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【1月度】 社内勉強会を開催しました。

こんにちは!
ジオロジックでは、毎月月末に「ジオロジックカンファレンス」という勉強会を行っています。今回は、1月分のエンジニア勉強会、ジオロジックカンファレンスの様子を紹介します。

データマネジメント入門@yaboon

@yaboounさんが「データマネジメント入門」の話をしてくれました。

データプラットフォームの目的、OODA、DKIWモデルなど、
データプラットフォーム概論について話してくれました。

PDCAはplanから始まりますが、
OODAはまずDATAを観察することを起点としてACTIONにつなげていく、というのがわかりました。

DKIWはデータプラットフォームが持つデータがどのようにバリューを発揮するかをデータ化したものです。
データプラットフォームの目的により、
DKIWモデルの解釈が変わるということもわかりました。

データプラットフォームを1から設計するとき、
もしくは既存のデータプラットフォームを理解する際に思い出したい内容でした。

製品の発見について@carotene

@caroteneさんが「製品の発見」について話してくれました。

内容は、INSPIREDという本の第4部「製品の発見」でした。

製品発見の目的は、以下のリスクに対処することだそうです。

・価値のリスク(買ってくれるか、使ってくれるか)
・ユーザビリティのリスク
・実現能性のリスク
・事業実現性のリスク

製品が事業として成立するかどうかを、これらのリスクを下げていきながら検証していきます。
今まで作ることに重きをおいてきたので「何を作るか」をどう決めていったらいいかを考えるきっかけになりました。

cookieLessで広告はどうかわる?@guuu

@guuuさんが「cookieLessで広告はどうかわる?」について話してくれました。

3rd Party Cookieの廃止によって、アドテク業界にどのような影響があるのかということについて発表しました。
現在ターゲティング広告や効果計測には、3rd Party Cookieが多く利用されており、現在と同様なターゲティング手法・効果測定が困難になってきています。
これらに対応する、ソリューションとしてCMP(Consent Management Platform)や1st Party Dataを利用した共通IDソリューションやコホートを利用したターゲティングやコンテキストターゲティングなどが考えられています。
しかし、これらのソリューションを利用した場合においても多くの問題存在します。 1st Party Cookieを利用した場合でも、ユーザー登録されているかつログイン状態かつデータ利用への同意なされているユーザーのみへのアプローチや効果計測に限定されたり、その他の手法だとリーチ数が多くとれたとしても効果計測が難しいなど、現在と同様な価値観の中で広告を実施していくことが難しい状況です。
このことから、ターゲティング広告の手法や広告に対する効果の考え方など、業界として多くの見直しが迫られているのが現状と言えます。

広告業界で働く僕らにとって、プライバシーの問題は常に付きまとっています。しかもupdateが頻繁なので、しっかりキャッチアップしていきたいです。

Data Free Flow with Trust@sue

sueさんが、DFFT(Data Free Flow with Trust)について、技術と政策を絡めて説明してくれました。

今回はいつもと毛色を変えて、技術と政策についてDFFTに焦点を当てて調べました。

DFFTとは国境を超えて自由にかつ信頼を確保しながらデータを流通させる環境を目指すコンセプトです。このコンセプトは2019年のダボス会議で安倍元首相によって提唱され、現在に至るまで86カ国が参加をし交渉が行われております。

日本がイニシアチブをとってDFFTの交渉を進めている背景としては先進各国と比べてデータ戦略の策定が遅れており、データローカライゼーションが進むことによってデジタル分野における日本の競争力がさらに低下することへの対策や、Society5.0を実現するために信頼のあるデータが自由に流通する環境が必要であるからと考えられています。

ここ最近の動向としては2021年4月に行われたG7デジタル・技術大臣会合でDFFTに関するロードマップが承認されたり、同年12月にWTO電子商取引の共同議長声明が出されるなどしてDFFTが実現するための道筋がつけられてきました。また、国内においても岸田政権において外交安全保障政策としてDFFTが言及されるなど注目がされるようになってきました。

普段、すでに策定された決まりに基づいてシステム開発をしていますが、
その決まりごとはどうして策定されたのかについて追っていくと、それぞれのつながりや各国のスタンスについて知ることができ、とてもおもしろかったです。


yaboonさん、caroteneさん、guuuさん、sueさん、
ありがとうございました!

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