ひとりごとです　「常識知らず故、部活で恥をかいた懐かしい思い出」

　頻繁に投稿している訳ではないが、YouTubeで漫才やコントの動画をあげています。過去の自分の実体験を元にネタが作れないかと思い出を振り返ったところ、恥ずかしいエピソードを思い出したので聞いて下さい。

　私は中学の時、陸上部に所属していました。母子家庭で経済的に困窮していた我が家でしたが、どうしても運動部に入りたくて、部費が１番安そうという理由で選んだのが陸上部でした。
　新入部員は初め、殆んどが学校指定の運動靴で部活をしていましたが、入部して1、2週間経つ頃には皆自分のシューズを持っている状態。学校指定の運動靴で部活をしているのは私だけになりました。部活仲間からは「お前もシューズ買えよ～」なんて言われ、「『こいつ貧乏だな～』」とか思われてるんだろうな」と恥ずかしくなり赤面する私。しかし、顧問からは何も言われなかったため、「シューズ買う必要ないんだ。良かった」と勘違いし、学校指定の運動靴で部活に励んでいました。

　そんなある日。6月の全国中学校体育大会(“中体連”と言った方が伝わるかな？)を目前に控えた日でした。部活終了後、顧問に呼び出され一言。

「お前、大会はちゃんとシューズで出るよな？」

「え…」と固まった後「はい…」と返事するしかない私。家に帰ると、先に帰宅していた母に

「やっぱりシューズないとダメみたいだわ…」

昭和の様なエピソードですが、2015年の出来事。その日の内にリサイクルショップへ行き、スポーツ用品売場へ向かう。しかし、陸上競技でどんなシューズを履いたらいいかよく分からず(部員のシューズをもっと良く見ておくべきでした)「安いしこれでいいか」と選んだのが、真っ黄色で靴底がゴムのフットサルシューズ…。(当時はフットサルシューズとは分からなかった。そもそもフットサルという競技すら知らなかった)それを買って「よし！これで大会出るぞ！」と次の日の部活にそれを持ってく。“脱・学校指定の運動靴”を果たした瞬間先輩に言われた

「それフットサル用のじゃね？」

初めて聞く“フットサル”という言葉に固まる私。顧問も私の足元の異変に気づく。「お前…それ…」苦笑いするしかない顧問。赤面する私。「まぁ、今日はそれでいいや」とのお言葉を頂き、恐らく日本初のフットサルシューズ陸上部員誕生！
蛍光色のフットサルシューズが目立つ目立つ。部活終了後、顧問から的確なアドバイス。

「いいか、スポーツショップに行って、店員さんを呼べ。そして、『陸上の長距離向けのシューズを下さい』って言え。自分で選ぶなよ」

その日の内にスポーツショップに行くことは出来ず、結局行けたのが大会の前日。顧問に言われた通り店員さんに声をかけ、「長距離向けのシューズを下さい」も言えた。案内されるままについていき、店員さんが手に取ったのがmizunoの真っ青なシューズ。店員さんいわく「底が厚く、足への負担が少ないため長距離に向いている」とのこと。値段を確認すると約7000円。母に顔を向けると渋々だが小さく頷く。OKのサインだ。「それでお願いします」と言い会計を済ませる。店を出て車に乗ると、母から「頑張ってよ」との言葉。
　本当は、家に帰った後、試しにそのシューズで10分でも走れば良かったのですが、その発想が無かった当時の私。履きなれないシューズでぶっつけ本番。大会初日は1500m、２日目は3000m。結果は…まぁ…ね！

　ただ、このシューズで2年生の時、新人戦の800mで県大会まで進む事になります！県大会では皆スパイクを履いていて、シューズで挑んだのは私だけだったと思います。結果が悪かったのは多分そのせい…。
　顧問が言っていた「本当に強い選手は、mizunoのシューズを使ってる」という言葉を思い出し、mizunoに泥を塗ったようで申し訳なくなると同時に恥ずかしくなる私。

　結局中学3年間そのシューズを使い続けたので、今思えば良い相棒だったと思います！…と言いたい所ですが、３年生の時の全国中学校体育大会で800mに出場した時は、スパイクに浮気しました…。自己ベストを叩き出し、県大会に進めました…。スパイクで県大会800mを走りきり、部活引退。最後のレースに相棒の姿なし。
　
　そんな浮気男の懐かしい思い出でした。

最後に一言

また競技場のトラックを思いっきり走りたい！