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ロボカップジュニア 岐阜ブロック サッカーライトウェイト オンライン交流会

ロボカップジュニアは19歳以下が参加できるロボットコンテストで、日本の各地域の活動は、スポーツクラブのように、地域のボランティアによって地道に続けられていることが多いです。

知名度はないですが、その分、それにのめりこんだ子供たちの目的は純粋に技術に向かい、毎年大会ではかなりレベルの高い競技が繰り広げられています。

そんな彼らにとっての年に一度の岐阜の県大会にあたる岐阜ブロック大会が、コロナウィルスの影響で延期になってしまいました。その代わりとして、その日に持ち寄ってもらうはずだったロボットとポスターを使ってプレゼンをする会をオンラインで開催しました。

彼らの情報ソースは、もちろん初心者のころは対面の講座から始まりますが、ある一定レベルを超えたら、それ以上はほぼ「オンライン」にシフトしていきます。先輩のブログだったり、いろいろな試してみた動画だったり。それらを自分のロボットに取り入れ、試行錯誤し、製作を進めていきます。

彼らは大人の助けなしに自力で情報をかき集めて作っています。昔は無理でも、今は、情報が個人がアクセス可能なところにありそういったことが可能になってきました。

最近の教育の課題というと学校の問題が表面化し、学校をどうするか、という方向に議論がいきがちですが、はたして学校が理想的に変化したとして、学校だけでこのような生徒たちが育つのでしょうか。学校は当然変わるべきではあるが、それだけで尖った子供たちは伸ばせない。学校で興味を伸ばした後で、それぞれの子どもたちの才能を伸ばす、専門的な場が必要です。

教育大手企業が提供する大量に薄められた一律のマスメディア教材では満足できない、そんな子供たちを地域で育てていかなければいけない。そしてそのような場は、あまり活用されていないだけで既にひっそりとあったりするのです。ロボカップジュニアはその一つでしかなく、クローズアップされないだけで他にももっと多くのマニアックなテクニカルなコミニティは存在します。

ロボカップジュニアというロボットコンテストは、あまりメディアに取り上げられることもなく、記録もあまりないのですが、オンラインで活動することで自動的に録画が残りました。

ちなみに、この会の趣旨として選手に伝えたのは、
「A3一枚程度のポスターと、1分程度のロボットの動作が分かる動画(未編集でかまわない)を撮影し、製作したロボットを紹介するプレゼンを5分で行ってください。」
以上です。その結果提出されたもののクオリティは予想をはるかに超えるものでした。

彼らはある意味、それを発揮する場が身近にあった、幸運だった子供たちと言えるかもしれません。「場」さえあれば、輝いた子供たちがもっといたかもしれない。子供たちが様々な才能で活躍できる場を提供するのは大人の役割です。それらをすべて学校に任せるのはおかしい。
こういったあるものに特化して大人もびっくりするようなものを作り上げる才能の持ち主たちは、地域の小さな各団体ごとにそこそこいる気がします。ただ表にあまり出てこない。彼らをもっと活躍できる場に引き上げたいと思っています。

現在企業でエンジニアをされている方、大学工学部の先生方、この子供たちの楽しそうな様子をぜひ見ていただきたい。身近に大人も含めてこれほど本気でものづくりを実践している人がどれほどいるでしょうか。

特に第4部(6年目以上の経験者2チームのプレゼン 動画の1:49:50あたりから)は子供たちの可能性を確めるうえで一見の価値ありです。学校の勉強ってなんだっけ?って思います。

ロボカップジュニア 岐阜ブロック
サッカーライトウェイト オンライン交流会(録画)
https://youtu.be/tcg__iIL9rQ


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