【WBC】世界よ大谷翔平選手に続け
野球日本代表の皆さん、WBC優勝おめでとうございます。
WBCを楽しみすぎて、note記事の更新がだいーぶおろそかになった。
野球が楽しい時に野球以外の記事書けないんですよ、私。
「今日食べたチョコがおいしかった」とか、気分と違うな~となりますね。
今日は仕事が休みだったのでアメリカとの決勝戦をテレビにかじりついて観ていた。昨日のメキシコ戦勝利で酒盛りをしてしまったため朝起きるのがつらかったが、がんばって仕事のある日より早起きした甲斐があった。
世界一。
まぎれもなく日本が野球世界一になったのだ。
私がプロ野球を見始めたころには「日米野球」なるものが存在した。
シーズン終了後にメジャーリーガーたちがやってきて、日本の選抜チームと確か5試合くらい戦っていたと思う。
遠足気分でやってきたメジャー選抜チームに日本チームは手も足も出ない。ノーガードでぼっこぼこに打たれ、こっちがヒットでも打とうものなら「大リーガーから打った!」と大騒ぎ。圧倒的な実力の差に解説者は「大リーグのパワーはすごいですね~」と言うしかない。
メジャーチームの監督のインタビューでは「〇〇はメジャーでも通用するね。アメリカに連れて帰りたいよ!ハッハッハ~」とアメリカンジョークをとばすのがお約束だった。
それがあんた…今や日本人がメジャーで大活躍。
メジャーリーガーと対等に戦っているどころか、ガチの国際大会でアメリカに勝利して世界一ですよ。
感慨深いじゃありませんか。
思うに、日本野球にとってターニングポイントになったのは「野村野球」なのではないか。
野村克也さんが「野村の考え」「ID野球」を日本球界に浸透させたこと。
選手に考えさせ、プレーひとつひとつに根拠を求めたこと。
野村さんが監督として目覚ましい結果を残し、教え子たちが指導者として野村の考えを継承していったことで、日本野球のレベルは上がっていったと私は思う。
ノムさんありがとう。WBC優勝しましたよ、見てますか~。
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さて、MVP大谷翔平選手である。
まぎれもないスターである。
漫画のような二刀流で今や世界中の野球人が憧れる存在の大谷選手。
決勝戦ではDHで出場するも、終盤リリーフ登板するために外野の方にあるブルペンへ。自分の打順が近づくと再びベンチへ。打席が終わるとまたまたブルペンへ。
ベンチとブルペンを行ったり来たり。
これすごくないですか?すごいことですよ。
草野球でも見ないでしょ。もう笑ってしまったんである。
メキシコ戦で二塁打を打ってヘルメットを飛ばして激走、自軍ベンチに向かって「俺に続け~い!!!」とばかり吠えていたのはしびれたし、燃えた。
これぞスター。まるで桶狭間の信長だ。
インタビューや発言などを聞いていると、とても頭のいい人なのだろうと感じる。おそらく野球以外の道に進んでいたとしても超一流として成功を収めていたのではなかろうか。
「日本代表のユニホームを着た感想は」
「日の丸をつけて戦うお気持ちはどうですか」
「この勝利を見ている日本のファンにメッセージを」
インタビュアーは大谷選手に
「日本代表になれて光栄」
「日本代表は憧れでした」
「日本のみなさんの応援で勝てました」
と言わせたがる。そして、ああ大谷選手は日本のものなのだ、日本が大好きなのだ、と気持ちよくなりたがる。
ところが大谷選手はあくまで自然体でこう言うのだ。
僕たちの姿を見て、日本だけではなく、韓国や、台湾や、中国や、その他の国のみなさんにもこうなりたいと思ってもらえるように。
大谷選手は日本のものだと思いたい人には残念だが、もはや彼は国など超越した、もっともっと広大で自由な場所で生きているのである。
ただ勝つために、もっと上に行くために。
うなるしかない。
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最後に今後の野球界に。
WBCのような国際大会にもっともっと多くの国が参加する未来が訪れますように。
世界中の国の選手が野球を楽しむ姿を見ることができますように。
そして二刀流、いやそれ以上に漫画みたいな選手が現れんことを。
野球好きの私の見る夢である。
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