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20210124 日記24 IDOLY PRIDE 第3話「誰もが答えを探してる」の感想とLizNoirの楽曲について

※ネタバレにご注意ください。

前2回の続きとなります。

IDOLY PRIDEと声優事務所・ミュージックレイン

今回はLizNoirさんが登場しました。

前回の記事で書いた通り、私がIDOLY PRIDEにここまで執着する理由は、ILizNoirというユニットの活動と楽曲が、私が大好きな声優ユニットであるスフィアの現状に、大きな変化をもたらしてくれる唯一にして、ほぼ最後のチャンスであると感じたからです。

IDOLY PRIDEには、声優事務所・ミュージックレインの第1期生であるスフィアの4人がLizNoir、第2期生であるTrySailの3人がTRINITYAiLEというユニットで先輩アイドルとして登場します。

そして、新しく入ったばかりのミュージックレイン第3期生たちが星見プロダクションの一部メンバーの声を担当しています。

2期生たちにとってのアイドルマスターミリオンライブが、先輩声優たちと共にステージに立ち、コンテンツの成長と共に経験を積んでいく場所であったのと同じように、きっと、このIDOLY PRIDEという現場が3期生たちにとってはいろんな経験を積んでいく場になる。

そして、3期生のキャリアの浅さが、アイドルになりたての星見プロダクションのメンバーとメタ的に重なっていって、スフィアとLizNoir、TrySailとTRINITYAiLEの背中を追いかける中で、声優としてもステージとしても、現場を重ねていく。

IDOLY PRIDEの物語と、ミュージックレインという声優事務所が持つ特殊な構造が有機的に絡み合い、コンテンツも1期生~3期生の活動も盛り上がる。

私だけでなく、ミュージックレインという事務所の声優さんたちを追いかけてきたファンは、少なからず、そんな未来をIDOLY PRIDEというコンテンツに見ていたのではないかと思います。

LizNoirとスフィアの楽曲について

LizNoirスフィアの楽曲では何が違うと感じるのか。

私の中だけの話かもしれませんが、スフィアの楽曲を歌う時、ステージに立つ4人は、私にとって常に絶対的な存在でした。

神様みたいだったと言ってもいいかもしれません。

スフィアのユニットカラーである『青』空の青さだと思っていて、私がファンとして、彼女たちの楽曲から常に与えられてるエネルギーは、届かなかったとしても、スフィアの4人という空を目指して走り続けるエネルギーだったように感じています。

そんな楽曲を歌い続けてきたスフィアだから、ステージにの上では笑顔の姿が一番色濃く印象に残っていて、楽曲の中でも、いつも私たちに明るい未来を見せてくれたように思います。

同時に、スフィアというユニットは、ある時期を越えてから、私たちの前で滅多に涙を見せることが無くなっていきました。

ステージの上では笑顔であり続ける。

それは、スフィアにとっての一番強い信念だったようにも思います。

対して、LizNoir『青空』『笑顔』とは真逆とも言えるビジュアルで登場したユニットです。

私は、LizNoirというユニットが歌っているのは、そんなスフィアがステージ上で見せてこなかった「笑顔の裏にある感情」なのだと感じています。

だからこそ、スフィアがこの先も、私たちにも明るい未来を見せ続けようとしてくれるのであれば、スフィアとしてはリリースされなかっただろうなと感じる楽曲たちを歌っているように思います。

それでも、LizNoirの楽曲は、スフィアが見せ続けてくれた笑顔と表裏一体の魂を持ったもので「スフィアとしてはリリースできないけど、4人が歩んできた道の中でしか歌えない、4人についての曲」という絶妙なバランスになっています。

同時に、この楽曲構造だからこそ、楽曲を通じてスフィアの4人の積み重ねてきた約12年という時間が、ダイレクトに『楽曲の良さ』に反映されているとも思っていて、先述の「ミュージックレイン第1期~第3期が関わるアイドルアニメ」という構造の中で、3期生にステージの上で背中を示すには、この上なく相応しい楽曲であるようにも感じています。

その背中とは、約12年経った今でも「新しく始まり、生まれ変わること」「止まらずに走り続けること」を歌い続ける姿にこそあると思っています。

個人的に、これまでリリースされたスフィアの楽曲の中で、LizNoirの楽曲に一番似ていたのは『イマジネーションは終わらない』だと思っています。

あと、スフィアの『CHANCE!』と、LizNoirの『The Last Chance』は、同じテーマを違う角度から歌っているので、私が感じているスフィアLizNoirの楽曲性の違いを一番分かりやすく体感できるのはないかと感じています。

スフィアが『!』で明るく隠してくれたものというのは、タイトルの『The Last』という切実さそのものだと思っています。

これ、TrySailのオタクにも、IDOLY PRIDEの構造におけるTrySailというユニットと、TRINITYAiLEの楽曲が持つ意味の解釈を聴いてみたいですね……。

IDOLY PRIDE 第3話「誰もが答えを探してる」の感想

今日俺が書きたかったことはここまでの2つで全部なので、アニメ本編の感想は書かなくてもいいか?……ダメ!

アニメとして面白かったかというと、相変わらずそんなに面白くはなかったというのが正直なところだったんですが、上記の3期生に対するLizNoirのメタ的な構造がアニメに反映されているのをみただけで、嬉しくなっちゃって10000000LizNoirポイント入っちゃった……。

かつて放映されていた『夏色キセキ』というスフィアの4人が主演のアニメも、アニメ単体として観た場合はまあまあ思うところがあったんですが、でもスフィアの4人が意味のあるキャスティングをしてくれたから…………1000000000000点!という結果に終わっていた。

アニメはアニメとして色眼鏡をかけずに評価しようと思ったんですけど、俺というオタク、2021年になっても、大好きなスフィア4人が出演しているアニメには、少なからずバイアスをかけて観ていることが分かりました。

ただ、星見プロのアイドルたち、誰一人として観客の方をみていなくて、ビーナスプログラムとか、トップアイドルになることとか、どうしたら勝てるのかばかりに目が行ってるの修正しなくて大丈夫ですか?

確かに、ビーナスプログラムは、より観客が楽しんだ方が勝ちという構造ではあるし、トップアイドルも然りなのだけど、それを目指すからファンの方を観ているというのは因果が逆で、IDOLY PRIDEは、全体的にこの「因果が逆」という事象が結構多いので、勝手に心配はしています……。

ただ、楽曲については、贔屓目抜きにホンモノのコンテンツだなというのを改めて実感しました。

正直、萌え萌えアニメ要素は…………ちょっと好き!

今のところIDOLY PRIDEの加点要素、LizNoir加点、楽曲加点、萌え萌えアニメ加点の3機軸で構成されているので、それでも俺は、ライブパートやアイドル観、ストーリーの面で唸らせてくれる日が来るのを期待してるぜ……。

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