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俺がNMB48を好きになるまでvol.5~小嶋陽菜って誰?なにこのめっちゃかわいい子~

2005年、獨協大学外国語学部英語学科に入学。

ここがどんなところかっていうと、英語学科に関して言えば女子7割、男子3割。経済学部、法学部も合わせると男女半々とはいえ、普段接するコミュニティの多くは女子のほうが多い。

そんな環境だから、アイドル好きなんてもうそうそう言ってられない。というか周りにアイドル好きの男子すらほとんどいないのもあるけど、そもそも、大学受験期間にモーニング娘。からは離れていたし、好きだったメンバーが卒業していって興味も薄れていたので。

なので、ここから4年間は基本的に普通のJ-POP。あるいは、これまであまり聞いてなかった洋楽に手を出してみたり。周りの男子も女子も洋楽好きが多いんですよ。当然、J-POP全般は聞いてるから、その中に入ってくるモー娘。とかの曲は「知ってる」けど、すごく興味を持って追いかけるわけでもなければ、番組を見るわけでもなく。

そんなアイドルから離れた4年間を終えて、社会人に。
入ったのは、IT企業。

……ここは大学とは真逆の世界で、男子8割女子2割の世界。しかもいるんですよね、オタクみたいなやつらがゴロゴロと。

そのときは2009年。そう、AKB48が勢力を拡大しつつあるとき。

AKBのことは、なんとなく把握はしてました。
たぶん初めて名前を聞いたのは、2007年夏に放送されていたドラマ『山田太郎ものがたり』。二宮和也、櫻井翔、多部未華子らが主演で活躍する学園ドラマ。そのクラスの中に、一人ずば抜けてかわいい子がいるじゃないか。

……小嶋陽菜でした。


そこで、誰、このめっちゃかわいい子?え、AKBっていうアキバのアイドルの子なの?なにそれ?

…それが、自分が初めてAKBを知った瞬間だったと思います。そして、48グループでは初めての推しと言える子だったかもしれません。

その年の年末に、AKBはアキバ枠として初めて紅白に出場。ただ、その頃は劇場などでの活動がメインのため、いわゆるTVで見ることはほぼなかったと思います。AKBの名前を知っても、活動を追う手段がありません。自分が大学4年だった2008年もそう。この年の夏に、月9の『太陽と海の教室』に前田敦子が不思議ちゃん役で出演。あ、この子がAKBのセンターやってるんだ、ってのもなんとなく知りました。

そうした2009年。YouTubeが日本でも流行り出した頃です。
これまでAKBに興味はあるもののアクセスする手段やきっかけがあまりなかったけど、AKB48の公式チャンネルがあるのを知り、そこであがっていたMVを見たんです。そこで、グイっと引き込まれました。

「大声ダイヤモンド」

リリースは2008年秋、10枚目のシングル。後に知ったのですが、AKBがキングレコードに移籍して最初のシングルらしい。そして、オリコン初登場3位となった曲。当時、結成されたばかりでまだ公演デビューすらしてなかった松井珠理奈が初選抜、前田敦子とのダブルセンターであり、ジャケ写は珠理奈がソロで叫んでいる異例のデザイン。

MVのストーリーは、文化祭の出し物としてAKBの楽曲を披露することになり、宮澤佐江を中心としたダンスメンバーが練習を引っ張っていく。そのなかで、身が入らない前田敦子が対立。当日の本番、曲が始まるも姿を見せない前田……と。

それまで見ていたモー娘。とはまた違う清々しさ。
前田敦子という、飛びぬけてかわいいわけじゃないけど、やたら主人公、そしてセンターというポジションが似合う存在。
とても12歳とは思えない存在感の松井珠理奈。
MVのストーリーでは準主人公であり、AKB随一のカッコよさの象徴である宮澤佐江。

かっこよさとかわいさが共存した振り付けと楽曲。ラスサビのあとのエンディングのところでは、「好き」と叫ぶ、メンバーとファンが一体感を得られる構成。リリースから10年以上たった今でも、NMBでもライブのセットリストに入れることがある人気曲。

モー娘。のような完璧さはまったくない。ダンスも正直下手な子もいるし、歌もたぶん大してうまくない子もいる。でもこの玉石混合な感じ、完成されたものを楽しむのではなく、成長を見守りたくなる未完成な感じ。

面白いなーって。アイドルってただかわいい子を追うもんじゃないっていうのを示している感じ。社会人になって、サッカー観戦により実をいれつつ、新たな楽しみを見つけた瞬間でした。

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