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東京駅の前の丸ビルの地下に巨大な森があった2023

2024年もはや6月。季節は流れ 梅雨の季節に、たまたま梅雨前線が日本列島から南下し離れていますが、、、、、
このところ常態化したような 災害列島の現実に唖然としてしまう出来事が続いています。豪雨・地崩れ・鉄砲水・防災ダムの崩壊・ダム緊急放水、河川の護岸の決壊・多くの財産・家屋・大切な命・家庭が失われる・・・・・予想もつかないことが次々と起こる自然災害。今まで大丈夫だと思って作ったインフラ。再考しなければならなくなった。この事実を未来に生かさなくてはいけない。


ここからは1923年9月1日関東大震災・防災の日が生れた出来事。
その大地震に耐えた「丸ビル」のお話です。
丸の内界隈は昔は海・砂州であり、徳川時代から長いこと掛けて、埋め立てをして民間に払い下げられた土地であった。
砂地の軟弱の八重洲の地に「大きなビル」建設には大きな障害があった。
それでも丸の内にイギリスのロンドンのようなオフィス街を作ろうと、アメリカの建設技術で1923年地震にも耐えて、建てられた。その後の耐震建築のさきがけになったようだ。
その軟弱な土地の上に大きいビルを建てるために「基礎杭」が大事な役目を果たしていた。
頑丈かつ大量の基礎杭(5443本)のアメリカオレゴン州のオレゴンパイン(米松)を輸入され使用していた。東京駅の前の丸ビルの地下に巨大な森があったのです。
〔1本あたり長さ15m×径30cm、年輪50~90年。アメリカ、オレゴン産、学名:オレゴングラスファー)。
当時丸ビルの大量の基礎杭(アメリカオレゴンの米松)買い付けに行った三菱地所の方がいました。その方は山梨県出身の旧増穂町の方で、樋口實さんと言う方でした。(山梨図書館に樋口實さんの自叙伝があります。)樋口實さん旧増穂町長の二男で東京帝国大学英文法科出身で宮内庁に勤務されその後三菱地所に入社したようです。
その中で事務方のトップとして資材購入と建築会社との交渉役ためアメリカにわたりました。
余談ですが:樋口さんは米松の買い付け調査とともにアメリカのその当時のインフラに対しても体験興味深く見聞していたようです。
その後1945年ごろに三菱地所の社長になり、その後、お堀に立つ首都高速道路の初代総裁になった人でもあります。

大震災に耐えたの丸ビル建築物語には防災・災害列島のこれからの道を示してくれそうだ。改めて考えたい。

□お伝えしたいこと「reborn」と「支えあう」□
朝日新聞2000年8月9日の「天声人語」の記事で丸ビル松杭を知り三菱地所に連絡。

その後担当者とお会いする機会に恵まれ、当方の思い松杭をリサイクルではなく、新しい命を吹き込んだ・デザインしたのとして現代に蘇らせたい。だからリサイクルでは決してなく、思いは「Reborn」ですとお話しました。担当者はとても感動していただき、その足ですぐに松杭を掘り出しでいる現場に移動しました。ぜひお譲りしますのでと快諾していただきました。そこから松杭つみ木物語が始まりました。
○巨大な丸ビルを1923年竣工以来支えてきた松杭・基礎杭その本数はなんと5,443本。東京駅の前の丸ビルの地下に巨大な森があったのです。
〔1本あたり長さ15m×径30cm、年輪50~90年。アメリカ、オレゴン産、学名:オレゴングラスファー)。
永年大きな建造物丸ビルを支えてきた松杭・基楚杭を木楽舎つみ木研究所はその後30本譲り受け「つみ木」として蘇らせた。Reborn ・再生のつみ木にデザインし、過去からの贈り物から何かの意味を感じてもらいたいと念願しました。その後新聞TVで松杭から生まれたつみ木再生物語が紹介され、全国からその意味に共鳴する方たちから希望があり、送ることができました。

 遠いアメリカから渡ってきて80年以上も基礎、土台となってビルを支え、異国の経済成長を見つめてきた。樹木の生命力、ねばり強さ、けなげさに感動しました。
https://www.google.co.jp/search…

 「小さなつみ木で子どもたちが夢と未来を築く」。
○朝日新聞発行の「暮らしの風」2002年4,5月号〔天声人語担当辰濃和男氏文〕の一部抜粋で紹介いたします。

「アメリカ・オレゴン生まれの5,443本の材は、異国に運ばれてきて、長い間、異国巨大な建造物をしっかり支えてきてくれたのです。つみ木からのメッセージはこの「支える」「支え合う」という動詞だと思っています。積み木と言うもの、この「支え合う」と言う同士によって成り立っているものでしょう。
・どんな積み木も、1個では形は作れない。
積み木はお互い支え合うことで生き生きとしてきます。
・縦に高く積み上げるときも支えあってるし、横に並べるときも実は、支え合うことで何かを創り上げているのです。私たちは今のこの時代、特にこの「支える」「支え合う」と言うことを真剣に考えなければならないと私は痛感しています。」

2024年丸ビル竣工100年を昨年でした
80年以上大きな丸ビルを支えてきた基礎杭の長い歴史・ロングジャーニーに思いを寄せる。
#松杭つみ木
#丸ビル松杭つみ木
#木楽舎つみ木研究所

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