公庄仁(コピーライターなど)

国内大手企業のTVCMをはじめ、 最近ではスタートアップのビジョン作成や 店舗ブランデ…

公庄仁(コピーライターなど)

国内大手企業のTVCMをはじめ、 最近ではスタートアップのビジョン作成や 店舗ブランディング等、幅広いプロジェクトに携わっています。 受賞は、Top Award Asia、TCC新人賞、日本雑誌広告賞/経済産業大臣賞 朝日広告賞/特別賞、交通広告グランプリ/最優秀部門賞他多数

最近の記事

ざんねんないきもの

「ざんねんないきもの」の広告を、 ずっと担当させていただいています。 これは第5弾が発売したときになぜか書いて どこかで使おうと思ってたもの。 なんで書いたんだろ。 ◾️ 人間を人間たらしめているものは何か。 最近そんなことばかり考えている。 というのはサバンナモンキーの存在を知ったからだ。 アフリカに生息するこの猿は、なんと「言葉」を話すらしい。 その証拠に、「タカだ!」という鳴き声によって、 他のサバンナモンキーたちは上空を見上げ、 「ライオンだ!」という鳴き声で、

    • 「利他的」であることについて

      ある所に書いたけど、日の目を見なかったのでこちらに。 ⬛️ 経済学者のジャック・アタリ氏が、何かの番組で「いまこそ人は利他的にならなければいけない」と発言していた。もちろん僕もそう思う。 ここ数十年、「利己的」に振る舞うことがいたるところで奨励されてきた。政治も経済も教育も、他者を蹴落とし勝者が多くの利益を得ることこそ正しいことだと言う人が少なくなかった。利益を得るのは成功で、成功者は常に正しく、貧しい弱者は自己責任。今もそういう「本音」や「真実」を語る人が多い。しかし

      • 「山山アートセンター」に寄せて

        京都北部で活躍される美術家、イシワタマリさんの主催する「山山アートセンター」のブック用に書いた文章です。自分も参加させてもらう予定だったイベントが中止になった件について。 これは何の話なんだろう? 結婚式の当日に、新郎を交通事故で亡くした女性がいる。彼女は深く傷つき、精神科に通い、医師に尋ねる。「教えてください。なぜあの人は亡くなってしまったのですか?」 精神科医は答えられない。たとえ事実だとしても「それはスピードを出しすぎたからです」と答えることに、なんの意味もないから