しいこの映画の美味しい所見つけて語り合おうよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!見たやつここのコメントでもいいから感想をくれ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!頼む~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!


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