PowerPoint「図として保存」でフォントが勝手に変わる問題
どんな問題?
PowerPoint上で、本文フォントを使って作成したテキストボックスを「図として保存」すると、出力されたPNG(JPEG)ファイルでのフォントがArial+MS ゴシックに固定されてしまうといった問題です。
実例
上の図のように、テキストボックスと図形に文字を入れてみました。
本文用フォントを使っています。
出力したときにわかりやすいように、本文用のフォントをスライドマスターからセリフ系のフォントに変更しています。
このテキストボックスと図形をグループ化してから「図として保存」をやってみます。
JPEGファイルとして出力した結果は以下のとおりです。
はい、テキストボックス内のフォントがArialとMS ゴシックになりましたね。
ちなみに、図形に入れてる文字は無事な模様。
なんでだ。
いつでも起こるわけではなさそう
私が確認した限り、
テキストボックスのフォントが本文用フォントになっている
「図として保存する」対象がグループ化されているもの
この2個を満たすときに、フォントが変わるようです。
ちなみに、テキストボックス単体ではフォントは維持されていました。
回避策
ぱっと思いつくので何点か上げてみます。
編集画面のスクリーンショットを撮る
グリッド線とかの余計なものを消してスクリーンショットを撮る。
一番、編集者自身が見たまんまのものを撮れますね。
Windows 10の場合は<Win + Shift + S>とかでスクリーンショットが撮れるので、比較的楽かな?
図形を透明にして、疑似テキストボックスを作る
図形に入れ込む文字は勝手に変わることはなさそうなので、これをテキストボックスみたいに使ってやろうという作戦。
塗りつぶしと枠線を透明にして、文字色を黒にしてやれば、疑似テキストボックスの完成です。
ただ、テキストボックスを作成するたびにこれをやらないといけないので、結構面倒くさい……。
テキストボックスのフォント指定を変える
あくまで本文フォントのときに変わるので、テキストボックスに本文フォントと同じものを直接指定してやれば、フォントが変わることはありませんでした。
ただ、この方法はおすすめしません。
今後スライドを再利用して、デザイン(=フォント)を変えようとしたときに、そのテキストボックスにだけ変更が適用されないからです。
まとめ
ちょこっと調べてみると、少なくとも2019年には似たような問題が出てるみたいです。
はやいところバグ修正してほしいですね。
フォントが変わるだけなら百歩譲って許せるとしましょう(個人的には許せませんが)。
でも、これが理由でレイアウトが崩れる可能性が十分に考えられます。
「図として保存する」ときは、注意してやらかさないようにしたいですね。
以上、愚痴でした。
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