【PowerPoint】 Noto Sans CJK JPと源ノ角ゴシックの違い
3行要約
〈Noto Sans CJK JP〉と〈源ノ角ゴシック〉は中身は同じ。
PowerPointで太字指定をしたときに、〈Noto Sans CJK JP〉は疑似ボールドになるが〈源ノ角ゴシック〉は太字フォントが選択される。
――ので、PowerPointでは〈源ノ角ゴシック〉を選んだほうが使いやすい。(無理やり3行)
はじめに
「日本語 フリーフォント」とかで検索したらまず出てくるであろうくらいに有名な、〈Noto Sans CJK JP〉と〈源ノ角ゴシック〉。これらは、前者はGoogleが、後者はAdobeが出しているという違いだけで、中身は同じです。
両方入れてみたら、PowerPointでは実用面で少し違う点を見つけたので、書いてみることにしました。
タイトルの通り、太字指定をしたときに疑似ボールドになるか否か、という点です。
疑似ボールドって?
標準の太さの文字を機械的に太くしたもののことを言います。
画数の多い漢字とかに擬似ボールドを適用すると、文字が潰れたりして読みづらくなります。疑似ボールドは使用を控え、きちんと別に太字が用意されているフォントを使用するほうが良いと思います。
PowerPointでの太字の指定
PowerPointで太字を指定するときは、リボンにある〈B〉と書かれたボタンを押します。おなじみですね。
これを使って〈Noto Sans CJK JP Regular〉と〈源ノ角ゴシック〉を太字にしようとしたとき、前者は疑似ボールドになってしまいますが、後者はきちんと太字のウェイトが選択されます。どちらも太字のウェイトは用意されているのに、です。
なんで太字が用意されているのに疑似ボールドになるのか
実際にプルダウンメニューからそれぞれのフォントを覗いてみると、〈Noto Sans CJK JP〉はRegularとBoldが別々で表示されているのに対し、〈源ノ角ゴシック〉はBoldとRegularが同じところにまとまっているという違いが見られます。
〈Noto Sans CJK JP〉は標準と太字が別になっているので、太字を指定したときに〈Noto Sans CJK JP Regular〉の疑似ボールドになってしまう、ということなんですね。なんで別になっているのかは分かりませんが……。
まとめ
PowerPointに使うフォントと言う面では、〈源ノ角ゴシック〉に軍配が上がりそうです。
太字のウェイトを持っているのに疑似ボールドになってしまうフォント、〈Noto Sans CJK JP〉以外にも、派生フォントである〈源柔ゴシック〉などがあります。〈xxx Regular〉とかウェイトが書いてあるものは疑似ボールドになりそうなので注意です。
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