まゆゆ引退に思うこと

idol∴偶像 神像 崇拝されるもの

昭和から平成を経て令和の時代。どの時代にもアイドルが人々の心を魅了して常に誰かの生きがいになっている。

山口百恵、松田聖子、小泉今日子… 昭和の時代に輝いたアイドルはファンにとって遠い遠い存在で圧倒的なオーラをまっとっていた(らしい)。本当の意味での偶像で崇拝の対象だったのだろう。

平成から令和、そのアイドルの形は大きく変わった。AKB48に代表される「会いに行けるアイドル」。お金さえ払えば自由にお喋りしたり、ツーショット写真を撮ったりすることができる。会いに行けなくともSNSを通してその存在を身近に感じることができる。とても良い時代だ。私も週末の握手会や劇場公演を楽しみに毎日の仕事を頑張っている。(無論、今はコロナ自粛に泣いているが)

あまりに近すぎて崇拝の対象と言うよりは身近な友達や恋人といった感覚に陥ることがある。それが現代のアイドルだ。下手すればリア友よりもアイドルとなにかしらで関わっている時間の方が長いのかもしれない。

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今日の昼休憩、スマホを見てると「元AKB48渡辺麻友芸能界引退」というYahooニュース速報が入ってきた。ヲタクでない方もその名を知っているであろう「まゆゆ」である。
AKB48卒業してからしばらく経っていたが、ここ最近は音沙汰がなくファンの間でも心配されていた。どうやら体調を考慮しての芸能界引退らしい。

「立つ鳥跡を濁さず」という諺がある。まさにまゆゆのことである。誰にも迷惑をかけず、皆にお疲れ様でしたと送りだされる。去り際も美しい。

なぜ、彼女の去り際は美しいのか。

それは彼女が"idol"であったからだろう。彼女はAKB48に在籍中、いや、その後も、"idol"であり続けた。

一切のスキャンダルもなく、48グループの顔として輝き続けた。誰も裏切らず、真っ直ぐに"idol"の道を歩み続けた彼女は本当に美しい。

強い信念を持ち、それを言動で示す。10代前半から20代半ばまで10年以上貫き続けた。とても簡単にできることではないだろう。尊敬できる、まさに崇拝の対象のような女性だ。

そんな彼女だからこそ今日のツィッターのヲタクのコメントには愛が溢れていた。アイドルヲタク誰もが尊敬し、愛したアイドル渡辺麻友だったのだろう。

これからの人生まだ長い。ゆっくりとそして歩む道は変わっても真っ直ぐな気持ちは忘れずに生き続けてほしい。

彼女の人生に幸多からんことを祈って。

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