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20230224 日記301 私立VRC学園10日目
この日が私立VRC学園第10期の最終授業でした。
私立VRC学園、本日が最終授業です(さみしい) pic.twitter.com/7H2MLfY6uL
— ケイスケ (@gkeisuke) February 24, 2023
いってきます pic.twitter.com/yYKqCmmTPm
— ケイスケ (@gkeisuke) February 24, 2023
そこに身を置いている間はあっというまのように感じたけど、今振り返っても、1日1日に、一瞬一瞬に、たくさんの取りこぼしたくない感情や体験があった。
歳を重ねるごとに1日が、1年が早くなっていくというのは、経験を重ねれば重ねるほど、こうした体験を得られる機会少なくなっていくからだと思っているので、本当に貴重な体験をさせてもらったのだと思う。
そして、他クラスとの交流などを経て、10-4の教室が、えんじぇるじゅーしーの皆さんのいるところが、既に自分にとっての「帰ってくる場所」の一つになっているのを感じていた。
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この日は『無言勢こみゅにけーしょん♪』の授業でした。
VRChatを始めて、強い衝撃を受けたのが『無言』というコミュニケーションが存在することだったように思う。
Time to talkという部屋に入って、なんか光ってる壁を押したら部屋に入ってきた方に「Hello」と声を掛けられ、咄嗟に扉から逃げてしまったのだけど、光ってる壁が他人を呼び出す装置だったっぽく、かなり最悪のコミュニケーションをとってしまったことが分かった
— ケイスケ (@gkeisuke) November 2, 2022
俺にとってのVRChatにおけるコミュニケーションの原体験がこれで、VRChatという空間そのものに少しずつ慣れてきた今となっては、勝手に海外勢の違法アバターの写真を撮影してり、向こうからコミュニケーションをとろうとして下さったのに拒絶してしまったことは、すごく失礼だったなと反省しています……。
その後、ふぇみはるさんというフレンドさんにいろいろ遊びに連れて行ってもらう中で、無言勢の方々と出会うことになる。
一人は韓国の方で、VRChatを通じて日本語を勉強している最中だと言っていたので、こちらの言葉を聴きながら、表情やジェスチャー、文字や絵を書くことでコミュニケーションをとってくれて、言葉以上に雄弁な感情が伝わってくる。
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(最初に会った時、表現力の豊かさに魔法使いみたいと思った)
(めちゃくちゃ雄弁な無言勢)(たまに喋る)
現実における筆談と近い役割ではあるのだけど、目の前に物理的に人がいて、片方が言葉を喋り、片方が文字を書くというコミュニケーションが円滑かつ自然に行われるのには、結構な障壁があるように感じる。
VRChat上においては、空間のどこでも文字や絵を書いて、消すことができるということが極めて重要なように思える。
言葉を待つ時間がもどかしく思わず、無言勢の方が文字を書いているのを読んだり、絵を描いたりしているのを待つのは、手紙の返信を待つようにわくわくさせられる。
言葉だとどうしても速くなってしまうコミュニケーションにおけるテンポや空気感のようなものさえ、VR上では自分で選択できるのだなと思わされた。
そして、VR上で「言葉を用いないコミュニケーション」を習得した人たちのことを、言葉以上の想いを伝えられる人として、個人的にはかなり尊敬していたりもしたのだった。
メタバース空間における自分のアバター、なりたい姿になっていいのだけれど、声を発して生身でコミュニケーションすることを考えると、なんというか、絶妙に自分自身が生きてきた30年間というのを無視することができない感じもあった。
ただ理想の美少女であればいいというわけではなく、俺の延長線上にある理想像を俺は求めるのだな……という気づきがあり、自分に自信がないくせに、何やかんや自分のことが好きというのがにじみ出ていますね……。
VRChat上における自分のアバターを決める時、自分の本当になりたい姿と長らく向き合うことになった。
かわいい女の子の姿でいたいけど、どうしても、あんまり好きじゃない己の声がノイズになってしまうようにも思えた。
最終的に、俺は自分の声はあんまり好きじゃないけど、言葉に熱を込めて喋る喋り方のことは己の失いたくないアイデンティティとして捉えていることが分かったので、ボイスチェンジャーや発生方法を変えると、その熱量が失われる可能性が高いと考えて、俺の声が出ててもギリ許せるかわいいアバターを選ぶことになった。
