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ビジュアルファシリテーション最前線!

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商品企画やデザインの現場で、革新的な視覚化メソッドを実施しているグラグリッドによる実践マガジン! グラフィックレコーディング、グラフィックファシリテーションを含む『ビジュアルファ…
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#グラフィックファシリテーション

第66回日本デザイン学会春季研究発表大会で研究発表します!

2019年6月28日(金)~30日(日)に開催される、第66回日本デザイン学会春季研究発表大会。グラグリッドからは、口頭発表で三澤が、ポスター発表で名古屋・和田が筆頭著者として発表を行います! 6/29(土)12:50-14:50 テーマセッション-情報デザイン研究部会 「現場の知識・経験に基づくデザイン」 B1-03 ナレッジを共創するグラフィックモデリング 三澤直加 (株式会社グラグリッド) 6/29(土)11:10-12:10 ポスターセッションA PA-11 交流

「メタ視点」と「メタファー表現」で、場を揺さぶるグラフィックレコーディング

こんにちは!BRUSHのビジュアルファシリテーターの和波です。 ※ BRUSHは、グラグリッド三澤、名古屋、小野、和田、パートナー和波の5名で結成しているビジュアルファシリテーションチームです。 今日は、私がさまざまな場でグラフィックレコーディングを実践してきた中で感じた「メタ視点による場への影響」と、「メタな表現を取り入れて場を揺さぶる試み」についてご紹介します。 メタ視点による場への影響 私はグラフィッカー(ビジュアルファシリテーターなど対話を可視化する人の呼称)

国際的なビジュアルファシリテーターの祭典 EuVizにやってきました

世界のビジュアルプラクティショナーたちが集う、国際的なカンファレンス「EuViz Conference 2018」に参加するため、デンマークのRungstedgaard(読みは、ホンステゴ)にやってきました。 ぐらぐり君も一緒です! ビジュアルプラクティショナーとは、グラフィックファシリテーションやグラフィックレコーディングなど、さまざまな視覚化のメソッドを活用し、自分たちの活動の中で実践している人たち。バックボーンもその取組み方も様々ですが、楽しく活動を共有し、みなペン

この情報化社会に、なぜ手書きで描くのか? 変化する社会に、柔軟にメソッドを試みることの意味

なぜ、手書きで書くんですか? なぜ、絵が必要なんですか? ファシグラとグラレコの違いって何ですか? そんな問いを背中に受けながら、登壇したこのシンポジウム(早稲田まちづくりシンポジウム 2018「社会デザインと計画論の未来」)。緊張と不安の中、「手書きで描く可視化術」についてお話させていただきました。 登壇を終えた今、振り返ると、多くの先輩方に暖かく背中を押していただいたように思います。 託されたバトンはどんなものか?記録しておこうと思います。 これまでの知見の集大成

グラフィックレコーダーから見た「社会デザイン」~早稲田まちづくりシンポジウム2018レポート~

「科学技術の進化や、政治経済の状況の変化に伴って出てくる、新しい社会ニーズ。これに対して、社会のシステムをアップグレードしてゆく必要がある。人間がよりよく変えていくには、どんなことが大事なのだろう?」 そんな問いかけから始まった、早稲田まちづくりシンポジウム 2018「社会デザインと計画論の未来」。 「まちの物語を紡ぐ」「情報技術で関係を結ぶ」「小さなもののデザインで繋ぐ」。この3つの視点から、新しい社会のしくみを人間がつくっていくにあたっての共通点、大

ぺんてるさんの文具テーマパークへ!

