自死遺族になるまで②

10年以上経ちますが、亡くなった日のことは今も鮮明に覚えています。

当時、中学生で部活動に行くために朝ご飯を食べていてその時に話しかけられたのが最期の会話になります。


「部活終わったら迎えに行こうか?」

亡くなった母との会話はいつもと変わりない普通の会話。
何気ない会話が最期になると思ってなかったし、その時も何も変わった様子は私からみてありませんでした。

私は母の言葉に仕事があるのに迎えのために抜けるのは大変だろうと思って「祖父に頼むから大丈夫だよ」と返事をしました。
この時、迎えにきてと頼んでいたらもしかしたら止められたのかもしれないと私はずっと悔やんでいます。
もしも時間を戻すとしたらこの瞬間に戻って、迎えにきてと頼んで結果が変えたいと今も思ってしまいます。


忙しく仕事に向かう父と朝ご飯を一緒に食べてる祖父母、そして見送る母、普段の我が家の朝でした。








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