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#72 キンダーフッスバル(南バーデン州サッカー協会出版) その3

こんばんは。先週に引き続きキンダーフッスバルの本を直訳。
2はほぼトレーニングメニュー紹介だったので飛ばします。中には、「お、ぱくろ。」ってなるメニューもありましたが、基本よくあるメニュー達でした。3ではU8.9とU10.11の具体的なトレーニングの流れを紹介。

3.1 F-Junioren(U8.9)の練習

A.トレーニングの目的
コーディネート力の養成
反応力、志向性
ボールハンドリング、ドリブルのトレーニング

B.ゲームやエクササイズのフォーム
・ウォームアップ(5分)
ボールと一緒にフィールドでドリブル。

挨拶(5分) プレイフィールド 15×20m
子どもたちはボールを持ちながら握手で挨拶
すれ違いざまに握手で挨拶
同じ色のジャージの子だけに挨拶
今度は足でボールでドリブルしながら。

ラインドリブル(5分)
限られたフィールドの中で、子どもたちは足でボールを蹴りながら、コーチの合図で色のついた線に沿って走る。コーチは「赤」「白」「青」またはそれに類するものを呼びかける。コーチは「赤」「白」「青」またはそれに類するマークで、会場内にあるものを呼ぶ。

ボール慣らし運動(10分)
足の裏でボールを前後に。
バックドリブル。
左、右と交互にボールを動かす。

カーゲーム(8分)
1速:ゆっくり、2速:中速、3速:高速
子どもたちはカラーコーンまで走る。各コーン最大2人まで。

タイガーボール(10分)
3人の子どもはゴールキーパーに指名する。他の子どもたちは、フィールドの中でボールを持ってドリブル。
ゴールキーパーは手でボールを取ろうとする。ボールを失った人は、ゴールキーパーと交代。

多くのゴールで1対1を(10分)
1vs1。6つのゴールのそれぞれで、子どもたちが得点することができ?。プレー時間は1分×5回
各ラウンド終了後、パートナーの交代。合間の時間にはパートナーとエクササイズを実施。
手でパス。
片足で立ち、手でパス。
足でパス。
背中合わせに立ち、パスしあう 。など。
・キーパーありの3vs3 (10分)
人数に合わせて3vs3のミニゲーム。+GK。
特典によってキーパーを交代。
プレイ時間5分×2


3.2. E-Junioren(U10.11)との練習
A.トレーニングの目標
ボールハンドリング、ドリブルのトレーニング
リアクション、スピードのトレーニング
フェイントの獲得

B.ゲームやエクササイズのフォーム
ウォームアップ(5分)
ボールを使って自由に動く

ボールを使ったトレーニング(10分)
全員がフィールドの中を自由に動く
合図でターンを
右足だけでドリブル
左足だけでドリブル
アウトサイドだけで
左右の足で交互に
細かいボールタッチ

ストレッチと軽い筋トレ(8分)

ジャンケンからの競争(15分)
2人1組で向かい合う。ジャンケンをして、負けた方がエンドラインまで逃げる。勝った方は捕まえる。
(途中でボールを使いながら?)

フェイントの学習(10分)
例、ステップオーバー。手順を説明しその場で行う。

6つのゴールでの1vs1(8分)
各サイドに3つずつコーンで作ったゴールを設置。30m×20mのフィールドで1vs1。どちらが多くドリブル通過できるか。
プレイ時間1分×4

ゴール前での1vs1(10分)
ペナルティエリア手前に10×12mのフィールドを作り、そこで1vs1。突破してペナルティエリアに侵入してからシュート。

ゴールキーパーありの6vs6(10分)
40×20mのフィールド。5×2mのゴール。
ドリブルでゴールしたら3ポイント。
プレイ時間5分×2

・感想、まとめ
U11までは多くがドリブルのトレーニングメニューを用意していますね。両方とも大体1時間。その後の30分はゲームでおわり。って流れでしょう。
個人的にU8.9の挨拶のトレーニングは取り入れたいですね。チームメイトと触れ合う機会を練習に取り入れることはしていきたいです。

これはただの1例だと思いますが、練習内容がかなりシンプル。この年代には難しすぎたり複雑すぎるメニューはあまり必要なく、基礎体力の獲得、ドリブルを始めとした基礎技術獲得などが中心です。
よく日本で光景を目にする。「コンドリ」「走り」SNSをみていると「欧州ではコンドリなんてやらん。」「欧州では全てのトレーニングでボールを使う。」と話す人をみたことがありました。しかし実際きてみてみると、普通にやってます。30分くらい走りのみのトレーニングやってるたりします。笑
特にこの年代には基礎技術、体力の獲得は優先順位は高いのでありだと思います。日本での問題はやり方だと思うのです。ただ黙々と作業のようにコンドリをしたり、修行のように走ったり。ドイツでのコンドリは競争にしたり、シュートやパス練と組み合わせたりと、作業にはなってません。走りもコーチに怒鳴られてじゃなくて、遊びのような空気でやってたりします。
作業や修行ではなく、生きたトレーニングてしてコンドリや走りメニューを取り入れたいですね。

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