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EVシフト大失速!失速理由を解説します

 2022年ごろから兆候がありましたが、EUがエンジン車販売見直しを行ったことでEVシフトが大失速し、今ではハイブリッド(HV)が爆売れという状況となりました。今回はEV車なぜ失速したのかを書こうと思います。


そもそもなぜEVシフトが始まったの?

 EVシフトがなぜ始まったのかというと、それはもちろん環境のためです。個人的にはEVが環境にいいというのは疑問があるのですが、世界的にはEVは二酸化炭素を出さないので環境にいいということになっています。
 環境のためにEUで2030年にはエンジン車を販売禁止という法案を打ち出したことからEVシフトの動きがスタートし、それが全世界に波及しました。

なぜEVシフトが失速したのか?

それでは今回の本題です。EVシフトが失敗した理由はズバリ不便だからです。EVは充電が必要です。充電するためには充電ステーションが必要です。それは簡単に設置できるのでしょうか?まあ無理でしょう。充電ステーションを設置しようとすると車を置く場所も自前で用意することになります。それは日本の話で海外では違うんじゃないの?っと思う人もいるかもしれませんが、海外も同じです。車の購入費のほかに出費がかかるのは辛いですよね。ガソリンスタンドのように給電スタンドができれば自然と問題が解決されていくんじゃないかという人もいますが、EVは充電完了までに数時間かかります。エンジン車なら数分で済むので燃料補給自体も不便ですね。EVシフトは環境にはいいかもしれませんが、お客様目線から見ると不便さが際立って失速するのも納得です。

不便さだけではない!EVシフト失速の原因は他にもある

 EVシフトが失速した原因は他にもあります。それは経済への影響の懸念です。ウクライナ戦争のことだろ?と思う人がいるかもしれませんが、それではありません。ウクライナ戦争は一過性のものですが、この問題は永続的なものです。実際にEUがエンジン車販売見直しのきっかけになったのもこの問題があるからです。

それはなにかというと、経済の問題です。電気自動車の部品点数はエンジン車の部品点数の3分の2程度です。部品数が減るということは車を作るために関わる人が減るということ。電気自動車が普及すれば確実に自動車業界で働いている人が減ります。働いている人が減ればお金が回らなくなるので不況になります。
不況になってまでEVシフトを進めようとは普通は思わないですよね。

この記事について動画を作ったので、こちらもご覧ください。


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