こんにちは、ナゴヤです。先日、ぺんてるさんにお声掛けいただき、商品の内覧会へお邪魔してまいりました。 ビジュアルファシリテーターにとって、関わる場やその規模に合わせて様々に描くツールを選ぶことは大切なことですが、それ以上に私たちは文具が大好き!時間を忘れて巡ってきた展示の模様をお伝えいたします。 「伝えよう、みんなが表現者だ!」 まずは圧巻のこのメッセージ!文具を使う側も、ぺんてるさん自身も”表現者”という熱い思い。私たちにもググッと響きます。 展示空間はとても広く、い

ディスカッションパートナーとしてのビジュアルファシリテーション

ここ最近、グラグリッドではディスカッションでのビジュアルファシリテーターとしてお声がけをいただく機会が増えています。 先日も、とある企業内でのディスカッションにビジュアルファシリテーターとして参加し、効果を実感いただいたという嬉しいお声をいただきました。そこで今回は、「私たちがディスカッションの場にどのように関わっているか?また関わることでどんな効果があるのか?」について、今回の事例を元にお伝えしたいと思います。 上の人は何を考えているんだろう?今回お呼びいただいたディスカ

「どんな姿勢で立っているか?」~「板書屋」志賀壮史さんからの問いかけ~

1989年、世田谷のまちづくりから始まった、日本でのファシリテーション・グラフィックの導入と活用。 1990年代には世田谷から全国各地のまちづくりの現場や、市民活動の現場に広まってゆきました。現在では、経営、イノベーション創出やデザイン、コミュニティや組織開発、教育や福祉など、様々な分野で用いられ、目的に応じた形で絵をもちいたコミュニケーション促進が進んでいます。 多様な分野で活用されていくのと同時に、参加者一人一人を尊重し、可視化しコミュニケーションを促していく立場として

ビジュアルファシリテーションってなんだろう?~シベットのMAP to the VIZ WORLDを読み解いて探る~

「グラフィックレコーディング、ファシリテーショングラフィック、ビジュアルファシリテーションて何が違うんですか?」可視化の手法が広がるにつれて、そんな質問をいただくことも多くなりました。 そこで今回は、グラフィックファシリテーション創始者のひとりである、デビッド・シベット氏がVisual Leadersにて提唱した"MAP to the VIZ WORLD"を読み解きながら、「ビジュアルファシリテーションとは何か?」を探っていきます。 ↑Visual Leadersの本の内

LINEで楽しい会議を!手書きのLINEスタンプ「ブーバとキキ」シリーズ公開

我らがBRUSHがイラストレーションに協力した、手書きのLINEスタンプがリリースされました。 NPO法人アイデア創発コミュニティ推進機構(iCON)にて、「アイデア出しを促進するファシリテーションスタンプ」というコンセプトで、開発が行われたスタンプです。ワークショップの中で、ファシリテーターがよく発している一言や、ブレインストーミングのルールなどをイラストで表現しています。 ちなみに、この「ブーバとキキ」という名前ですが、みなさんどこかで聞いたことはありませんか?これは

なぜ今、学生がグラフィックレコーディング・グラフィックファシリテーションを学ぶのか?(2)

この記事は、なぜ今、学生がグラフィックレコーディング・グラフィックファシリテーションを学ぶのか?(1)の続きです。 続いては青山学院大学での授業と、「なぜ今、学生がグラフィックレコーディング・グラフィックファシリテーションを学ぶのか?」を考えていきます。 青山学院大学地球社会共生学部 『ジオメディア』&古橋研究室(講義:和田あずみ)続いては、青山学院大学 地球社会共生学部の古橋大地先生、非常勤講師の関治之先生から依頼をいただいて、BRUSH 和田がグラフィックレコーディング

なぜ今、学生がグラフィックレコーディング・グラフィックファシリテーションを学ぶのか?(1)

ここ数年で、大学や高校を中心に、日本各地でグラフィックレコーディングや、ビジュアルファシリテーションを学生が学ぶ授業が加速度的に増えてきています。 BRUSHメンバーも、2017年11月には青山学院大学、千葉大学からお声をかけていただき、授業を行ってきました。 今回はその授業の様子と、先生方の思いをレポートします。そして「なぜ今、学生がグラフィックレコーディング・グラフィックファシリテーションを学ぶのか?」についてをお伝えしていきます。 ▼もくじ ・千葉大学工学部デザイ