ただ、無言勢の方々は、ある意味では無性別的に生きることも、物語のキャラクターのように生きることもできる。
そして、無言の表現にも、それぞれに個性があって、言葉や話し方と同じくらい、VR上でのそれぞれのアイデンティティを形作っているように思えた。
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(仕草がお洋服がかわいいため日記にたびたび登場する)
その上で、コミュニケーションにおける言語の壁も突破できて、テンポや空気感も創り出すことが出来るのだから、個人的には現実から数段進化したコミュニケーション手法だとさえ思っていた。
以前も日記に書いた通り、俺はこのVRChat上でのコミュニケーションに最も興味を持って学園に勉強しに来ていて、そのきっかけの一つに無言勢の方々との出会いと交流があったので、とても楽しみにしていました。
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で、好きなラーメンについて語る
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言葉の早さに頼りたくなってしまうシーンが幾度もあった
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(先生もかわいらしかった)
楽しみにしすぎて、掛かりすぎて最後の質問のところで、ここまで書いたことの要約のようなことをぶつけてしまいました……。
差し出がましいことではあるけど、授業ではどちらかというと無言を選択する消極的な理由(環境的な事情や、恥ずかしいからなど)の方がフォーカスされていたので、本当にすごいことなので、自分から積極的に選択した人もたくさんいるのではないかなということを補足したかった。
俺個人も、現実でもVR上でも、大勢の人がいる場所で話すのは決して得意ではなく、無言勢の方とは1対1でゆっくり話が出来るように感じているので、無言勢の方々といるのは楽しいし、とても心地よく感じているので、授業で教わったことを気をつけながら、いっぱいお話していこうと思います。
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授業の後は、最後の放課後を名残惜しむように、ずいぶん長いこと教室のワールドにい続けた。
クラスメイトや、担任・副担任の先生方みんなとツーショットで写真を撮る。(こちらは後ほど別の日記で上げると思います)
実際の学生時代は自分から「写真撮りましょー!」と言うような人間では無かったし、卒業アルバムの寄せ書き部分もほとんど空白のまま帰っていた気がする。
というか自分の写真が残ること自体があんまり好きじゃなかったのだけど、VRChatを始めてから、かわいい自分の姿を撮るようになって、現実世界の自分の写真もこれまでよりは残すようになったかもしれない。
義理で写真を残しているわけではなく、本当に残したいと思ったからたくさんの写真が残っていて、その思い出を現実以上に制約なく残して置ける方法がVRChat上にはあるのだなとも思う。
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「無言勢コミュニケーションで何を学んだんだ!」
と叫ぶ俺。(るだっちさんなりの愛です)
日付が変わった後に、焼肉屋さんのワールド(?)へ移動する。
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めちゃくちゃビール継ぎまくってて笑ってしまった
(無言勢アルコールコミュニケーション)
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10-4全員退学ルートにならなくて良かった
卒業式前に打ち上げムードが発生しましたが、ほんの少しの名残惜しさを孕んでいてよかった。
20000回くらい言ってる気がするけど、私がけいおんで一番好きなエピソードが「第23話 放課後!」で、特別な1日の前日譚、いつもと同じように過ごすけど、いつもと同じことがどうしようもなく特別になり、それに抗うこともなく流れる時間がとても好きなので、今回はそういう話を書きます。
— ケイスケ (@gkeisuke) March 11, 2016
まさに、テレビアニメ『けいおん!!』第23話のような素敵な1日だったと思います。
卒業式…………なんだよね…………。(もう1日だけ続くんじゃ)
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